2012年03月31日

Richard Natto『Not Just Another Pretty Face』

Toma/NattoのRichard Nattoの1stソロ☆Richard Natto『Not Just Another Pretty Face』
Not Just Another Pretty Face(ノット・ジャスト・アナザー・プリティ・フェイス)
発表年:1980年
ez的ジャンル:ハワイアンAOR系メロウ・アコースティック
気分は... :とりあえず休養

今日で3月も終わり・・・個人的にはモーレツに忙しい1ヶ月間でしたが、何とか年度末を乗り切ることができ安堵しています。しかし、その解放感からか疲れが一気に出てきました。この週末はしっかり休養に充てて新年度に備えたいと思います。

ハワイアンAOR好きには外せないアーティストとしてお馴染みのToma/Natto
今回はそのToma/NattoのメンバーRichard Nattoの1stソロ『Not Just Another Pretty Fac』(1980年)です。

休養モードに相応しい1枚としてセレクトしました(笑)

Richard Nattoは1956年ニューヨーク州ウエストポイント生まれ。

陸軍士官学校に勤務していた父親の影響で全米各地を転々としていましたが、1971年に両親の出身地であるハワイに移住します。そこで本格的に音楽活動を始め、プロのミュージシャンを目指すようになります。

1973年に日系ハワイ人のDave Tomaと出会い、意気投合した二人はDave Toma & Richard Nattoとしてデュオ活動を開始します。

そして、1978年にToma/Natto名義のアルバム『Zoomin' Away』をリリースします。その後、2人は『Hot Nights』(1985年)、『3XO/Third Time Around』(1988年)、『Revisited』(1995年)、『All My Love To You』(2002年)といったアルバムをリリースしています。

また、Richard Nattoのソロ名義で『Not Just Another Pretty Fac』(1980年)、『Richard's Street』(1990年)、『Won't Take No For An Answer』(1994年)という3枚のアルバムをリリースしています。

今日紹介する『Not Just Another Pretty Fac』(1980年)は、Richard Nattoの1stソロですが、元々はToma/Nattoの2ndアルバムとしてレコーディングを開始したものの、途中でケンカ別れしてしまい、結果としてRichardのソロ作品となったという経緯のようです。

基本的にはアコースティック・ギター1本の弾き語りアルバムですが、アコギと彼のヴォーカルによる甘く切ないソフト&メロウな音世界に魅了されます。また、ジャズ、ロックなどのエッセンスも取り入れてアルバムが単調にならないように配慮されています。

本作に関して、Jack JohnsonJoao Gilbertoをお好き方もぜひ!・・・みたい説明も見かけますが、個人的にはちょっと違うかな、という気がします。

ハワイならではの甘く切ないソフト&メロウ・アコースティックをお楽しみ下さい。

全曲紹介しときやす。

「Bish's Hideaway」
オープニングはStephen Bishopのカヴァー。オリジナルは『Bish』(1978年)に収録されています。ソフト&メロウなアコースティック・ワールドを満喫できる1曲。センチメンタル気分になりたい時にぴったりな1曲。
http://www.youtube.com/watch?v=H-ZOoEK7uZE

「Typical High School Romance」
Richard Natto作。青春時代の甘酸っぱい想い出が懐かしく思いだされるようなソフト&メロウ・アコースティック。Toma/Natto『Revisited』でも再録しています。
http://www.youtube.com/watch?v=IT4_AMvePSY

「Waited For Your Love」
Dave Toma/Richard Natto作。美しくも何処か切ないメロディ&ヴォーカルがじんわりと伝わってくるアコースティック・チューン。終盤のテンポアップに思わずグッときます。

「Passin' Thing」
Richard Natto作。ファルセットも交えてRichard Nattoのヴォーカルの魅力を楽しめる爽快な仕上がり。

「Got To Be Somebody」
Richard Natto作。ジャズ・テイストの小粋な演奏でアルバム全体の中でいいアクセントになっています。

「Whatcha Doing To My Heart」
Richard Natto作。ライトなブルージー感がいいですね。週末、ボーッと過ごしながら聴きたい気分の曲です。

「There's Only You」
Dave Toma/Richard Natto作。切なる思いを歌い上げるラブソング。

「Teenage Love Affair」
Rick Derringerのカヴァー。オリジナルは『All American Boy』(1973年)に収録されています。意外な選曲のようにも思えますが、Rick Derringerは彼のお気に入りアーティストなのだとか。アコギながらもドライブ感を重視したカヴァーに仕上がっています。

「Prisoner Of Rock 'N' Roll」
Richard Natto作。前曲の流れでこの曲もアコースティック・ロックン・ロールに仕上がっています。

「It's Crazy」
Richard Natto作。甘く切ない雰囲気にグッとくるラブソング。

「House Is Not A Home」
Hal David/Burt Bacharach作の名曲をカヴァー。オリジナルはDionne Warwickです。当ブログではLuther VandrossCheryl "Pepsii" Rileyのカヴァーも紹介済みです。お馴染みの曲ですが、メロウ・アコースティックなカヴァーもなかなか味わい深いです。

外は物凄い雨風です。激動の4月の前兆か・・・
posted by ez at 12:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする