発表年:1978年
ez的ジャンル:N.Y.ニューウェイヴ
気分は... :やっぱりこのヘンテコ感がいいね!
最近、中古CDショップにてUltravox『Systems Of Romance』を125円で購入したのをきっかけに、家のCD棚からニューウェイヴ作品を引っぱりだして集中的に聴いています。
そんな流れでN.Y.ニューウェイヴを代表するグループTalking Headsの5回目の登場です。
これまで当ブログで紹介してきたTalking Heads作品は以下の4枚。
『Talking Heads: 77』(1977年)
『Fear Of Music』(1979年)
『Remain in Light』(1980年)
『True Stories』(1986年)
5枚目に紹介するのは、2ndアルバム『More Songs About Buildings And Food』(1978年)です。
David Byrne(vo、g)、Jerry Harrison(g、key、vo)、Tina Weymouth(b)、Chris Frantz(ds)の4人が放った知的かつユニークなデビュー作『Talking Heads: 77』(1977年)で、一躍N.Y.ニューウェイヴの最重要バンドとなったTalking Heads。
そんな彼らがBrian Enoをプロデューサーに迎えて制作したアルバムが2nd『More Songs About Buildings And Food』(1978年)です。
Brian Enoとのコラボで『Fear Of Music』(1979年)、『Remain in Light』(1980年)とハイブリッドなリズムを取り入れた独自ファンク・サウンドを追求していくTalking Headsですが、本作『More Songs About Buildings And Food』はその試金石となった作品です。
未完成感のあった『Talking Heads: 77』と比較すると、かなりサウンドの完成度が増してきた気がします。どこかヘンテコなのにセンス抜群なTalking Headsサウンドを満喫できます。
彼らのヘンテコ・サウンドは30年以上が経った今聴いても中毒性があるのが素晴らしいですね。
528枚のポラロイド写真をつなぎ合わせたジャケのセンスにも脱帽です。
全曲紹介しときやす。
「Thank You For Sending Me An Angel」
ドタバタしたリズムにTalking Headsらしい知的なヘンテコ感が漂います。元Galaxie 500のDean Warehamが結成したグループLunaがカヴァーしています。
http://www.youtube.com/watch?v=W888EzZ0lrk
「With Our Love」
オススメその1。僕のイメージするTalking Headsらしい1曲。知的で変態チックなニューウェイヴといった感じがたまりません。今聴いても格好良い曲だと思います。
http://www.youtube.com/watch?v=PMHA4UeWXE8
「The Good Thing」
ほんわかムードなのに、どこか冷めているTalking Headsらしい仕上がりの曲。オリエンタル風のメロディやハンド・クラップも聴こえてきます。
http://www.youtube.com/watch?v=kMCMudxTTQE
「Warning Sign」
ミステリアスな雰囲気の仕上がり。エコーのかかったサウンドが印象的です。
http://www.youtube.com/watch?v=0rpYo4GFt2k
「The Girls Want To Be With The Girls」
オススメその2。Talking Headsならではのポップ感を楽しめます。このあたりの音のカラフルさは本作らしいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=AF866xp-tag
「Found A Job」
オススメその3。この曲も大好き!無機質なダンサブル・サウンドとDavid Byrneのクネクネ・ヴォーカルがよくマッチしています。
http://www.youtube.com/watch?v=i6ZVEMzvZIY
「Artists Only」
オススメその4。印象的なシンセ・サウンドのせいか、The Cars的なエッセンスを感じます。一方でパンクっぽさもあったりして聴き所の多い1曲です。
http://www.youtube.com/watch?v=yfYZFS7JvT0
「I'm Not In Love」
オススメその5。パンキッシュな仕上がり。Talking Headsらしからぬクセのない演奏ですが、これはこれで新鮮です。
http://www.youtube.com/watch?v=ms94bEkYm4o
「Stay Hungry」
オススメその6。ダンサブル・サウンドとヘンテコ・メロディによるTalking Headsらしさを満喫できます。
http://www.youtube.com/watch?v=x_o_2P6TYAk
「Take Me To The River」
オススメその7。本作のハイライト。シングル・カットもされたAl Greenのカヴァー。オリジナルは『Al Green Explores Your Mind』(1974年)に収録されています。全然ソウルフルではないのがTalking Headsらしくていいですね。何処となく退廃的なサウンドはThe Cars「Good Times Roll」あたりと一緒に聴きたくなります。
http://www.youtube.com/watch?v=FXYB-1KTeh4
「The Big Country」
ラストはほんわかカントリー・テイスト。でもDavid Byrneのヴォーカルが加わると、一気にTalking Headsワールドになってしまうので不思議です。
http://www.youtube.com/watch?v=dErdvJrv8JE
Talking Headsの過去記事もご参照下さい。
『Talking Heads: 77』(1977年)
『Fear Of Music』(1979年)
『Remain in Light』(1980年)
『True Stories』(1986年)
Tom Tom Club『Tom Tom Club』(1981年)