発表年:1999年
ez的ジャンル:コンテンポラリー・ゴスペル
気分は... :イブの夜に思うことは・・・
今回はWestern Michigan Mass Choirが大御所Walter Hawkins & Edwin Hawkinsをゲストに迎えて制作されたゴスペル・アルバム『Jesus Loves Me』(1999年)です。
正直、Western Michigan Mass Choirについては全く情報がないので、どのようなグループなのかよくわかりません。まぁ、ミシガン西部のクワイアなのでしょう(笑)
むしろ、ゴスペル・ファンの方が本作に注目するゴスペル界の大御所兄弟Walter Hawkins & Edwin Hawkinsが参加しているためだと思います。
兄Edwin Hawkins(1943年生まれ)はゴスペル史に残る大ヒット曲「Oh Happy Day」(1969年全米チャート第5位)の作者であり、コンテンポラリー・ゴスペルの開拓者としてグラミー賞も受賞しています。
弟Walter Hawkins(1949年生まれ)も前述の「Oh Happy Day」をレコーディングしたEdwin Hawkins Singersの一員であり、70年代以降はソロ活動もスタートさせています。
ゴスペル界に確かな軌跡を残したHawkins兄弟でしたが、弟Walterは昨年惜しくも他界しています。
なんて書いてきましたが、当時はHawkins兄弟のことなど全く知らず本作『Jesus Loves Me』を購入しました。何がきっかけで本作を購入したのか全く記憶がありませんが、おそらくCDショップで試聴し、衝動買いしたのだと思います。90年代の頃はクリスマス・シーズンに合わせてゴスペル・アルバムを数枚購入する習慣があったので。
当ブログで紹介する90年代コンテンポラリー・ゴスペル作品は、かなりR&B寄りのものも多いですが、本作はゴスペルらしい1枚に仕上がっていると思います(あくまで過去紹介作品との比較ですが)。
Hawkins兄弟をはじめとするリード・ヴォーカル、躍動するクワイア、小粋なアレンジが相俟ってコンテンポラリー・ゴスペルの醍醐味を堪能できる1枚に仕上がっていると思います。
大震災という大きな試練を突き付けられると同時に、人と人との絆の大切さを痛感させられた特別な年、イブの夜はゴスペルでも聴きながら祈りを捧げるのもいいのでは?
あなたに神の御加護を。
全曲紹介しときやす。
「Jesus Loves Me」
有名な賛美歌をテンポアップしたコンテンポラリー・ゴスペルとして聴かせてくれます。Robin Hodge-Williamsによる女性リード・ヴォーカルと迫力あるクワイアが高らかに歌い上げます♪主われを愛す♪
「I Need You」
Edwin Hawkins作。Edwin Hawkins & Curtis Gulledgeがリード・ヴォーカル。僕の一番のお気に入り。神にまで届きそうな歌声を聴いているだけで勇気と希望とパワーが貰えるような気がします。
「Under the Shelter」
Kevin Bond作。本作にキーボードで参加しているKevin Bondの作品。リード・ヴォーカルはLucille Williams。Western Michigan Mass Choirの素晴らしいクワイアを堪能できます。
「Thank You」
Walter Hawkins作&リード・ヴォーカル。Walter Hawkinsの代表曲「Thank You」のスペシャル・ヴァージョンといったところでしょうか。Walterの熱唱を堪能できます。♪ハレルヤ〜♪
「Until I Found the Lord」
Edwin Hawkins作。リード・ヴォーカルはWalter Hawkins。アップテンポのコンテンポラリー・アレンジが施されています。ソウル/R&Bファンも楽しめる大盛り上がりの仕上りです。中盤以降のエキサイティングな展開には鼻血ブーです。
「You Shall Reap」
Kevin Bond作。リード・ヴォーカルはWalter Hawkins。この曲も僕のお気に入り。小粋なバックと躍動するクワイア、Walterのリードが三位一体となってワンダフルなゴスペル・ワールドを満喫できます。
「By Our Love」
Leroy Williams作。Michael Sandersがリード・ヴォーカル。愛に満ちたメロディと歌声が心を穏やかにしてくれます。コンテンポラリー・ゴスペルらしいアーバン・サウンドもグッド!
「Thank You Lord」
Marquis Egerton作。リード・ヴォーカルはMona Sallie。軽快なテンポで神への感謝を歌い上げます。
「You Can't Get By」
Edwin Hawkins作。リード・ヴォーカルはVincent Manyweather。スケール感の大きな仕上り。
「Don't Forget to Pray」
Edwin Hawkins作。リード・ヴォーカルはEdwin Hawkins & Jenennie Harris。コンテンポラリーなアレンジで聴きやすい1曲に仕上がっています。お祈りは忘れません!
「Just Can't Tell It All」
Marquis Egerton作。リード・ヴォーカルはBrenda Spralls。躍動感のあるクワイアで感動のフィナーレを迎えます。
当ブログで紹介したアルバムの中からクリスマスに相応しい90年代ゴスペル作品を何枚かセレクトしておきます。ご興味のある方はチェックしてみて下さい。
Sounds of Blackness『The Night Before Christmas: A Musical Fantasy』(1992年)
Kirk Franklin & The Family『Kirk Franklin & The Family Christmas』(1995年)
Kirk Franklin's Nu Nation『God's Property』(1997年)
Sounds Of Blackness『Time for Healing』(1997年)
The Brooklyn Tabernacle Choir『High & Lifted Up』(1999年)
CeCe Winans『Alabaster Box』(1999年)