発表年:1994年
ez的ジャンル:ソウルフル系NYガラージ
気分は... :アンダーグラウンドの美学!
僕の場合、周囲から変わり者だと思われることが多々あります。
僕自身は公私ともに自分の美学を貫きつつ、社会とも調和しているつもりなのですが(笑)
まぁ、普通の同年代の人と比較すると、公私ともにスタンダードから外れているので、そう思われても当然かもしれません・・・
何事もメジャーよりもアンダーグラウンドが好き!みたいな性分がそうさせているのかもしれませんね。
さて、今回は90年代ディープ・ハウス/ガラージがお好きな方にはお馴染みの男性シンガーMichael Watfordの唯一のアルバム『Michael Watford』(1994年)です。
Michael Watfordはヴァージニア生まれ、ニュージャージー育ちの男性ハウス・シンガー。
1990年代に自身の名義で「Holdin' On」、「So Into You」等のガラージ・クラシックをリリースし、ハウス・ファンを虜にしました。さらに数々のハウス作品にフィーチャリング・ヴォーカリストとして参加しています。
また、 Roger Sanchezがプロデュースし、Colonel Abrams、Jay Williamsと共に組んだ男性シンガー・ユニットBrotherhood Of Soul名義でのシングルや、同じく人気男性ハウス・シンガーであるRobert Owensとの共演シングルなどもリースしています。
そんなMichael Watfordの唯一のアルバム『Michael Watford』(1994年)ですが、シングルにもガラージ・クラシックがズラリと並んだベスト盤的な充実の内容に大満足の1枚です。
1曲を除き、当時のハウス・シーンで人気であったSmack Productionsがプロデュースを務めています。それ以外に大物Roger SanchezやJohn Robinson、Joe Smithがプロデュースに関与しています。
ゴスペル仕込みのWatfordのソウルフル・ヴォーカルとSmack Productionsによるキャッチーながらもアンダーグラウンド感を失わないハウス・サウンドが上手く噛み合った1枚だと思います。
男性ヴォーカルのハウス・アルバムで1枚飽きずに通しで聴ける作品って稀だと思いますが、本作はそれをクリアした希少な男性ヴォーカル・ハウス作品だと思います。
全曲紹介しときやす。
「Luv 4-2」
「Holdin' On」に続き、1993年シングル・リリースされたガラージ・クラシック。Smack Productionsプロデュース。この時期のハウス・リスナーであれば、鉄板な仕上がりだと思います。さすがはSmack Productionsと思わせるオープニングです。
http://www.youtube.com/watch?v=ZVUAFbEqwmM
「Love Me Tonight」
男性ソウル作品をハウス調にリミックスしたよう感じです。Watfordの伸びやかなソウルフル・ヴォーカルを満喫できます。Smack Productionsプロデュース。
http://www.youtube.com/watch?v=Rgd3ag48d2U
「First Mistake」
ハウス・ファンにはお馴染みのディーヴァCeybil Jefferiesをフィーチャー。R&BファンはSweet Sable名義の作品でご存知の方もいるのでは?ガラージ好きの人はグッとくるトラックがいいですね。Smack Productionsプロデュース。
http://www.youtube.com/watch?v=b9qk1LO8lFw
「Holdin' On」
Michael Watfordの名を一躍高めたガラージ・クラシック。Roger Sanchez/Smack Productionsプロデュース。シングルがリリースされたのは1991年。この時代のハウスらしいアンダーグラウンド感のあるトラックをバックにWatfordのソウルフル・ヴォーカルが響き渡ります。
http://www.youtube.com/watch?v=dO9ZiA_O1UQ
さらにディープ&アンダーグラウンドな雰囲気を楽しみたい方はUnderground Solution Mixあたりもチェックを!
「Holdin' On (Underground Solution Mix)」
http://www.youtube.com/watch?v=-mqz-jgI1kE
「Happy Man」
この曲もシングルになった人気曲。N.Y.ガラージらしい雰囲気を満喫できる1曲。軽快なのに何処か刹那的なアンダーグラウンド感が好きです。Smack Productionsプロデュース。
http://www.youtube.com/watch?v=dO9ZiA_O1UQ
「Interlude」
Smack Productionsプロデュース。
タイトル通り、インタールード的なソウルフル小曲です。
「So Into You」
「Holdin' On」と共にMichael Watfordを代表するハウス・クラシック。John Robinson/Smack Productionsプロデュース。Bobby D'Ambrosioがリミックスを担当しています。ソウルフル&メロディアスなガラージを満喫しましょう。ハウス・リスナーのみならずソウル・リスナーも楽しめる1曲なのでは?YouTubeにアルバム・ヴァージョンの音源が無かったので、シングルのロング・ヴァージョンとなるInner City Club Mixを紹介しておきます。
「So Into You (Inner City Club Mix) 」
http://www.youtube.com/watch?v=Wkir2145-Bk
「Love To The World」
Mizell Brothers(Larry Mizell & Fonce Mizell)がプロデュースしたL.T.D.のシングル曲をカヴァー。オリジナルはアルバム『Love To The World』(1976年)に収録されています。本カヴァーもシングルにもなった好カヴァーです。Michael Watfordの野太いソウルフル・ヴォーカルにピッタリのカヴァーかもしれません。Joe Smith/Smack Productionsプロデュース。
http://www.youtube.com/watch?v=s1q-MPR1d64
「Yesterday Love」
Watfordのゴスペル仕込みのヴォーカルの魅力を如何なく満喫できるソウルフル・ハウス。ソウル/R&Bファンにも聴いて欲しい素晴らしい歌力です。Smack Productionsプロデュース。
http://www.youtube.com/watch?v=w55dZFMMgD8
「Michael's Prayer」
ラストはRoger Sanchezプロデュース。ラストはRoger SanchezとWatfordによるディープ・ハウス・トラックとソウルフル・ハウス・ヴォーカルの応酬を楽しみましょう。
http://www.youtube.com/watch?v=zM-ckF82_7E
賛辞を送っても、こういう作品って埋もれてしまうんでしょうが・・・
まるで僕のような・・・(笑)