発表年:1988年
ez的ジャンル:B級エレクトリック・ファンク
気分は... :ターンオーバーが勝敗を左右する・・・
NFLのディビジョナル・プレイオフの「テキサンズ対レイブンズ」がたった今試合終了。
試合内容ではレイブンズの方が強力なディフェンス力を武器に試合を終始優位に運びましたが、意外にテキサンズも盛り返してスコア的には接戦でした。エースQB不在でこれだけ戦えたテキサンズは善戦したのでは?特にRBフォスターを中心にしたラン攻撃は素晴らしい!ただし、この試合で言えばターンオーバーの多さが悔やまれますね。来シーズンのテキサンズはかなりの強豪チームに化ける予感がします。
個人的にはレイブンズにスーパーボウル進出を果たして欲しいですが、試合終盤のSエド・リードの負傷が気がかりです。
昨日のセインツもそうですが、ポストシーズンはターンオーバーが勝敗を左右しますね。
今回は80年代ファンクからAl Hudson & One Way『A New Beginning』(1988年)です。One Way名義のラスト・アルバムとなったアルバムです。
Al Hudsonを中心としたデトロイト出身のファンク・グループOne Wayの紹介は、『Fancy Dancer』(1981年)に続き2回目となります。
One Wayのアルバムと言えば、Al Hudson & The Soul PartnersからOne Wayへグループ名を改めた『One Way featuring Al Hudson』(1979年)、前回紹介した『Fancy Dancer』(1981年)、全米R&Bチャート第4位のヒットとなった人気曲「Cutie Pie」を含む『Who's Foolin' Who』(1982年)など70年代後半〜80年代前半の作品が人気だと思います。
一方、僕が初めてリアルタイムで聴いたOne Way作品は人気プロデューサーEumir Deodatoがプロデュースしたものの、あまり評判が芳しくないアルバム『IX 』(1986年)でした(僕自身は昔も今もそれ程悪いアルバムだとは思っていませんが・・・)。
そして、CD時代になって最初に購入したアルバムがグループの最終作『A New Beginning』(1988年)です。本作も『IX 』同様、話題になることの少ないアルバムですが、LPからCDに切り換えたばかりで、まだ手元に数えるほどしかCDが無い頃に購入した作品であったため、個人的には結構愛着のあるアルバムです。
本作におけるメンバーは、Al Hudson(vo)、Jeanette Mack(vo)、Lorrie Tice(vo)、Dave Roberson(g)、Valdez Brantley(key)、Jonathan Meadows(key)という6名。
プロデュースはAl Hudson、Dave Roberson、Valdez Brantleyというメンバー3名とOne Way作品ではお馴染みIrene Perkinsが務めています。
One Wayらしい作品かと問われると、なかなか返答に困るB級アルバムですが、アルバム全体としてはアップからスロウまでそれなりにバランス良く仕上がっていると思います。
過度の期待をしなければ楽しめる1枚です。
僕にとっては聴いていると懐かしさが込み上げてくる1枚です。
全曲紹介しときやす。
「Driving Me Crazy」
オススメその1。オープニングはアルバムからの先行シングルにもなりました。従来のOne Wayらしさという点ではビミョーかもしれませんが、80年代後半らしいダンサブル感にグッとくるアーバン・ナイトなミッド・ファンク。イントロのサックス・ソロ、セクシーな女性コーラス陣がAl Hudsonのヴォーカルを盛り上げてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=TZwuvZzIOD0
「Weekend Lover」
オススメその2。ヴォコーダー入りのエレクトリック・ファンク。リード・ヴォーカルはAl Hudson & Lorrie Tice。エレクトリックなスペイシー感を上手くアーバン・ナイトなテイストにまとめているところが好きです。
http://www.youtube.com/watch?v=0UzYBa3M9fE
「Let's Talk」
Al Hudson & Lorrie Ticeがリード・ヴォーカルをとるスロウ・チューン。Lorrie TiceがAl Hudsonに負けないパンチのあるヴォーカルを聴かせてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=mV5b2KJsU7o
「Get Up Off It」
オススメその3。従来からのOne Wayファンはヴォコーダー使いのファンク・チューンである本曲が一番しっくりくるのでは?ヴォコーダー大好きな僕もお気に入りの1曲。
「Say You Will」
オススメその4。Al Hudson & Jeanette Mackがリード・ヴォーカルをとるスロウ・チューン。シングルにもなりました。ロマンティックなメロディ&ヴォーカルに魅了される素敵なラブ・バラードです。サックスの盛り上げ方もいい感じ!
http://www.youtube.com/watch?v=4VgtHoOUH_M
「Love At The Count Of 3」
80年代後半らしい打ち込み系アップ・チューン。B級感丸出しなんですが、決して嫌いじゃありません(笑)
「Pleasure Seeker」
セクシー・モードのダンサブル・チューン。パンチにやや欠けるのが残念ですね。
http://www.youtube.com/watch?v=Mkg8NUAlX1c
「U, Me & The Other Guy」
オススメその5。80年代ブラコン気分を満喫できるミディアム・スロウ。Jam & Lewisあたりにも通じるスペイシーなアーバン感が好きです。
http://www.youtube.com/watch?v=Paryvyr4Qcc
「You're Not My Problem」
Al Hudsonのヴォーカルを堪能できるスロウ・チューン。
http://www.youtube.com/watch?v=TdYrNQ9fqdo
「Must'a Been Crazy」
ラストは80年代後半らしい打ち込みリズムのファンク・チューン。今となってはこうしたサウンドはビミョーかもしれませんが・・・
http://www.youtube.com/watch?v=h3bP8pcrwHE
まだまだ未CD化も多いOne Way作品ですが、AmazonでCD入手可能なものを挙げておきます。
『One Way featuring Al Hudson』(1979年)
『Fancy Dancer』(1981年)
『Who's Foolin' Who』(1982年)
『Wild Night』(1982年)
『Lady』(1984年)
『Wrap Your Body』(1985年)