発表年:1977年
ez的ジャンル:灼熱ライブ系ファンク
気分は... :これぞCommodores!
Commodoresの絶頂期のライブ・アルバム『Live!』(1977年)です。
70年代の人気ファンク・グループCommodoresの紹介は、『Commodores』(1977年)、『Hot on the Tracks』(1976年)に続き3回目となります。
ポップなバラード路線のせいで好き/嫌いが分かれるCommodoresですが、『Hot on the Tracks』(1976年)、『Commodores』(1977年)、そして本作『Live!』の頃のCommodoresは、ファンキーな側面とメロディアスな側面が上手くバランスしたグループの絶頂期なのではないかと思います。
本作『Live!』は、Lionel Richie、Walter Orange、Milan Williams、Ronald LaPread、Thomas McClary、William Kingというメンバー6名にサポートメンバーも加えた絶頂期のCommodoresのライブ演奏を満喫できます。
『Hot on the Tracks』(1976年)、『Commodores』(1977年)からの楽曲を中心とした選曲も僕好み!また、スタジオ・ヴァージョン以上にファンキーな演奏を満喫できるのも魅力です。
『Natural High』(1978年)以降のアルバムやLionel Richieのソロ作に眉をひそめる方も、この選曲、この演奏であれば満足できるはず!
アルバムは全米アルバム・チャート第3位、同R&Bアルバム・チャート第2位となりました。
唯一の難点は録音状態がイマイチでブートレグっぽい点ですが、これだけ熱い演奏なので許容しましょう!
ファンク・グループとしてのThe Commodoresの魅力が上手くパッケージされたライブ作品だと思います。
全曲紹介しときやす。
「Won't You Come Dance With Me」
Thomas McClary/Lionel Richie作。『Commodores』(1977年)収録曲でアルバムは幕を開けます。スタジオ・ヴァージョンではポップな印象のあった曲ですが、ここでよりアップテンポのご機嫌なファンク・チューンで聴かせてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=EGwYiDkxRQk
「Slippery When Wet」
Thomas McClary/Walter Orange作。『Caught in the Act』(1975年)収録のヒット・シングル(全米チャート第19位、同R&Bチャート第1位)。ライブではよりファンキー度が増しているのがいいですね。
「Come Inside」
Thomas McClary/Lionel Richie作。『Hot on the Tracks』(1976年)収録のファンク・チューン。軽快なファンク・グルーヴにどんどんテンションが上がっていきます。
「Just to Be Close to You」
Lionel Richie作。『Hot on the Tracks』(1976年)収録の大ヒット曲(全米チャート第7位、同R&Bチャート第1位)。僕の場合、この曲に最初に出会ったのがライブ・ヴァージョンだったので、スタジオ・ヴァージョン以上にグッときます。ソロになってからのLionel Richieは苦手な僕ですが、同じバラードでも「Just to Be Close to You」や「Easy」には格別の味わいがありますよね。
「Funny Feelings」
Thomas McClary/Lionel Richie作。『Commodores』(1977年)収録曲。スタジオ・ヴァージョン自体大好きなので嬉しい選曲です。
「Fancy Dancer」
Ronald LaPread/Lionel Richie作。『Hot on the Tracks』(1976年)からのシングル(全米チャート第39位、同R&Bチャート第9位)。ファンキー・モードのThe Commodoresを存分に満喫できます。
「Sweet Love」
Lionel Richie作。『Movin' On』(1975年)収録の大ヒット・シングル(全米チャート第5位、同R&Bチャート第2位)。まさにスウィートなバラードです。ここでは8分超の長尺で盛り上げてくれます。
「Zoom」
Ronald LaPread/Lionel Richie作。『Commodores』(1977年)収録曲。この曲も10分超の長尺でスタジオ・ヴァージョン以上にグッとくる仕上がりで、会場も盛り上がっています。
http://www.youtube.com/watch?v=Y_P9tZIE4Gg
「Easy」
Lionel Richie作。『Commodores』(1977年)収録の大ヒット・シングル(全米チャート第4位、同R&Bチャート第1位)。以前にも書きましたが、僕にとっては青春の思い出が詰まった1曲です。やはりこのイントロを聴くとグッときてしまいますね。
http://www.youtube.com/watch?v=uD-00WuSHRY
「I Feel Sanctified」
Lionel Richie/Jeffrey Bowen/Ronald LaPread/Walter Orange/Milan Williams/Thomas McClary作。『Machine Gun』(1974年)からのシングル曲。短いながらもファンキーにキメてくれます。
「Brick House」
Lionel Richie/Milan Williams/Walter Orange/Ronald La Pread/Thomas McClary/William King作。『Commodores』(1977年)からのヒット・シングル(全米チャート第5位、同R&Bチャート第4位)。ベースがうなるバンピーなファンク・チューンはライヴ・ヴァージョンも最高です!
http://www.youtube.com/watch?v=1f6QF461uYI
「Too Hot Ta Trot」
Lionel Richie/Milan Williams/Walter Orange/Ronald La Pread/Thomas McClary/William King作。ラストはシングルにもなったスタジオ録音曲。全米チャート第24位、同R&Bチャート第1位となりました。ライブの雰囲気を受け継いだ軽快なファンキー・チューンです。。
http://www.youtube.com/watch?v=EiLAlTfdBuE
Commodoresの過去記事もご参照下さい。
『Hot on the Tracks』(1976年)
『Commodores』(1977年)