
発表年:1985年
ez的ジャンル:アーバン・ファンク系ディスコ/ソウル
気分は... :きっとすべてはうまくいく...
今回は女性ディスコ/ソウル・シンガーCheryl Lynnの6thアルバム『It's Gonna Be Right』(1985年)です。
ダンス・クラシック「Got To Be Real」でお馴染みのディスコ/ソウル・シンガーCheryl Lynnの紹介は、『In The Night』(1981年)に続き2回目です。
前作『Preppie』(1983年)からシングルカットされた「Encore」は、大ヒット・デビュー・シングル「Got To Be Real」以来の全米R&Bチャート第1位となりました。
その「Encore」をプロデュースしていたのが後の大物プロデューサー・チームJam & Lewis(Jimmy Jam & Terry Lewis)でした。
「Encore」
http://www.youtube.com/watch?v=3L5OJzCj4g0
そのJam & Lewisを引き続きプロデューサーに起用して制作されたアルバムが『It's Gonna Be Right』(1985年)です。
Jam & Lewis以外にも、Jam & Lewisと同じくThe Timeの元メンバーであり、Flyte Tyme ProductionsのプロデューサーであるMonte Moirや、D-Trainでの活躍でお馴染みのHubert Eaves IIIがプロデューサーに起用されています。また、Cheryl自身もTodd Cochranと共同でプロデュースを手掛けています。
結果として、商業的には不発に終わってしまった本作ですが、内容的にはアーバンなダンス・チューンを満喫できる充実の1枚だと思います。特にタイトル曲「It's Gonna Be Right」は「Got To Be Real」好きの人には涙モノですね。
きっとすべてはうまくいく!
全曲紹介しときやす。
「Fidelity」
Jimmy Jam & Terry Lewisプロデュース。アルバムからの1stシングル。100%Jam & Lewis印のアーバンなダンス・チューン。同じくJam & Lewisが手掛けたThe S.O.S. Band『Just the Way You Like It』(1984年)あたりと一緒に聴くとフィットします。
http://www.youtube.com/watch?v=P4dE-MuUCdw
「Fade To Black」
Cheryl Lynn/Todd Cochranプロデュース。アルバムからの2ndシングル。アーバン・ナイトな雰囲気にグッとくるブラコン・チューン。Jam & Lewis効果が別の曲にも表れているのかもしれません。
http://www.youtube.com/watch?v=OoNIfQ-pyec
「Love's Been Here Before」
Monte Moirプロデュース。切ないラブ・バラード。Cherylの素晴らしい歌唱力を満喫できます。
「It's Gonna Be Right」
Jimmy Jam & Terry Lewisプロデュース。"Jam & Lewis版「Got To Be Real」"と呼べるタイトル曲が本作のハイライト。Cheryl自身もかなりノリノリですね。誰しも盛り上がることができるダンス・チューンです。Jam & Lewisによるスウェイビートを満喫しましょう!
「Let Me Love You」
Hubert Eaves IIIプロデュース。Flyte Tyme勢とは異なるN.Y.アーバン・ファンクを聴くことができます。Hubert Eaves IIIはJames "D-Train" Williamsの『Miracles of the Heart』(1986年)でも本曲を取り上げています。
http://www.youtube.com/watch?v=O5EbY4UDNzk
「Find Somebody New」
Hubert Eaves IIIプロデュース。ロッキン・テイストのダンス・チューン。個人的にはこの手のロッキン・ダンスな曲は苦手なのですが・・・
「Loafin'」
Cheryl Lynn/Todd Cochranプロデュース。哀愁エレポップな雰囲気も漂うミディアム・ダンス・チューン。
「Slipped Me A MIckey」
Cheryl Lynn/Todd Cochranプロデュース。ポップ・マーケット向けのダンス・チューン。僕の嗜好にはマッチしていません。
「Tug O' War」
Cheryl Lynn/Todd Cochranプロデュース。シンセ・サウンドが心地好いミッド・グルーヴ。
CDにはボーナス・トラックとして、「Fidelity」の12"ヴァージョンが追加収録されています。
本作を最後にCheryは長年在籍してきたCBSを離れることになります。やはりCheryl Lynnの全盛はCBS時代ということになりますね。
『Cheryl Lynn』(1978年)

『In Love』(1979年)、

『In The Night』(1981年)

『Instant Love』(1982年)

『Preppie』(1983年)
