発表年:2011年
ez的ジャンル:新世代ジャズ・プロジェクト
気分は... :僕の星座は・・・
今回はUKの新ジャズ・プロジェクトThe Unity Sextetのデビュー・アルバム『The Unity Sextet』(2011年)です。
The Unity Sextetは、クラブミュージック・ファンから高い支持を得るUKのマルチ奏者/DJ/プロデューサーLack of Afro(Adam Gibbons)が全面バックアップするUKの6人組。
明らかになっているのはメンバーの名前、星座、担当楽器のみ。
Buddy Franco(牡羊座)(sax)、Fats Young, Jr.(山羊座)(g)、Cassius Farqhuar(獅子座)(ds)、Junior Oliver」(蟹座)(upright b)、Chuck Waldron(射手座)(electronics)、Fat Thumbs Ronnie(蠍座)(vibe、p)です。
メンバーの星座を表記するのは昔のファンク・グループに倣ったものでしょう。
そういえば、一昨日に紹介したThe Commodores『Live!』(1977年)もメンバー紹介の写真と共に星座のマークが表記されていました。
さて、デビュー・アルバム『The Unity Sextet』ですが、クラブミュージックを経由したアフロ・ジャズ、スピリチュアル・ジャズ、アフロ・キューバン・ジャズ、ソウル・ジャズ、ハードバップといった趣の仕上がりです。さらにコズミックなエフェクトが随所に使われているのが印象的です。
プロデュース、アレンジ、エンジニアリングを担当するのは勿論Lack of Afroです。
MadlibのYesterdays New Quintetあたりがお好きな人にはフィットする1枚なのでは?
アフロ、スピリチュアル、コズミック、ブラックジャズといったキーワードにグッとくる方は一度チェックしてみて下さい。
全曲紹介しときやす。
「One For People (Part 1)」
Hip-Hopビート+ブラック・コズミック・ジャズといった趣のオープニング。エレクトリック・マイルスのようなテイストもありますね。
「The Arrow」
アフロ・スピリチュアルな仕上がり。演奏全体を貫くクール&ミステリアスな雰囲気がいいですね。
「Ten Days (Parts 1 & 2)」
アフロ・ビートで突き進み、エフェクトでアクセントをつけた演奏が印象的です。
「Interlude 1」
インタールードその1。
「Right Now!」
僕の一番のお気に入り。トライバルなアフロ・キューバン・ジャズ。ダンサブルなクラブジャズ好きの人であれば気に入るであろうフロア向けの1曲に仕上がっています。
「Us Six」
この曲は60〜70年代ソウル・ジャズを彷彿させる仕上がり。
「Do Me A Fredo」
この曲も僕のお気に入り。ボッサ・リズムのハード・バップ・チューン。この曲もクラブジャズ好きならばグッとくるはず!
「Interlude 2」
インタールードその2。
「Black Pearl」
水滴の音と巧みにビートに合わせたスピリチュアル・チューン。穏やかながらも深淵な雰囲気が漂います。
「Swing Swang Swingin」
タイトル通り、スウィンギーなワルツ調のモーダル・チューン。ただし、本作らしいエフェクトも効いています。
「Dance Of The Pharoahs」
コズミックなハードボイルド・ジャズ。クール&スリリングな格好良さがあります。
「Interlude 3」
インタールードその3。
「Until Next Time ...」
ラストは映画のサントラのような哀愁メロウな雰囲でアルバムは幕を閉じます。
ご興味のある方はLack of Afroの作品もチェックを!
『Press on』(2007年)
『My Groove You Move』(2009年)
『This Time』(2011年)