発表年:1988年
ez的ジャンル:80年代型男のファンク
気分は... :嬉しい&ムカつく!
昨日は嬉しい知らせとムカつく知らせが同時に届き、複雑な心模様です。
後者については、野暮な言動に過敏に反応してしまう僕の悪い癖で怒りが倍増しています。
まぁ、マインド・リセットして嬉しいこと、楽しいことに思いを馳せ、野暮天の言動には鈍感力を駆使しないといけませんな・・・
Larry Blackmon率いるCameoが1988年にリリースした『Machismo』です。
これまで当ブログで紹介したCameo作品は以下の3枚。
『Cameosis』(1980年)
『She's Strange』(1984年)
『Word Up!』(1986年)
今日紹介する『Machismo』は、大ヒットした『Word Up!』(1986年)に続いてリリースされたアルバムです。
Jean Paul Gaultierデザインのファッションに身を包んだ、Larry Blackmon、Tomi Jenkins、Nathan Leftenantの3名が写るジャケはなかなかインパクトがあると思いますが、今となってはあまり話題にもならず、評価もイマイチのアルバムかもしれませんね。
しかし、個人的には『Word Up!』以上にお気に入りの作品です。実際、リアルタイムでは『Word Up!』よりも『Machismo』を聴いた回数の方が多かったと記憶しています。
僕が本作に惹かれた大きな要因は、ジャズの帝王Miles Davisの参加です。Miles参加曲「In The Night」はシングルになっていませんが、本作のハイライト曲と言えるでしょう。この1曲のみでも本作をゲットする価値があると思います。
それ以外に元メンバーCharlie Singleton(g)をはじめ、Steven Van Zandt(E Street Band)(g)、Keni Burke(b)、Lenny Williams(元Tower Of Power)(g)、Bernard Wright(key)、Kenny Garrett(sax)、Maceo Parker(sax)、Michael Brecker(sax)、Randy Brecker(tp)、Fred Wesley(tb)等が参加しています。
上記ゲストを見てもおわかりのようにホーン隊のメンバーが充実しており、全編を通じてなかなか気の利いたホーン・サウンドを聴くことができます。
所詮はB級扱いのアルバムかもしれませんが、先入観なしに聴けばそれなりに楽しめる1枚だと思います。
全曲紹介しときやす。
「You Make Me Work」
アルバムからの1stシングル。全米R&Bチャート第4位となりました。前作からの大ヒット・シングル「Word Up!」の二番煎じと揶揄されたりもしているファンク・チューンです。二番煎じの何が悪いの?Larry Blackmon節全開だし、格好良い曲だし、いいんじゃない!というのが僕の意見です。
http://www.youtube.com/watch?v=kP3DWSDiKIU
「I Like The World」
少しスカスカな音空間ながら、なかなか聴きやすいファンク・チューンに仕上がっています。
http://www.youtube.com/watch?v=YRWzh3jRUKs
「Promiscuous」
「In The Night」と並ぶお気に入り曲。当時は本曲と「In The Night」ばかり繰り返し聴いていました。ジャケに写るNathan Leftenantの雰囲気とマッチしたハードなファンク・チューン。ロックなギターもいい感じです。
「In The Night」
前述のようにMiles Davisが参加した本作のハイライト。Go-Go調のファンク・サウンドをバックにMilesのミュートがクールに響き渡ります。当時は同じくMilesが参加したScritti Politti「Oh Patti (Don't Feel Sorry for Loverboy) 」(1988年)とセットで聴いていたりもしました。
https://www.youtube.com/watch?v=vgK1gU5YOT0
Scritti Politti「Oh Patti (Don't Feel Sorry for Loverboy) 」
http://www.youtube.com/watch?v=wM9zHBKZsvQ
「Skin I'm In」
アルバムからの2ndシングル。全米R&Bチャート第5位となりました。シリアスな雰囲気が印象的です。本作らしいホーン・アンサンブルで盛り上げてくれます。。
http://www.youtube.com/watch?v=TQX3k4DiAZ0
「Pretty Girls」
この曲もシングルになりました。少し大人しい感じですが、この時期のCameoらしいファンク・チューンに仕上がっています。
http://www.youtube.com/watch?v=qIUViG-CPEk
「Honey」
「You Make Me Work」が「Word Up!」の二番煎じならば、本曲は「Candy」の二番煎じといった雰囲気です。前述のように僕はそういったことを全く気にしませんが・・・
「Soul Tightened」
「In The Night」と同じくGo-Goスタイルの仕上がり。当時はGo-Goサウンドが流行っていましたからね。
http://www.youtube.com/watch?v=6gPvFTL8HHs
「DKWIG」
ラストはレゲエ・チューン。ヒネリはなく結構フツーにレゲエしています。
http://www.youtube.com/watch?v=G4ejOajQNw4
Cameoの過去記事もご参照下さい。
『Cameosis』(1980年)
『She's Strange』(1984年)
『Word Up!』(1986年)