発表年:1979年
ez的ジャンル:ライト&メロウ系ポップ・ファンク
気分は... :嬉しいCD再発!
今回はEarth,Wind & FireのPhilip BaileyがプロデュースしたSplendor『Splendor』(1979年)です。
Splendorは、Robertt Nunn(vo、key)、Billy Nunn(key)というNunn兄弟を中心に、Sasha Meeks(vo)、Lorenzo Shaw(ds)、Richard Shaw(b、vo)、Eric Salter(g)、Royal Lynch(sax、per)というメンバーで結成された7人組です。
メンバーのうち、Robertt Nunn、Billy Nunn、Lorenzo Shaw、Richard Shawの4人は、Rick Jamesのバック・バンドStone City Bandのメンバーでした。
今日紹介する『Splendor』(1979年)はSplendor唯一のアルバムです。
1994年にCD化されましたが、その後入手しづらい状況が続いていました。今回、Verdine WhiteがプロデュースしたEW&Fの弟分的グループ
Pocketsの『Come Go With Us』(1977年)、『Take It On Up』(1978年)と共に紙ジャケ仕様でCD再発され、入手しやすくなりました。
僕の場合、1994年のCD化の際に本作を入手しましたが、EW&Fをさらにライト&メロウにした内容に魅了されました。EW&F的ポップ・ファンクとAOR/フュージョン的サウンドの中間くらいな感じが実に心地好いですね。また、紅一点Sasha Meeksのヴォーカルもアルバムを魅力的なものにしています。
プロデュースはPhilip BaileyとメンバーのRobertt Nunn。ゲスト・ミュージシャンとして、James Gadson(ds)、Melvin Webb(ds)、Nathan Watts(b)、Johnny Graham(g)、Paulinho Da Costa(per)等が参加しています。
サマー・モードの楽曲が多く、今の時期に聴くとフィットしますよ。
全曲紹介しときやす。
「All Night Long」
オススメその1。Robertt Nunn/Billy Nunn/Philip Bailey作。シングル・カットされたダンス・クラシック。EW&Fテイストのライト&ポップなファンク・チューンです。EW&F好きには鉄板の仕上がりです。
http://www.youtube.com/watch?v=um-ENcsQ9TA
「Special Lady」
オススメその2。Robertt Nunn/Eric Salter/Richard Shaw作。イントロのギター・カッティングにグッとくるメロウ・グルーヴ。このサマー・ブリーズなメロウネスはEW&Fでは聴けないですね。Splendorならではの魅力がよく出だ1曲だと思います。
http://www.youtube.com/watch?v=RsezmnMrFq0
「Always On Your Side」
Robertt Nunn作。ブラジリアン・フュージョン風のメロウ・グルーヴ。紅一点Sasha Meeksの伸びやかなヴォーカルが爽快に響き渡ります。
「Splendorland」
オススメその3。Robertt Nunn作。フリーソウル・クラシックとしてもお馴染みの1曲。サンセット・モードのロマンティックな仕上がり。AORファンもグッとくる1曲だと思います。Sasha Meeksのしっとりとしたヴォーカルがたまりません。
http://www.youtube.com/watch?v=uSEJd-NWjRU
「Take Me To Your Disco」
Robertt Nunn/Richard Shaw作。EW&Fテイストのディスコ・チューン。ライトな感覚が暑苦しくなくていいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=8BArhrHZgFo
「Sunny Side Up」
Robertt Nunn作。ライト&ポップなダンス・チューンです。悪くはないけど、他のダンス・チューンと比較すると少しこぢんまりとしているかも?
http://www.youtube.com/watch?v=w5k5tTWluJw
「Follow Your Dream」
Robertt Nunn作。Sasha Meeksのヴォーカルに魅了されるロマンティックなバラード。
http://www.youtube.com/watch?v=evrk77-hz1c
「A Brighter Day」
オススメその4。Robertt Nunn作。ライト&メロウな爽快ファンキー・グルーヴ。夏モードに浸れる1曲です。
http://www.youtube.com/watch?v=2tOslh6zBAc
「Carnival」
James Gadson/Marlo Henderson/Nathan Watts/Philip Bailey作。ラストはブラジリアン・フレイヴァーのインスト・チューン。アルバムの中では少し浮いているように感じますが。
グループ解散後、メンバーのRobertt NunnはBobby Nunn名義でソロ・アルバム『Second To Nunn』(1982年)、『Private Party』(1983年)をリリースしています。
Bobby Nunn『Private Party』(1983年)
興味がある方はPocketsの『Come Go With Us』(1977年)、『Take It On Up』(1978年)もチェックを!
Pockets『Come Go With Us』(1977年)
Pockets『Take It On Up』(1978年)