2011年10月28日

Mr. Fingers『Back To Love』

名作『Introduction』に続く作品。より聴きやすくなっています!☆Mr. Fingers『Back To Love』
mr. fingers back to love.jpg
発表年:1994年
ez的ジャンル:シカゴ・ハウス系アーバン・サウンド
気分は... :美しくも儚い音世界にハマります...

今回はMr. Fingers(Larry Heard)が1994年にリリースした『Back To Love』です。

初期シカゴ・ハウスの牽引者の一人であるMr. FingersことLarry Heardの紹介は、ハウスの名作『Introduction』(1992年)に続き2回目となります。

前回紹介した『Introduction』(1992年)は、90年代に僕が最も多く聴いたアルバムの1枚でした。

美しくも儚い音世界は、踊るためのハウスというより聴くためのハウスといった趣で相当ハマりました。元々キーボード奏者であり、ジャズ/フュージョン・テイストを上手くハウスと融合させていた点もハマった要因だったと思います。

本作『Back To Love』(1992年)は名作『Introduction』に続くアルバムです。

『Introduction』の延長線上にある作品ですが、アーバンかつR&Bなテイストが増しており、実に聴きやすくなっています。逆にハウス色は少し薄まっていますが・・・

本作でもサックスとバック・ヴォーカル以外はLarry Heard自身が全てのヴォーカル、キーボード、プログラミング、プロデュース&ソングライティングを手掛けています(共同プロデュース&共作含む)。

『Introduction』と比べた場合、純然たるハウス・アルバムと呼ぶのはビミョーかもしれません。

しかしながら、Mr. Fingersらしい中性的ヴォーカルと浮遊するクール・サウンドが生み出す美しくも儚い音世界は本作でも満喫できます。

まずは『Introduction』を聴き、気に入った方は本作もどうぞ!

全曲紹介しときやす。

「Angel Eyes」
オススメその1。オープニングからMr. Fingersらしい美しくも儚い音世界を満喫できます。Larry Heardの中性的ヴォーカルが浮遊するクール・サウンドと実にマッチしています。
http://www.youtube.com/watch?v=gPoVmdXVqXc

「Never Take Your Place」
オススメその2。本作らしいキャッチーさを持った1曲。クール&メロウな疾走感が実に心地好いです。。
http://www.youtube.com/watch?v=ggiPcq_mWyk

「I Need You」
シングルにもなった曲。Frankie Foncettがリミックスしたアルバム・ヴァージョンはスクラッチ音入りのアーバン・メロウ・チューン。ハウスというよりR&Bとして聴くといいと思います。
http://www.youtube.com/watch?v=NiRMH0e9ODw

「Back To Love」
オススメその3。タイトル曲はLarry Heardらしいジャジー・テイストのサウンドとソウルフルな女性コーラスをバックにLarry Heardの中性的ヴォーカルが浮遊するスタイリッシュな仕上がり。サックス・ソロも盛り上げてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=ngk_0N8OE68

「Love's Guaranteed」
R&B調のアーバン・メロウ・チューン。これはこれで悪くはありませんが、今聴くと少し退屈かも・・・

「Mystical People」
オススメその4。この曲も美しくも儚い音世界にグッときます。グラウンドビート系の曲とセットで聴きたくなります。
http://www.youtube.com/watch?v=m6B-k4t7brs

「Share My Love」
オススメその5。ハウス・ファンはグッとくるダンサブルな仕上がり。印象的なキーボードのフレーズが耳に残ります・・・

「I Care」
哀愁モードの仕上がり。華やかな女性コーラスと儚げなLarry Heardのリード・ヴォーカルとのコントラストが印象的です。
http://www.youtube.com/watch?v=nUj-yzncX30

「Sweet Wine」
オススメその6。アーバン・アンビエントといった趣のインスト曲。『Introduction』もそうでしたが、インスト曲のアンビエント感にグッとくるのもMr. Fingersの魅力ですね。
http://www.youtube.com/watch?v=0M0D17kbeK4

「Show Me」
オススメその7。『Introduction』好きの人は、こういう曲を待っていたはずです!Mr. Fingersらしいクール&ジャジーな仕上がりがいいですね。

「Teasing」
この曲も美しくも儚い音世界へ誘ってくれます。音数を極力抑えている感じがいいですね。

「I've Fallen (Under A Spell)」
オススメその8。この浮遊するヴォーカル&サウンドがたまりません。妖しげな夜の街へ誘われているような気分になります・・・

「Caress」
ラストはアンビエントなインストで余韻に浸りながらアルバムは幕を閉じます。

「I Need You (Larry Heard Club Version)」
国内盤のみのボーナス・トラック。前述の「I Need You」のLarry Heard本人によるリミックスです。おとなしいアルバム・ヴァージョンよりもハウス然としたこちらのリミックスの方が断然好きです。
http://www.youtube.com/watch?v=mVX3Xa9pc6w

『Introduction』(1992年)
イントロダクション
posted by ez at 00:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする