2011年11月05日

Esther Williams『Let Me Show You』

至福のダンス・クラシック「Last Night Changed It All (I Really Had A Ball) 」収録☆Esther Williams『Let Me Show You』
レット・ミー・ショウ・ユー
発表年:1976年
ez的ジャンル:N.Y.ディスコ/ソウル
気分は... :目立つぞブルース!悪い意味で・・・

今回はレア・グルーヴ/フリーソウル・ファンに大人気のアルバム、Esther Williams『Let Me Show You』(1976年)です。

Esther Williamsの詳しいプロフィールについてはわかりませんが、『Let Me Show You』(1976年)、『Bustin' Out』(1978年)、『Inside Of Me』(1981年)といったアルバムをリリースしているようです。

Esther Williamsへの再評価が高まったのは、本作に収録された「Last Night Changed It All (I Really Had A Ball) 」がHip-Hopのサンプリング・ソースやディスコ・クラシックとして注目を集めるようになったためです。

その意味では、何はともあれ「Last Night Changed It All (I Really Had A Ball) 」を聴くべきだと思います。

本作『Let Me Show You』(1976年)はN.Y.のレーベルFriends & Coからリリースされ、同レーベル所属のEddie Drennon & The B.B.S. Unlimitedがバックを務めています。Eddie Drennon & The B.B.S. Unlimitedはディスコ・チューン「Let's Do The Latin Hustle」でも知られています。

Eddie Drennon & The B.B.S. Unlimited「Let's Do The Latin Hustle」
 http://www.youtube.com/watch?v=QXoevHyOF_o

彼らのファンキーな演奏が生み出すディスコ・サウンドも本作の大きな魅力です。さらにリーダーEddie Drennonは、「Last Night Changed It All (I Really Had A Ball) 」をはじめ4曲のプロデュースを手掛けています。それ以外にRoy Normanが3曲、ディスコ系プロデューサーのGreg Carmichaelが2曲をプロデュースしています。。

全体としては、Esther Williamsのキュートで開放的な歌声が響く、華やかなディスコ/ダンス・アルバムに仕上がっています。ハイライトは「Last Night Changed It All (I Really Had A Ball) 」ですが、それ以外にも「You Gotta Let Me Show You」「Every Dog Has His Day」「It Feels Real Good」といった至福のディスコ/ダンス・チューンが揃っています。

また、本作のミックス担当はN.Y.ディスコの大物プロデューサーTom Moultonです。そのTom Moultonが本作を全曲リミックスした音源集『Let Me Show You(A Tom Moulton Mix)』も2009年にリリースされています。

『Let Me Show You(A Tom Moulton Mix)』
レット・ミー・ショウ・ユー“

レア・グルーヴ/フリーソウル好きの方はぜひチェックを!

全曲紹介しときやす。

「You Gotta Let Me Show You」
オススメその1。タイトなリズムと美しいストリングスが印象的なダンス・チューン。Estherのレディ・ソウルなヴォーカルもグッド!
http://www.youtube.com/watch?v=4Bc1IS72nr4

「Every Dog Has His Day」
オススメその2。個人的には「Last Night Changed It All (I Really Had A Ball) 」と並びお気に入りのダンス・チューン。この躍動するグルーヴ感はフリーソウル系の音がお好きな人にはど真ん中なのでは?

「It Feels Real Good」
オススメその3。Greg Carmichaelプロデュース曲。冒頭のドラム・ブレイクでKOされてしまうファンキー・ダンス・チューン。週末の夜遊びモードにピッタリな1曲です。
http://www.youtube.com/watch?v=2xooXWxAQr4

「Love Train」
ソウル・トレインな雰囲気がよく似合うダンス・チューン。エレガントなストリングスで盛り上げてくれます。

「The Very Thought Of You」
美しくも切ないEstherのヴォーカルにグッとくる哀愁バラード。

「Its All In The Way You Dance」
フィリー・ソウル好きの人が気に入りそうなダンス・チューン。キュートなEstherのヴォーカルが爽やかに響き渡ります。
http://www.youtube.com/watch?v=g56Vm62Jw8c

「Never Say Never」
哀愁モードのミッド・グルーヴ。
http://www.youtube.com/watch?v=9sxhgIONzQs

「Last Night Changed It All (I Really Had A Ball) 」
オススメその4。前述のように本作のハイライト。問答無用のダンス・クラシック。電話の音と共に始まるブレイクからして心を奪われてしまいます。聴いているだけで心トキメキますな。皆んなで聴けば盛り上がること間違いナシですね。
http://www.youtube.com/watch?v=2yc-oP5OzoY

本曲は定番サンプリング・ソースとしてもお馴染みですね。Eric B. & Rakim「I Know You Got Soul (Richie Rich Mega Mix)」、Kid 'N Play「Last Night」、TLC「Bad by Myself」Public Enemy「Anti-Nigger Machine」、Kriss Kross「Can't Stop the Bum Rush」、Ultramagnetic MC's「Stop Jockin Me 」 、Guru(Jazzmatazz)「When You're Near」、De La Soul「Come On Down」、Ghostface Killah「Last Night (Skit) 」等でサンプリングされています。

「Searching For Somebody Else」
オススメその5。ラストはGreg Carmichaelプロデュース。キュートなEstherのヴォーカルとマッチしたエレガントなダンス・チューンに仕上がっています。
http://www.youtube.com/watch?v=W6WWXfL_hcY

CDにはボーナス・トラックとして、「Last Night Changed It All (I Really Had A Ball) 」の45'ヴァージョンが収録されています。

興味がある方は、Esther Williamsのメジャー作品『Inside Of Me』(1981年)やEddie Drennon & The B.B.S. Unlimitedのアルバム『Collage』(1975年)もチェックを!

『Inside Of Me』(1981年)
INSIDE OF ME

Eddie Drennon & The B.B.S. Unlimited『Collage』(1975年)
Collage
posted by ez at 01:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする