2012年01月19日

Duke Pearson『Wahoo!』

Pearsonらしいサウンド・センスを満喫できる1枚!☆Duke Pearson『Wahoo!』
ワフー
録音年:1964年
ez的ジャンル:名作曲家/アレンジャー系ジャズ
気分は... :Wahoo? 和風?

Stop SOPA and PIPAということで、今日は著作権保護などを目的とした法案「SOPA(Stop Online Piracy Act)」、「PIPA(Protect Intellectual Property Act)」に対する抗議でWikipedia等が閲覧できないので、調べものがしづらく記事が書きづらいです(泣)

そんな事情で今日は書き溜めておいた仕掛り素材の中からセレクト!
(僕の場合、時間がある時に集中的に記事用素材を書き溜めたりしています。)

セレクトしたのは、ジャズ・ピアニスト/作曲家/アレンジャーDuke Pearson『Wahoo!』(1964年)です。

これまで当ブログで紹介してきたDuke Pearsonのリーダー作は以下の4枚。

 『Sweet Honey Bee』(1966年)
 『The Right Touch』(1967年)
 『The Phantom』(1968年)
 『How Insensitive』(1969年)

今回紹介する『Wahoo!』は、Blue Noteでの3枚目のリーダー作です。

作曲家/アレンジャーとして高い評価を得ているPearsonですが、本作『Wahoo!』も彼の小粋なサウンド・センスを満喫できるアルバムです。

レコーディング・メンバーは、Duke Pearson(p)以下、Donald Byrd(tp)、James Spaulding(as、fl)、Joe Henderson(ts)、Bob Cranshaw(b)、Mickey Roker(ds)の6名。

やはり、Donald Byrd、James Spaulding、Joe Hendersonという3管が気になりますね。この3管を巧みに配するPearsonの手腕にも注目です。

"永遠のジャズ初心者"である僕の場合、各プレイヤーの演奏の良し悪し以上に、演奏全体のトーンに惹かれてしまいます。その意味ではプロデューサー的感覚のジャズ・ミュージシャンDuke Pearsonとの相性は良いのかもしれません。本アルバムでも各曲の表情がはっきりしていると同時に、Pearsonの小粋なセンスが散りばめられています。

Donald Byrd作の「Fly Little Bird Fly」以外は全てPearsonのオリジナルです。

全曲紹介しときやす。

「Amanda」
ジャズ・ロック調の軽快なリズムに個性的な3管が絡むオープニング。変化球なSpauldingアルト、豪快なByrdのトランペット、ここぞとキメてくれるHendersonのテナーというコントラストが楽しい1曲なのでは?きっと名アレンジャーPearsonはそのあたりも計算していたのでしょうね。
http://www.youtube.com/watch?v=5M7LdviC2IQ

「Bedouin」
ミステリアスなオリエンタル・テイストが印象的です。ブロウするHendersonのテナー、曲調にマッチしているSpauldingのフルート、シブく枯れたByrdのミュートと3管が続き、最後はPearsonのピアノがミステリアスに響きわたります。
http://www.youtube.com/watch?v=LXqbaKvjXKg

「Farewell Machelle」
Pearsonのしっとり美しいピアノを満喫できる小曲。名残惜しい気分に浸りたい時にはピッタリ!
http://www.youtube.com/watch?v=NmjqHJh7lvA

「Wahoo」
タイトル曲はブルージーな中にエキゾチックなスパイスが効いたスケールの大きな演奏です。各プレイヤーの演奏を見事に統合し、壮大な音絵巻を完成させてしまうPearsonの手腕に脱帽です。
http://www.youtube.com/watch?v=9XFSA4V3nSo

「ESP (Extrasensory Perception) 」
Pearsonのピアノにリードされ、小粋なアンサンブルを聴かせてくれる1曲。先発Hendersonが魅惑のソロを聴かせてくれます。Byrdも明快なプレイで盛り上げてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=Tbi3_HIzpfo

「Fly Little Bird Fly」
この曲のみDonald Byrd作品。作者Byrdのリーダー作ではアルバム『Mustang』(1966年)に収録されています。超高速のスリリング感が魅力の『Mustang』ヴァージョンと比較すると、本ヴァージョンはスピーディーな中にもエレガントな雰囲気を満喫できる演奏です。3管のソロもサイコー!先陣をきるHendersonの格好良さに触発され、それを引き継いだByrd、Spauldingもバシッとしたトーンでキメてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=F3247r3h4sw

Donald Byrd『Mustang』ヴァージョンも格好良いですよ!『Mustang』のそのうち紹介しますね!
「Fly Little Bird Fly」(From 『Mustang』)
 http://www.youtube.com/watch?v=B8kJ43O1-0U

Duke Pearsonの過去記事もご参照下さい。

『Sweet Honey Bee』(1966年)
Sweet Honey Bee

『The Right Touch』(1967年)
Right Touch

『The Phantom』(1968年)
ザ・ファントム

『How Insensitive』(1969年)
ハウ・インセンシティヴ
posted by ez at 00:27| Comment(2) | TrackBack(0) | 1960年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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