2011年10月30日

Phonte『Charity Starts At Home』

Phonteの初ソロ・アルバム!盟友9th Wonderも参加!☆Phonte『Charity Starts At Home』
Charity Starts at Home
発表年:2011年
ez的ジャンル:The Foreign Exchange系ジャジーHip-Hop/ソウル
気分は... :New Tigallo,New Tigallo…ムツゴロウ,ムツゴロウ…

今回はLittle BrotherThe Foreign Exchangeでお馴染みの男性ラッパー/シンガーPhonteの初ソロ・アルバム『Charity Starts At Home』です。

9th Wonder、Big PoohとのHip-HopグループLittle Brother、オランダ出身のトラックメイカーNicolayとのユニットThe Foreign ExchangeTigallo名義でデトロイト出身のキーボード奏者Zo!とコラボしたZo! & Tigalloなど、常にシーンを与えてきたPhonteが遂に初ソロをリリースしました。

The Foreign ExchangeのレーベルThe Foreign Exchange Musicからのリリースであり、Phonte自身と共にNicolayがエグゼクティヴ・プロデューサーとしてクレジットされています。

目玉はLittle Brother時代の盟友9th Wonderが4曲をプロデュースしている点ですね。盟友との久々の共同作業について、本作を『Charity Starts At Home』Q-Tipの初ソロ・アルバム『Amplified』(1999年)になぞり、9th WonderはJ Dillaのような存在であるとPhonte自身が語っています。

それ以外にもSwiff D、Khrysis、Stro Elliot、Zo!、S1(Symbolyc One)、Fatin "10" Horton、Eric Jonesといったプロデューサーが起用されています。

また、ゲスト・シンガー/ラッパーとして、Sy Smith、Jeanne Jolly、Elzhi(Slum Village)、Median、Carlitta Durand、Pharoahe Monch、Evidence、Big K.R.I.T.、Eric Robersonが参加しています。

The Foreign Exchange『Authenticity』(2010年)では、ラッパーというよりもシンガーのイメージが強くなってしまったPhonteですが、本作ではラップもしっかり披露してくれています。

近年のPhonteの活動を気に入っている方ならば、安心して楽しめる完成度の高い1枚です。

なお、本作を聴いていると、空耳アワーで♪ムツゴロウ,ムツゴロウ…♪というフレーズがアルバム全編を通じて聴かれます。これは♪New Tigallo,New Tigallo…♪の連呼のようです。よく見ると、ジャケの下部にもNew Tigallo New Tigallo…の表記を確認できます。でも何度聴いても♪ムツゴロウ,ムツゴロウ…

ジャジーなグッド・ヴァイヴを満喫しましょう!

全曲紹介しときやす。

「Dance in the Reign」
オープニングはN.Y.出身の女性R&BシンガーSy Smithをフィーチャー。彼女は当ブログでも紹介したZo!『SunStorm』にも参加していました。まずはPhonte節のラップを聴くことができ一安心!Swiff Dプロデュース。
http://www.youtube.com/watch?v=E7wyoO5l_QI

「The Good Fight」
9th Wonderプロデュース1曲目。9th Wonderによる暖かみのあるソウルフル・トラックをバックにPhonteのフロウも滑らかです。
http://www.youtube.com/watch?v=d2OwjaqML34

「Everything Is Falling Down」
Jeanne Jollyの女性ヴォーカルをフィーチャー。哀愁トラックをバックにPhonteの悲しげなライムが胸に刺さります。Khrysisプロデュース。
http://www.youtube.com/watch?v=XtZ0Jdy-5DE

「Not Here Anymore」
9th Wonderプロデュース2曲目。Slum VillageのElzhiをフィーチャーしたアルバムからの先行シングル。アルバムのハイライトは本トラックかもしれませんね。Phonteと9th Wonderが再タッグを組むのでればこういうのを期待していました。
http://www.youtube.com/watch?v=5CudjCrox8Q

「Eternally」
9th Wonderプロデュース3曲目。Medianをフィーチャー。♪ジグジグジグジグ〜♪と始まります(笑)。後引く感じがPhonteのソロって気になります。Medianと言えば、間もなくリリースされる彼の新作『The Sender』のエグゼクティブ・プロデューサーをPhonte & 9th Wonderの二人が務めています。
http://www.youtube.com/watch?v=vwzr9Q7yr_Y

「Sendin' My Love」
Stro Elliotプロデュース。僕の一番のお気に入り曲。Phonteらしいのかビミョーかもしれませんが、適度にパーカッシヴなアーバン・メロウなトラックが僕好みです・・・と思ってクレジットを見ると、キーボード&パーカッションでZo!が参加しています。納得!
http://www.youtube.com/watch?v=W_NCt0_Hkoo

「Ball and Chain」
Swiff Dプロデュース。哀愁エレクトロなトラックが印象的です。
http://www.youtube.com/watch?v=4mbmgLRuaiQ

「To Be Yours」
Zo!/Phonteプロデュース。ジャジーなトランペットも入ったヴィンテージ・ソウル風の仕上がり。1分半しかありませんが、もっと長尺で聴きたいです。
http://www.youtube.com/watch?v=GcIjOf9ASRE

「Gonna Be a Beautiful Night」
Strange Fruit ProjectのS1(Symbolyc One)がプロデュースしています。Little Brother、Zo! & Tigallo、Zo!の作品でもお馴染みの女性シンガーCarlitta Durandをフィーチャーしたジャジー&メロウなソウル・チューンです。
http://www.youtube.com/watch?v=wVZTJ2u4vtQ

「We Go Off」
Pharoahe Monchをフィーチャー。印象的な早回しトラックも含め、なかなかキャッチーな仕上がりです。Fatin "10" Hortonプロデュース。
http://www.youtube.com/watch?v=NLtXm9Bub7M

「The Life of Kings」
9th Wonderプロデュース4曲目。Evidence & Big K.R.I.T.をフィーチャー。9th Wonderのソウルフル・トラックをバックに、3人のマイク・リレーを堪能できます。
http://www.youtube.com/watch?v=GylCd_Zbfmo

「Who Loves You More」
ラストはネオ・ソウル好きにはお馴染みの男性R&BシンガーEric Robersonをフィーチャー。メロウ・トラックとPhonteのスムース・ラップ、Eric Robersonのジェントル・ヴォーカルがよくマッチしています。Eric Jonesプロデュース。
http://www.youtube.com/watch?v=STsF6FVs4Sw

一緒にThe Foreign ExchangeZo! & TigalloLittle Brotherの作品もチェックを!

The Foreign Exchange『Connected』(2004年)
Connected (Special Edition)

The Foreign Exchange『Leave It All Behind』(2008年)
Leave It All Behind

The Foreign Exchange『Authenticity』(2010年)
Authenticity

Zo! & Tigallo『Love The 80's』(2008年)
Love the 80's

Little Brother『The Listening』(2003年)
THE LISTENING

Little Brother『The Minstrel Show』(2005年)
Minstrel Show

Little Brother『Getback』(2007年)
Getback

本作と同じタイミングでリリースされた9th Wonder『The Wonder Years』もチェックを!Phonteもフィーチャーされています。

9th Wonder『The Wonder Years』(2011年)
The Wonder Year
posted by ez at 00:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする