発表年:1975年
ez的ジャンル:コズミック・ジャズ・ファンク
気分は... :まさかスティーラーズが敗れるとは...
いよいよNFLはポストシーズン・ゲームが始まりました。まずはワイルカード・プレーオフ4試合が行われましたが、AFCではスティーラーズがブロンコスに敗れる波乱がありました。個人的にスティーラーズはチャンピオンシップまで勝ち上がると予想していたので意外な結果でした。
これでAFCチャンピオンシップはペイトリオッツ対レイブンズになりそうですね。NFCの方はパッカーズ対セインツで落ち着くのでは?
一方、NCAAカレッジ・フットボールの全米王者決定戦「LSU対アラバマ」は現在試合中ですが、これまで全勝のLSUがアラバマに苦戦していますね。結果はいかに・・・
レア・グルーヴ・ファンに人気の鍵盤奏者Weldon Irvineの3回目の紹介です。
『Sinbad』(1976年)、『Time Capsule』(1973年)に続き紹介するのは『Spirit Man』(1975年)です。
コズミック&スピリチュアルなイメージが強いWeldon Irvineですが、本作『Spirit Man』はまさにそんなイメージにフィットするアルバム・タイトルおよびジャケですよね。
プロデュースはWeldon Irvine自身。レコーディングには、Henry Grate, Jr.(g)、Cleveland Freeman(b)、Wesley 'Gator' Watson(ds)、Napoleon Revels(per)、Sonny Fortune(sax)、Charles Sullivan(tp)、Everett 'Blood' Hollins(tp)といったミュージシャンが参加しています。
本作と言えば、レア・グルーヴ・ファンに人気のコズミック・ジャズ・ファンク「We Gettin' Down」が目玉となります。
正直、アルバム全体としての統一感に欠ける気がしますが、逆にそのバラツキ感が面白いアルバムだったりします。
さまざまなスタイルで聴かせてくれるWeldonのジャズ・スピリッツを堪能しましょう。
全曲紹介しときやす。
「We Gettin' Down」
オススメその1。前述のように本作ハイライト。A Tribe Called Quest「Award Tour」のサンプリング・ソースやフリーソウル・クラシックとしてもお馴染みの1曲ですね。スペイシー&ソウルフルなコズミック・ファンクです。バック・ヴォーカルを務めるFloyd Butler、Harry ElstonはThe Friends Of Distinctionのメンバーです。
http://www.youtube.com/watch?v=diHmwOD8vnY
「Softly」
コズミックなインタールード。
「Pogo Stick」
開放的な雰囲気を持ったスウィンギーなクロスオーヴァー・チューン。Weldonの小粋なジャズ・スピリッツを楽しみましょう。
「Blast Off」
オススメその2。スペイシーな高速ジャズ・ファンク。何の予備知識もなく聴くと、最近のNu Jazzだと錯覚しそうです。電子パルスのブラストといった雰囲気のハイパー感がいいですね。
「Jungle Juice」
オススメその3。個人的にはアルバムで一番のお気に入り。コズミックなシンセ・サウンドと重くうねるグルーヴにグッときます。Fela Kutiあたりのアフロ・ビートと一緒に聴きたくなります。
http://www.youtube.com/watch?v=2C3OGQ84IEU
「Yasmin」
ストリングスと鍵盤が織り成すエレガント・ワールドです。ラブ・ロマンス映画のサントラのようです。
「The Power And The Glory」
オススメその4。ホーン・アンサンブルが心地好いクロスオーヴァー・ジャズ。結構きちんとジャズしています。Weldonをはじめ各プレイヤーの演奏を満喫できるという意味ではこの曲が一番では?
http://www.youtube.com/watch?v=iJagEVmRUxM
「Softly」
ラストは再び「Softly」です。ここではWeldonのソロ・ピアノで聴かせてくれます。余韻を残したままアルバムは幕を閉じます。
Weldon Irvineの過去記事もご参照下さい。
『Time Capsule』(1973年)
『Sinbad』(1976年)