発表年:1989年
ez的ジャンル:パンク/ニューウェイヴ世代フォーク・リヴァイヴァル
気分は... :腰に激痛が・・・
昨日から腰に激痛が走り、まともに動けません。
トイレに行こうと腰を上げるだけで痛みが走ります。
そのため、ずっと同じ姿勢のままPCの前で1日過ごしていました。
早く治まってくれないと困りものです。
さて、今回は知る人ぞ知るN.Y.のバンドThe Washington Squaresの2ndアルバム『Fair and Square』です。
The Washington SquaresはN.Y.で結成されたニュー・フォーク・ロック・バンド。
メンバーは紅一点のLauren Agnelli(vo、g)とTom Goodkind(g、vo)、Bruce Paskow(b、vo)という男性2名の3人組。
グループは『The Washington Squares』(1987年)、『Fair and Square』(1989年)という2枚のアルバムを残しています。
今日紹介する2nd『Fair and Square』(1989年)は、リアルタイムで購入しましたがCDショップで試聴して衝動買いしたような記憶があります。あまりよく憶えていませんが、僕の性格からして多分ジャケが最初に目に留まったんじゃないかと思います。
ドラムのサポートで元TelevisionのBilly Ficcaが参加しているように、パンク/ニューウェイヴ世代によるフォーク・リヴァイヴァルという位置づけのバンドだったようです。当時の僕はあまりそういったことを意識せずに聴いていましたが・・・
しかし、それほどモロにパンク/ニューウェイヴ色が出ているわけではなく、親しみやすいメロディのロック/フォーク・ロック/フォーク・サウンドを楽しめます。60年代、70年代、80年代を違和感なく行き来しているのが魅力です。
レコーディングにはBob Dylan作品などで知られるJ. Steven Solesも参加しており、好サポートで貢献しています。
初めて聴いても何処か懐かしく、それでもきちんと80年代している得難い1枚だと思います。
全曲紹介しときやす。
「Everybody Knows」
オープニングは Leonard Cohenのカヴァー(Leonard Cohen/Sharon Robinson)。60年代の香り漂う哀愁ロック・チューン。初めて聴いても懐かしい感覚が支配する曲です。
http://www.youtube.com/watch?v=wFGDOqj44nk
「Fourth Day Of July」
Laureen Agnelli/Tom Goodkind/Bruce Jay Paskow作。ノリの良いフォーク・ロック・チューンはなかなかキャッチーです。オールド・ファンにもご満足いただける出来栄えなのでは?
http://www.youtube.com/watch?v=YfQHHDIuQ-o
「Charcoal」
Laura Agnelli作。紅一点Lauraの魅力を満喫できる1曲。60年代の香りがプンプンするメロディ、サウンド、コーラスにグッときます。
「The Pride Of Man」
Hamilton Camp作。当ブログでも紹介したQuicksilver Messenger Serviceの『Quicksilver Messenger Service』(1968年)収録曲としてご存知の方もいるのでは?Gordon Lightfootもカヴァーしています。J. Steven Solesのハモンド・オルガンもアクセントとなり、なかなか格好良い1曲に仕上がっています。
「Neal Cassady」
Bruce Jay Paskow作。SSW作品風のリリシズムに溢れた味わい深い作品です。
「La Roue De Fortune」
Laura Agnelli作。親しみやすいメロディとLauraの切ないヴォーカルに魅了される、60年代フォーク/ポップス好きであればグッとくるであろう1曲。
「Greenback Dollar」
Hoyt Axton/Ken Ramsey作。The Kingston Trioのヴァージョンで有名な曲ですが、ここでは抜けの良いロッキンな仕上がりで全く雰囲気の異なる「Greenback Dollar」を聴かせてくれます。
「Join Together」
Tom Goodkind作。アルバムの中では異色のレゲエ調の仕上がり。フォーク&ニューウェイヴ&レゲエといった雰囲気が面白いですね。
「My True Love And I」
「The Water Is Wide」のタイトルでお馴染みのトラディショナル・ソングのカヴァー。奇をてらわず、この曲らしい味わい深く仕上げています。
「The Other Side Of Sin」
Bruce Jay Paskow作。80年代のグループらしい美メロの爽快ネオアコ・チューンです。こういった曲も楽しめるのでが本作の魅力です。
「All Over The World」
Tom Goodkind作。ポップなメロディと小気味良いギター・サウンドがサイコー!J. Steven Solesのメロトロンもいい隠し味になっています。
「Fourth Day Of July (Reprise)」
「Fourth Day Of July」のリプライズ。バンジョーで盛り上げてくれます。
ご興味のある方は1st『The Washington Squares』(1987年)もチェックを!
『The Washington Squares』(1987年)