発表年:1992年
ez的ジャンル:グラウンドビート系UKクラブ・ミュージック
気分は... :クール・サウンドで暑さ対策!
サッカー男子のブラジルW杯アジア3次予選の組み合わせが決まりましたね。
最終予選ではないので、余裕で勝ち抜けるでしょ!なんて思っていましたが、いざ対戦国が決まるとそんな余裕はない感じがしてきました。
ウズベキスタン、シリア、北朝鮮という相手は日本より格下ですが、決して侮れない相手だと思います。長丁場の予選期間中に、海外組が多くなった日本代表が、果たしてベスト・メンバー、ベスト・コンディションで臨めるのかという点で不安が残ります。また、チーム力で大躍進した女子代表や、スター選手を揃えながらコパ・アメリカで惨敗したアルゼンチン代表を目の当たりにした後では、海外組が多く準備期間が少ない中でチーム力が向上するのかという点も心配ですね。
さて、今回は90年代に活躍したUKクラブ・ミュージックInnocenceの2ndアルバム『Build』(1992年)です。
Anna Jolley、Brian Harris、Mark Jolleyというプロダクション・チームがリード・ヴォーカルGee MorrisをフィーチャーしたInnocenceは、Soul II Soul的なグラウンドビートとダウンテンポ/チルアウトな音で90年代UKクラブ・ミュージックを盛り上げました。
グループは「Natural Thing」、「Silent Voice」、「Let's Push It」、「A Matter Of Fact」等のシングル曲を収録したデビュー・アルバム『Belief』(1990年)、シングル「I'll Be There」を含む2nd『Build』(1992年)という2枚のアルバムをリリースしています。
グループ解散後、リード・ヴォーカルGee Morrisはソロ・アルバム『Gee Morris』(1994年)をリリースしています。
今日紹介する2ndアルバム『Build』(1992年)は、1st『Belief』ほどのインパクトはありませんが、90年代らしいUKクラブ・ミュージックを満喫できます。
特にシングル曲「I'll Be There」は、Soul II Soul好き、グラウンドビート好きにはたまりません。
クール&ファッショブルなUKクラブ・ミュージックは暑さ対策にピッタリですよ!
前作に続き、Billy Osborne(元L.T.D.、Jeffrey Osborneの兄弟)が数曲で参加し、プロダクションをサポートしています。
全曲紹介しときやす。
「Family Ties」
民族音楽のエッセンスも取り入れたオープニング。Enigmaあたりの影響があるかもしれません。
http://www.youtube.com/watch?v=RxrMLiZQ9Sg
「I'll Be There」
オススメその1。本作のハイライト。シングル・カットもされたファッショナブルなグラウンドビート。僕が本作を取り上げたのも本曲が聴きたかったからです。Gee Morrisのヴォーカルにはグラウンドビートが良く似合います。フルートの音色も涼しげ!Masters At Workによるリミックスもあります。
http://www.youtube.com/watch?v=yc6PVqPJS2k
「Build」
タイトル曲は美しいピアノの響きをバックに、Gee Morrisの切ないヴォーカルが胸に響くバラード。
http://www.youtube.com/watch?v=XEwtMFWFJiU
「Looking For Someone」
Mark Felthamのハーモニカと共にスタートする美しく切ない哀愁グルーヴ。ジャケのイメージそのままのヒンヤリ感がグッド!
「Solitude」
感動的なバラード。厚みのあるゴスペル調のコーラス隊も盛り上げてくれます。
「Family Ties (Reprise) 」
「Family Ties」のリプライズ。
「One Love In My Lifetime」
オススメその2。Diana Rossの1976年のシングルをカヴァー(アルバム『Diana Ross』収録)。Lawrence Brown/Leonard Perry/Terri McFaddin作。90年代UKクラブ・ミュージックらしいカヴァーに仕上がっています。Gee Morrisのヴォーカルも何所となくDiana Ross調です(笑)
「Promise Of Love」
オススメその3。クールなグルーヴ感は打ち水のような涼しさがあります。
「Hold On」
オススメその4。キャッチーなグラウンドビート。1st『Belief』がお好きな方であれば気に入る1曲だと思います。
「Respect」
避暑地で聴くと似合いそうなバカンス・モードの仕上がり。
「No Sacrifice」
オススメその5。サウンドのファッショナブル感が90年代のUKクラブ・ミュージックらしいですね。そんなサウンドに呼応してGee Morrisのヴォーカルも艶やかです。
「Build (Reprise) 」
タイトル曲のリプライズでアルバムは幕を閉じます。
1st『Belief』(1990年)もセットでどうぞ!
『Belief』(1990年)
ゴルフの全英女子オープンは昨日の僕の予想通り、ヤニ・ツェンが別次元の強さで逆転優勝しましたね。いやぁ、凄かった!