
発表年:2001年
ez的ジャンル:ノルディック・フューチャー・ジャズ
気分は... :やっとの思いで・・・
今日は週前半の精神的・肉体的疲労でガス欠状態・・・ぐったりして何もやる気がしません。
やっとの思いでエントリーしている次第です。
今回はノルウェー出身のジャズ・ユニットBeady Belleのデビュー・アルバム『Home』(2001年)です。
これまで、スウェーデン、デンマーク、フィンランドのアーティストは紹介してきましたが、もしかしたらノルウェーのアーティストを紹介するのは初めてかもしれませんね。
Beady Belleは、1999年にノルウェー、オスロで結成された女性シンガーBeate Slettevold Lechとマルチ・ミュージシャンMarius Reksjoから成るユニット。実質的にはフロントのBeate S. Lech = Beady Belleという感じだと思います。
ノルウェー人ジャズ・ピアニストBugge Wesseltoftが主宰するジャズ・レーベルJazzlandに所属しています。
今日紹介する『Home』(2001年)を皮切りに、『Cewbeagappic』(2003年)、『Closer』(2005年)、『Belvedere』(2008年)、『At Welding Bridge 』(2010年)という5枚のアルバムをリリースしています。
Beate S. Lech(1974年生まれ)の両親はジャズ・ミュージシャンであり、彼女のベースには常にジャズがあるのだと思います。そこにフューチャー・ジャズ、ジャズ・ファンク、ダウンテンポなどのエッセンスが加わっていったの
2nd『Cewbeagappic』以降は、よりBeateの歌を重視したダウンテンポな作品へシフトしていきますが、デビュー作である本作『Home』ではフューチャー・ジャズ作品に仕上がっており、ポップなクラブ・ミュージックとして楽しむことができます。
その意味では、本作においてアーティストBeate S. Lechの本来の姿は希薄なのかもしれません。それでも北欧のフューチャー・ジャズ/クラブ・ミュージックに興味がある方は十分楽しめる1枚だと思います。
プロデュース(1曲を除く)&ソングライティング(共作含む)はメンバー自身で手掛けています。
全曲を紹介しときやす。
「Ghosts」
オススメその1。オープニングはドラムンベース調のフューチャー・ジャズ。シングルにもなりました。ドラムンベースのリズムをバックに、Beateの憂いを帯びたヴォーカルが切なく響きます。
http://www.youtube.com/watch?v=iI9lxW8FTYs
「Moderation」
オススメその2。ハウシーなフューチャー・ジャズ。聴いていて心地好い爽快なダンス・チューンに仕上がっています。歌モノ・ハウスがお好きな人であれば気に入ると思います。
http://www.youtube.com/watch?v=QMSYs0X0qxY ※ライブ映像
「Lose & Win」
この曲もシングルになりました。ミッド・グルーヴの落ち着いたソウル・チューンです。キュートで切ないBeateのヴォーカルにグッときます。
「On The Radio (Interlude)」
ラジオ調の短いインタールード。
「Drawback」
オススメその3。クラブジャズ・テイストのダンス・チューン。Marius Reksjoのベースに先導されたクール&ダンサブルなサウンドがたまりません。エレクトリック・シタールの響きも僕好み。
「Waiting (Interlude)」
幻想的なインタールード。
「In A Good Way」
2nd以降の流れを予感させる少しダウンテンポ調の仕上がりです。
「Game」
オススメその4。ジャジー&ミステリアスといった趣の幻想的な仕上がり。ヴァイヴの音色が心地好いです。
「Mobile Bubble」
オススメその5。「Ghosts」と同じくドラムンベース調の仕上がり。少し抑えたBeateのキュート・ヴォーカルとポップ&ドリーミーなダンス・サウンドがよくマッチしています。
「Pantile」
ジャジー&ダウンテンポな仕上がり。2nd以降の流れから振り返ると、Beateらしい仕上がりと言えるのかもしれません。
「Consolatory Dance」
オススメその6。本曲のみレーベル総帥Bugge Wesseltoftがプロデュース。ラストはポップ&ハウシー&フュージョンなダンス・チューンで締め括ってくれます。♪エヴリバディ・ダンス・ダンス・ダンス♪
国内盤にはボーナストラックとして「Aim To Please」が追加収録されています。
本作とは路線が異なりますが、2nd以降の作品もチェックを!
『Cewbeagappic』(2003年)

『Closer』(2005年)

『Belvedere』(2008年)

『At Welding Bridge 』(2010年)
