2012年02月07日

Leroy Hutson『Closer To The Source』

Curtomでのラスト・アルバム!メロウ・ワールドは健在です!☆Leroy Hutson『Closer To The Source』
Closer to the Source
発表年:1978年
ez的ジャンル:Curtom系メロウ・ソウル
気分は... :ジャイアンツ勝利!

NFLスーパーボウル「ペイトリオッツ対ジャイアンツ」は、21対17でジャイアンツが見事な逆転勝利によって王者に輝きました。

ペイトリオッツのHCベリチック、QBブレイディはリベンジなりませんでしたね。試合終了後のベリチックの苦々しい表情が実に印象的でした。

王者決定戦に相応しい大接戦、好ゲームであり、リマッチの主役であるマニング、ブレイディの両QBがそれぞれ見せ場を作ってくれましたね。両チームにモメンタムが行き来する試合展開もサイコーでしたね。

どちらのチームのファンでもない僕ですが、いざ試合が始まると知らぬ間にジャイアンツを応援していました。ドルフィンズ・ファンの僕としては、やはり同地区のライバル、ペイトリオッツに対しては勝って欲しくないという妬みがあるのかもしれません(笑)。それだけペイトリオッツというチームの絶対的な強さを認めているのかもしれませんが・・・

やはり勝敗を分けたのは逆転TDドライブのきっかけとなったWRマニンガムのスーパーキャッチでしょうね。MVPとなったマニングの活躍は勿論のこと、ピエールポール、タック、ウメニオーラという強力DEトリオの活躍も目立ちました。特にピエールポールのプレーは超人的でしたね。要所要所でシェアーハンドを見せたWRニックス、再三に渡り好パントを蹴ったPウェザーフォードあたりの貢献も大きかったと思います。

一方、冷や汗もんだったのはRBブラッドショー。"世紀のボーンヘッド"となりかねなかった逆転TDは頂けないプレーでしたね(笑)。あのミス・プレーを"余韻を持ったTD"と実況していた日テレの間抜けなアナウンサーには失笑してしまいましたが・・・。その点、NHKは的確な実況をしていましたね。

Madonnaのハーフタイム・ショーも最高でしたね。

LMFAONicki MinajM.I.A.Cee-Loといったゲスト陣を従え、新旧楽曲を織り交ぜながら素晴らしいパフォーマンスを披露してくれました。最後に平和へのメッセージで締め括るあたりも完璧でした!個人的にはスーパーボウル史上、No.1のハーフタイム・ショーだったと思います。

後でM.I.A.の不適切なパフォーマンスが問題となり、放送局のNBCが謝罪したようですが、TVの生中継を観ていた限りでは全く気になりませんでした。

事前にはあまり気乗りしていなかった今年のスーパーボウルでしたが、終わってみれば存分に満喫していました(笑)

これでシーズンが終わってしまうのが名残り惜しいですねぇ。

さて、今回は久々にニューソウルを代表する男性シンガーLeroy Hutsonです。
セレクトしたのは『Closer to the Source』(1977年)

Leroy Hutsonの紹介は、『Hutson』(1975年)、『Hutson II』(1976年)に続き3回目となります。

前回『Hutson II』を紹介したのが約1年前でしたが、その時もスーパーボウル翌日のエントリーでした。僕の潜在意識の中で何かあるんですかね???

今日紹介する『Closer to the Source』(1977年)は、『Love Oh Love』(1973年)、『The Man!』(1974年)、『Hutson』(1975年)、『Feel the Spirit』(1976年)、『Hutson II』(1976年)に続く6thアルバムであり、Curtomでのラスト・アルバムとなります。

現在では入手しづらいアルバムですが、僕の場合、『Hutson II』との2in1CDで所有しています。

『Hutson II/Closer to the Source』
Hutson II/Closer to the Source

基本的には、それまでの流れを踏襲するアルバムですが、よりメロウ・グルーヴが強調された仕上がりになっていると思います。

また、前作『Hutson II』では1曲を除きHutsonのオリジナルでしたが、本作ではオリジナルは全8曲中、半分の4曲で他者の楽曲を取り上げています。

プロデュースも自身で手掛けたのは半分の4曲。残りはGil Askeyが3曲、Bob Monacoが1曲をプロデュースしています。アレンジについても同様で、自身が手掛けたのは2曲のみです。

レコーディングには、Phil Upchurch(g)、Ross Traut(g)、Stephen Harris(g)、Tom Ferrone(g)、Bernard Reed(b)、Larry Williams(b)、Louis Satterfield(b)、Floyd Morris(key)、James Mendell(key)、Lonnie Reaves(key)、Tom Washington(key)、Andre Fisher(ds)、Donnell Hagan(ds)、Earl DeRouen(per)、Henry Gibson(per)、Linda Clifford(back vo)、Alfonzo Surrett(back vo)等が参加しています。

いつ聴いてもメロメロ気分にさせてくれるLeroy Hutson好きには鉄板な1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「In the Mood」
James Mendell作。アルバムからの1stシングルにもなりました。。タイトル通りムーディーな空気で包まれるメロウ&スウィートなバラード。Marvin Gayeばりのセクシー・モードで迫ってきます!アレンジでTom Tom 84も参加。Shyheim「The Rugged Onez」のサンプリング・ソースにもなっています。
http://www.youtube.com/watch?v=8n60cehWUOg

Shyheim「The Rugged Onez」
 http://www.youtube.com/watch?v=dV0WRlRNio4

「Where Did Love Go?」
Gil Askey作。アルバムのハイライトと言えば、フリーソウルのコンピにも収録されていた人気曲の本曲でしょう。僕の一番のお気に入り曲も勿論コレ。モロにMarvin Gaye「What's Going On」ライクな仕上がりですが、そんなこと関係ありません。この心地好いグルーヴには何人も抗しがたい魅力がありますね。サイコー!シングルにもなっています。
http://www.youtube.com/watch?v=lsNNy8EiIVQ

「They've Got Love」
Connie Davis/James Mendell作。ポップなメロディ&オーケストレーションが印象的な1曲。案外、70年代初めあたりのエヴァーグリーン・ポップスがお好きな人が気に入る1曲なのでは?

「Get to This (You'll Get to Me)」
Michael Hawkins/Leroy Hutson/Lonnie Reaves作。この曲も昔から僕のお気に入りのダンサブル・チューン!軽快なグルーヴと小気味良いホーン・セクション、エレガントなストリングスが盛り上げてくれます。

「Closer to the Source」
Leroy Hutson/Lonnie Reaves/Alfonzo Surrett作。タイトル曲はEW&F風のポップ・ソウルにラテン/サルサのスパイスを効かせ、エレガントなテイストで仕上げたといったところでしょうか。
http://www.youtube.com/watch?v=S5dhaQVt5Mw

本曲と言えば、ジャズ・ジャイアントDizzy Gillespieのカヴァー(アルバム『Closer to the Source』収録)も人気ですね。ご興味のある方はチェックしてみて下さい!

Dizzy Gillespie「Closer to the Source」
 http://www.youtube.com/watch?v=zbUgaR9lmbw

Dizzy Gillespie『Closer to the Source』(1984年)
Closer to the Source


「Heaven Right Here (On Earth)」
Leroy Hutson/Lonnie Reaves作。Natural Fourへの提供曲をセルフ・カヴァー。Leroy Hutson自身がプロデュースしたNatural Fourヴァージョンは当ブログでも紹介した『Heaven Right Here on Earth』(1975年)に収録されています。フリーソウル人気曲でもあるNatural Fourヴァージョンと比較すると少し地味な仕上がりですが、その分ジワジワと魅力が伝わってきます。Eins Zwo「Ich So, Er So」のサンプリング・ソースにもなっています。
http://www.youtube.com/watch?v=rrk2UlafKsE

Natural Four「Heaven Right Here On Earth」
 http://www.youtube.com/watch?v=b5Fd5_jriTY
Eins Zwo「Ich So, Er So」
 http://www.youtube.com/watch?v=HipRgfljK-g

「Everybody's a Masterpiece」
George Clinton/Richard Ira Reiche作。作者の一人はあのP-Funkの総帥George Clintonなのですかね?当方も未確認なので間違っていたらゴメンナサイ。本ヴァージョンより先にThree Dog Nightがアルバム『American Pastime』(1975年)の中で本曲を取り上げています。曲自体はLeroy Hutsonにジャスト・フィットした爽快メロウ・ソウルに仕上がっています。
http://www.youtube.com/watch?v=qrkDcSHtwyI

Three Dog Night「Everybody's a Masterpiece」
 http://www.youtube.com/watch?v=CjXQ4MvLXvE

「You're a Winner」
Leroy Hutson作。ラストはファンキー・グルーヴで締め括ってくれます。もっと長尺で聴きたいグルーヴィーなリズムに惹かれます!最後には「Closer to the Source」のリプライズも登場し、アルバムは幕を閉じます。

Curtom時代のLeroy Hutsonは本当に最高ですね!

『Love Oh Love』(1973年)
Love Oh Love / the Man!

『The Man!』(1974年)
The Man!

『Hutson』(1975年)
Hutson

『Feel the Spirit』(1976年)
Feel the Spirit

『Hutson II』(1976年)
Hutson II
posted by ez at 12:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする