発表年:1981年
ez的ジャンル:ソウルフル女性ジャズ・ヴォーカル
気分は... :ライブならではの感動!
今回はソウルフルな女性ジャズ・ヴォーカリストFaith Pillowのライブ・アルバム『Live 1981』(1981年)です。
マイナーな自主制作盤でしたが、サバービアで紹介されるなど再評価が高まり、2001年にめでたく世界初CD化が実現したアルバムです。
Faith Pillowはケンタッキー州ルイヴィル出身の女性シンガー。
1981年に今日紹介する『Live 1981』をリリース。90年代に入るとオランダのアムステルダムへ渡り、『Sanity』(1995年)、『Run in the Sunshine』(1998年)という2枚のアルバムをリリースしています。
『Live 1981』はシカゴでのライブを収録した作品です。
ジャズとソウルのフィーリングを併せ持った素晴らしい女性ヴォーカル作品に仕上がっています。ソウルフルなエモーションの中にジャズ・ヴォーカリストらしい小粋なセンスが感じられるのがいいですね。また、そんなFaith Pillowの魅力を上手く引き出しているバックの好サポートも光ります。
全体的にDonny Hathawayの名盤『Live』を彷彿させるライブらしい臨場感に伝わってくるアルバムです。
ジャズ好きもソウル好きも歓喜する素敵なライブ作品です。
全曲紹介しときやす。
「Shady Lady」
MCの紹介、観客の拍手、それに応えるFaith Pillow・・・素敵なやりとりと共にライブが始まります。オープニングはFaith Pillowのソウルフルな魅力を満喫できるグルーヴィーなソウル・チューンです。ニューソウル・テイストですが、シンセ音色が聴こえてくると80年代作品だと感じます。
http://www.youtube.com/watch?v=2SOn8TbdZqk
「Winston」
僕の一番のお気に入り曲。Donny Hathaway『Live』の雰囲気を持った1曲。バックの演奏も含めて心揺さぶられるエモーションを感じます。
http://www.youtube.com/watch?v=ZhqHSlOUVOg
「Natural Woman」
Aretha Franklinのヒットでお馴染みの名曲をカヴァー(Carole King/Gerry Goffin/Jerry Wexlerの共作)。素晴らしいピアノのバッキングと共に、感動的な「Natural Woman」を堂々と歌い上げます。
「Sanity」
この曲も僕のお気に入り。曲調のせいかもしれませんが、Laura Nyro、Carole Kingといったソウル・フィーリングを持った白人女性シンガーに通じる魅力を感じます。
http://www.youtube.com/watch?v=tRQtIt8mF8E
「Love Me Right」
この曲はJoni Mitchellからの影響を感じますね。ソングライターとしてのFaith Pillowは前述のLaura Nyro、Carole Kingも含めて白人女性SSWからの影響が大きいのでは?
「Songbird」
Jesse Colin Youngのカヴァー。オリジナルは1975年のアルバム『Songbird』に収録されています。爽快なサンシャイン・モードのオリジナルも魅力的ですが、サンセット・モードの本ヴァージョンも感動的です。ジャズとソウルのフィーリングが融合したFaith Pillowらしいヴォーカルを満喫できます。
Jesse Colin Young「Songbird」
http://www.youtube.com/watch?v=6ex_uKMhBwo
「Wave」
Antonio Carlos Jobimの名曲カヴァー。この選曲はジャズ・ヴォーカリストらしいですね。演奏もジャジーな雰囲気に包まれています。
「Blackbird」
ラストはBeatlesの名曲カヴァー。ただし、注意して聴かないと「Blackbird」だと気づかないかもしれません(笑)。このあたりがジャズ・ヴォーカリストらしいカヴァーに仕上げています。
http://www.youtube.com/watch?v=j4jS_mOMqSQ
女性ジャズ・ヴォーカリストによる「Blackbird」のカヴァーと言えば、プリンセス・オブ・ダークネスCassandra Wilsonも昨年リリースした『Silver Pony』で取り上げていましたね。こちらはFaith Pillowヴァージョンと比較して、かなりわかりやすいカヴァーに仕上がっています。
Cassandra Wilson「Blackbird」
http://www.youtube.com/watch?v=kIcwLLevmdU
最後にサッカー・ネタをいろいろと・・・
欧州サッカーはイングランド・プレミアリーグが開幕になります。
暴動で「トットナム対エバートン」の開幕戦は延期になりましたが、それ以外の試合は予定通りに開催されるようですね。
何と言ってもアーセナルでの宮市のデビューが待ち遠しいですね(第2週以降になりますが)。
ドイツ・ブンデスリーガのバイエルンに移籍した宇佐美と共に、欧州ビッグクラブで活躍する日本の若手選手を観たいですね。
先日、韓国に完勝した日本代表に宇佐美、宮市も加わり、史上最強メンバーで2014ブラジルW杯へ・・・今からそんな妄想ばかりしてしまいます(笑)
攻撃陣のタレントはかなり揃ったので、あとは守備陣の整備とポスト遠藤の発掘・育成が代表の課題ですかね。
話をアーセナルに戻すと、ガナーズ・ファンとしてはセスクのバルサ移籍が心配ですね。ガナーズ・ファンであると同時にバルサ・ファンでもある僕ですが、セスクはバルサへ移籍してもシャビ、イニエスタとポジションが重なり、出場機会が減るように思えます。セスク自身の未来のためにもアーセナル残留の方が賢い選択に思えます。
セスクからパスでサイドを駆け上がる宮市!なんてシーンを観たいですね。