2011年08月17日

The Rebirth『This Journey In』

クロスオーヴァー感覚のネオ・ソウル/ジャズ・ファンク☆The Rebirth『This Journey In』
This Journey in
発表年:2005年
ez的ジャンル:L.A.ネオ・ソウル/ジャズ・ファンク
気分は... :てっきりUKものかと・・・

今回はクロスオーヴァー感覚のネオ・ソウル/ジャズ・ファンク作品The Rebirth『This Journey In』(2005年)です。

The RebirthはL.A.で結成された7人組。

グループのリーダーCarlos "Loslito" Guaico(key、vo)は、同じくL.A.で90年代から活躍するファンク・グループBreakestraのメンバーでもありました。それ以外の6名は紅一点のヴォーカリストNoelle Scaggs(vo)、70年代に活躍したソウル/ファンク・グループThe New BirthのメンバーLeroy Taylorを父に持つChris "C-Quest" Taylor(ds、vo)をはじめ、Patrick Bailey(g)、Greg Malone(b)、Raul "Lil Big Fat" Gonzalez(per)、Mark Cross(key、vo)という編成です。

2002年にデビュー・シングル「This Journey In」をリリース。さらに2004年にリリースされたUbiquity Recordsの人気コンピ『Rewind! 4』「Evil Vibration」が収録されました。

「Evil Vibration」は当ブログでも紹介したMighty Ryedersによるダンス・クラシックです。De La Soul「A Roller Skating Jam Named "Saturdays"」ネタとしても知られていますね。

「This Journey In」「Evil Vibration」で注目されたグループが満を持してリリースしたデビュー・アルバムが本作『This Journey In』(2005年)です。結局、グループ唯一のアルバムになってしまいましたが・・・

何の予備知識もなく聴くと、90年代のUKアシッド・ジャズのアルバムと錯覚しそうです。その意味でThe Brand New HeaviesIncognito好きの人にはオススメです。

クロスオーヴァー感覚のネオ・ソウル/ジャズ・ファンクはUSソウル好きというよりも、UKソウルやクラブミュージック好きの人向けですね。また、70年代ソウル/レア・グルーヴへのオマージュを感じる曲も多く、レア・グルーヴ好きの人が聴いても楽しめると思います。

上記ジャケはAmazonの輸入盤へのリンクですが、前述の人気カヴァー「Evil Vibration」がボーナス・トラックで収録されている国内盤がお得だと思います。

洗練されたサウンド・センスに脱帽の1枚です。

全曲紹介しときやす。

「This Journey In」
オススメその1。デビュー・シングルにもなったタイトル曲。数々のコンピ・アルバムでセレクトされた人気曲です。ダンサブル&スペイシーなジャズ・ファンク・サウンドが実に気持ちいいですね。彼らの持つクロスオーヴァーな魅力が凝縮されています。
http://www.youtube.com/watch?v=CBaWq8LF1m4

「Stray Away」
軽やかなジャズ・ファンク・サウンドとNoelle Scaggsの艶やかなヴォーカルが心地好いです。
http://www.youtube.com/watch?v=E64WNu5t42o

「Mark Of His Ways」
オススメその2。アーバン・メロウなネオ・ソウル・チューン。こうしたネオ・ソウルな曲でもUKっぽいのがThe Rebirthらしいのかもしれません。

「Shake It (Feel The Same)」
オススメその3。メロウ&グルーヴィーなソウル・チューンに自然と身体が揺れます。70年代好きの人もグッとくる心地好さだと思います。
http://www.youtube.com/watch?v=60jKcsQpcrg

「Common Ends」
オススメその4。Noelle Scaggsのソウルフル・ヴォーカルを満喫できるアーバン・テイストのネオ・ソウル。
http://www.youtube.com/watch?v=B-V_-vlN5yI

「Talking Me Down」
オススメその5。ブラジリアン・フレイヴァーのメロウ・フュージョン。クラブジャズ好きの人も楽しめる1曲だと思います。
http://www.youtube.com/watch?v=Xpotrb_ke1s

「Sinkin'」
Noelle Scaggsのキュートな歌声とメロウ・サウンドが優しく包み込んでくれます。

「Walk Talkin' Mizell (Until We Meet Again)」
タイトルからしてMizell BrothersやSky High Productionsへ捧げられた曲だと思います。レア・グルーヴ好きの人がグッときそうな爽快ライト・グルーヴを満喫できます。
http://www.youtube.com/watch?v=oU58GX_HftM

「Got Your Madness」
ミステリアスな雰囲気が印象的です。メロウネスとマッドネスが表裏一体になっている感じがいいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=eSvG-CCd7uU

「Every Body Say Yeah」
オススメその6。スタイリッシュな躍動感がたまらないメロウ・グルーヴ。アシッド・ジャズ好きの人はかなりグッとくると思います。
http://www.youtube.com/watch?v=V-Wm56cUFB0

「Revolving Door」
オススメその7。ドラマチックな展開の1曲。静寂の前半からエキサイティングな展開の中盤へ・・・最後は感動的にフィナーレを迎えます。
http://www.youtube.com/watch?v=8Yo2oIsktX8

前述のように国内盤には「Shades」「Evil Vibration」の2曲がボーナス・トラックとして追加収録されています。この2曲が絶品です。

「Shades」
オススメその8。明記されていませんが、本曲は西ロンドンの歌姫Vanessa Freemanのシングル「Shades」をThe RebirthがリミックスしたVanessa Freeman「Shades (The Rebirth Remix)」だと思います。ブラジリアン・フレイヴァーが心地好いグルーヴィー・ソウルに仕上がっています。
http://www.youtube.com/watch?v=5NoryNan3CE

「Evil Vibration」
オススメその9。前述の通り、Mighty Ryedersのダンス・クラシック・カヴァー。オリジナルの魅力を受け継ぎつつ、The Rebirthらしい躍動感のある「Evil Vibration」を聴かせてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=pR8Mc2P0Vd8

絶対ボーナス・トラック入りの国内盤をゲットすべきと思います。

本作の流れでリーダーCarlos "Loslito" Guaicoが在籍していたBreakestraを聴いてみるのも楽しいのでは?

Breakestra『Hit the Floor』(2005年)
Hit the Floor

Breakestra『Dusk Till Dawn』(2009年)
DUSK 'TIL DAWN
posted by ez at 00:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする