発表年:2003年
ez的ジャンル:Sonar Kollektiv系Nu Soul
気分は... :Ben Westbeechとセットで・・・
Jazzanovaの主宰するレーベルSonar KollektivからリリースされたGeorg Levinのデビュー・アルバム『Can't Hold Back』(2003年)です。
Georg Levinはドイツ出身のシンガー・ソングライター。デモ・テープがJazzanovaのメンバーに認められ、デビューのチャンスをつかみます。
そして、2000年にGeorgの作品「When I'm With You」が、Steffen "Dixon" Berkhahnがコンパイルしたブロークン・ビーツ/フューチャー・ジャズ/ディープ・ハウスの人気コンピ『Off Limits 2』に収録され、デビューを果たしました。翌年には同曲が12インチでリリースされ、注目されるようになります。
2002年にはGeorgと同じくSonar Kollektivに所属する女性シンガーClara Hillとのデュエット曲「(I Got) Somebody New」をリリースします。同曲はSonar Kollektivのコンピ『Sonar Kollektiv 2』(2003年)にも収録されています。
そして、2003年に今日紹介するデビュー・アルバム『Can't Hold Back』をリリースし、ファンから高い支持を得ました。2010年には2ndアルバム『Everything Must Change』(2010年)をリリースしています。
先月紹介したBen Westbeechの新作『There's More To Life Than This』にも参加していたGeorg Levinですが、『There's More To Life Than This』を繰り返し聴いているうちに、何となくGeorgのアルバムもセットで聴きたくなり、本作『Can't Hold Back』を最近よく聴いています。
大別すればクラブ・ミュージックのジャンルになるのでしょうが、R&B/ソウル作品としても楽しめるのがいいですね。実際、Georgのフェイバリット・アーティストとして70〜80年代ソウル/ファンク系アーティストの名を挙げています。
Sonar Kollektiv作品ということで、エグゼクティヴ・プロデューサーとしてJazzanovaがクレジットされています。
プロデュース/アレンジ/ソングライティングはGeorg Levin自身。また、共同プロデューサーとして、JazzanovaのRoskow Kretschmann、Axel ReinemerやSteffen "Dixon" Berkhahn、Robert Philippも参加しています。
特に「In Your Car」、「You Know What You Want But You Won't Get It」、「When I'm With You」、「I'll Be」、「(I Got) Somebody New」の5曲は強力にプッシュします。
クール&セクシーなクラブ・ミュージック経由のNu Soulをお楽しみ下さい。
全曲紹介しときやす。
「In Your Car」
オススメその1。アルバムからシングル・カットされたアーバン・ダンス・チューン。クールなアーバン・テイストにエレクトリック・ブギー・ソウルなスパイスが効いているのが魅力です。
http://www.youtube.com/watch?v=8VfHYfZ9YuA
「Everybody」
約1分半の短い曲ですが、Georgのセクシーな魅力を堪能できます。
「You Know What You Want But You Won't Get It」
オススメその2。この曲もシングルになりました。「(I Got) Somebody New」と同じくClara Hillがヴォーカルで参加しています。セクシーなエレクトリック・ソウルです。クラブ・ミュージック経由ならではのソウル・チューンに仕上がっています。
http://www.youtube.com/watch?v=XP68bZKA4mI
「When I'm With You」
オススメその3。前述のように記念すべきデビュー曲。クール&セクシーなGeorgのヴォーカルが引き立つハウス・チューンです。
http://www.youtube.com/watch?v=RlkeFFYXh0Q
「Everything」
アーバン・テイストのNu Soulチューン。クラブ・ミュージック好きのみならずR&B好きにもグッとくるミディアム・スロウです。
http://www.youtube.com/watch?v=drfWuCYsLJo
「Insider」
女性R&BシンガーCelina Bosticも参加した大人のフューチャー・ソウル。重心の低いベースが妖しい雰囲気を醸し出しています。
「A Bad Thing」
レイジーな雰囲気が印象的なエレクトリック・ソウル。ネオ・ソウル好きの方も楽しめる1曲です。
http://www.youtube.com/watch?v=8xQGv1xcz4Q
「Can't Hold Back」
タイトル曲はネオ・ソウル調のセクシーなミディアム・スロウ。
http://www.youtube.com/watch?v=0TX9pO2TJ3I
「I'll Be」
オススメその4。クラブ・ミューシック経由のアーバン・ソウルといった雰囲気にグッとくるミディアム・グルーヴ。
http://www.youtube.com/watch?v=0SwMj55ww3I
「(I Got) Somebody New」
オススメその5。前述のようにClara Hillとのデュエット。各種コンピにも多数収録されているハウス・クラシックです。ハウスなのに実にメロディアスなのがいいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=3JcNSUAioSU
「In Your Car Reprise」
インタールード的な短いインスト。
「Polar Odyssey」
ネオ・ソウル調のミディアム・スロウ。D'Angeloあたりの雰囲気がありますね。
http://www.youtube.com/watch?v=yYdcRaT_WT0
「Mrs Superficial」
ラストは哀愁モードのバラード。美しくも切ないムードが印象的です。
国内盤にはボーナス・トラックとして「Always On My Mind」、「True Desire」の2曲を追加収録しています。
『Everything Must Change』(2010年)