2011年08月26日

Stanley Turrentine with The Three Sounds『Blue Hour』

ソウルフル&ブルージーな真夜中のジャズ!☆Stanley Turrentine with The Three Sounds『Blue Hour』
ブルー・アワー
録音年:1960年
ez的ジャンル:ソウルフル&ブルージー・ジャズ
気分は... :真夜中に一人ジャズを聴きながら・・・

今回はソウルフル&ブルージーなジャズ・サックス奏者Stanley TurrentineがGene Harris率いるピアノ・トリオThe Three Soundsと共演した人気作『Blue Hour』(1960年)です。

当ブログでは、Stanley Turrentineについては『Easy Walker』(1966年)、Gene Harrisについては『In A Special Way』(1976年)を紹介済みです。

Stanley Turrentineについては他にも作品を持っていますが、Gene Harris(p)、Andrew Simpkins(b)、Bill Dowdy(ds)による人気トリオThe Three Soundsについて持っているのは本作『Blue Hour』のみです。

当ブログで最近取り上げる60年代ジャズと言えば、90年代以降再評価の高まったグルーヴィーなソウル・ジャズやブラジル/ラテン・テイストのジャズ作品が続いていました。まぁ、レア・グルーヴ、クラブジャズ、ブラジル音楽を聴く頻度が高い、最近の僕の嗜好を考えれば当然の流れですが・・・

本作のようなオーソドックスなジャズ作品を取り上げるのは久々かもしれません。

ジャケを観ただけで名盤と思わせてくれるジャズ・アルバムですね。
また、ジャケの雰囲気そのままのソウルフル&ブルージーな演奏にも惹かれる作品です。

昔ながらのジャズ作品については、"永遠のジャズ初心者"というスタンスで小難しい理屈に惑わされずに聴くのが僕の流儀です。その意味で本作のわかりやすいソウルフル&ブルージーな演奏は"永遠のジャズ初心者"を大いに満足させてくれます。

まさに真夜中の"ブルー・アワー"に聴くのが似合うアルバムです。

全曲紹介しときやす。

「I Want A Little Girl」
Murray Mencher/Billy Moll作のスタンダード。当ブログではLou Donaldsonのカヴァーも紹介済みです。Eric Clapton もカヴァーしていますね。ここでは、この顔合わせらしいブルージーな魅力を存分に堪能できる演奏を聴かせてくれます。特にGene Harrisの"コロコロ"タッチのピアノにグッときます。まさに真夜中のジャズというった雰囲気に相応しいと思います。
http://www.youtube.com/watch?v=3yxgog5lwkc

「Gee Baby Ain't I Good To You」
Andy Razaf/Don Redman作のスタンダード。Kenny Burrellも演奏していましたね。この曲もブルージー・ワールドにどっぷり浸ることができます。Turrentineのテナー・サックスがソウルフルに歌います。
http://www.youtube.com/watch?v=H2OabTYcmh4

「Blue Riff」
Gene Harris作。ノリが良い小粋な演奏を聴かせてくれます。The Three Soundsの魅力を満喫できる演奏です。
http://www.youtube.com/watch?v=rZj7ICggl_s

「Since I Fell For You」
Buddy Johnson作。当ブログではLee MorganRamsey Lewis Trioのカヴァーを紹介済みです。ロマンティック&ソウルフルなバラードです。Turrentineのブルージーなテナーが激シブでいいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=Z2AYIMH33mQ

「Willow Weep For Me」
「柳よ泣いておくれ」の邦題で有名なスタンダード(Ann Ronnell作品)。女性作曲家Anne RonellがGeorge Gershwinに捧げた曲です。当ブログではDexter GordonWynton KellyRed GarlandClifford BrownWes MontgomeryJohn Lewis & Sacha Distelのヴァージョンを紹介済みです。真夜中に聴くにはピッタリのブルージー・カヴァーに仕上がっています。まさにTurrentineのテナーが泣いています・・・
http://www.youtube.com/watch?v=MCFz79CRP-8

本作については、オリジナルに未収録の演奏も含めた『Complete Blue Hour Sessions』も発売されています。

『Complete Blue Hour Sessions』
Complete Blue Hour Sessions

Stanley TurrentineGene Harrisの過去記事もご参照下さい。

Stanley Turrentine『Easy Walker』(1966年)
イージー・ウォーカー+2

Gene Harris『In A Special Way』(1976年)
イン・ア・スペシャル・ウェイ
posted by ez at 00:36| Comment(4) | TrackBack(0) | 1960年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする