2012年04月24日

The Frank Cunimondo Trio Feat. Lynn Marino『Feelin' Good』

Lynn Marinoのキュートなヴォーカルをフィーチャーしたカクテル・ラウンジ☆The Frank Cunimondo Trio Feat. Lynn Marino『Feelin' Good』
フィーリン・グッド
発表年:1971年
ez的ジャンル:カクテル・ラウンジ系女性ジャズ・ヴォーカル
気分は... :夕飯抜きでカクテル・ジャズ!

いろいろあって今日は帰宅後にグッタリ…夕飯を食べずに気づけば深夜1時すぎ・・・こういう時に夕飯(というより夜食ですが)は食べるべきなのでしょうか???

こんな時には女性ジャズ・ヴォーカル作品が聴きたい気分・・・

今回は再評価が高まったジャズ・ヴォーカル作品The Frank Cunimondo Trio Feat. Lynn Marino『Feelin' Good』(1971年)です。

サバービア好きの人であればお馴染みの1枚ですね。

ピッツバーグ、イースト・リバティ出身のジャズ・ピアニストFrank Cunimondo(1934年生まれ)のピアノ・トリオが、同じくピッツバーグ出身の女性ヴォーカリストLynn Marinoをフィーチャーしたアルバムです。

レコーディング・メンバーはFrank Cunimondo(p)、Mike Taylor(b)、Roger Humphries(ds)、Lynn Marino(vo)という布陣です。

"ピッツバーグのBlossom Dearie"とも称されるLynn Marinoのハスキー&キュートなヴォーカルが魅力のアルバムです。そのヴォーカルを支えるThe Frank Cunimondo Trioのカクテル・ラウンジ感覚の小粋なバッキングもグッド!

人気のタイトル曲「Feelin' Good」あたりは、今日のクラブジャズを予見したかのような先取り感がありますね。また、「Love So Fine」「We've Only Just Begun」といった名曲カヴァーの好演にも相当グッときます。

本作以外にThe Frank Cunimondo Trio名義で『Communication』(1968年)、『The Lamp Is Low』(1969年)、『Echoes』(1971年)、『Sagittarius』(1972年)、『The Top Shelf Collection』(1975年)、『Frank Cunimondo Plays George Benson Live in Concert』(1975年)といったアルバムをリリースしていますが、本作とは別物と考えた方がいいかもしれませんね。

まさにThe Frank Cunimondo TrioとLynn Marinoの化学反応が生み出した奇跡の1枚という気がします。

全曲紹介しときやす。

「Love So Fine」
オススメその1。Roger Nichols & The Small Circle Of Friendsヴァージョンでお馴染み、ソフトロックの大人気曲をカヴァー(Roger Nichols/Tony Asher作)。当ブログではThe Four King CousinsThe Carnivalのカヴァーも紹介済みです。ソフト・ロックの名曲をカクテル・ラウンジなボッサ・ジャズで聴かせてくれます。センス抜群のカヴァー。
http://www.youtube.com/watch?v=AHT1n9mFP-M

「Beyond The Clouds」
オススメその2。R. M. DiGioia作。素敵なワルツ・ジャズ。今日のクラブジャズに通じる雰囲気がありますね。個人的にこういうワルツ・ジャズにはハマりやすいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=MWvlVKDMPiw

「A House Is Not A Home」
Hal David/Burt Bacharach作の名曲をカヴァー。オリジナルはDionne Warwickです。当ブログではLuther VandrossCheryl "Pepsii" Rileyのカヴァーも紹介済みです。>Lynn Marinoの初々しいキュート・ヴォーカルがこの名曲に新たな魅力を吹き込んでくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=4uZK6Rnk2FQ

「Animal Crackers In My Soup」
Irving Caesar/Ted Koehler/Ray Henderson作。オリジナルは映画『Curly Top』(1935年)のために書かれたものです。正統派のスウィンギーなジャズ・ヴォーカルを聴かせてくれます。

「What Are You Doing The Rest Of Your Life」
Alan Bergman/Marilyn Bergman/Michel Legrand作。オリジナルは映画『The Happy Ending』のなかでMichael Deesが歌ったものです。Lynn Marinoがしっとりと哀愁モードのバラードを歌い上げます。

「Feelin' Good」
オススメその3。Anthony Newley/Leslie Bricusse作。オリジナルは1965年のミュージカル『The Roar of the Greasepaint – The Smell of the Crowd』のために書かれた楽曲です。「Love So Fine」と並ぶ人気曲。クラブジャズ好きの人が聴いたらグッとくる疾走感が魅力です。クラブジャズのプロトタイプのような1曲ですね。
http://www.youtube.com/watch?v=2XimeAXeHOg

「Until It's Time」
Buffy Sainte-Marie作。The Four Pennies、Elvis Presley、Neil Diamondなどもカヴァーしています。ロマンティック・バラードをLynn Marinoがキュートに歌い上げてくれます。夢よ覚めないで・・・といった雰囲気ですね。

「Pretty Pretty」
R. M. DiGioia作。小粋なジャズ・ヴォーカル・チューン。

「Soon It's Gonna Rain」
Tom Jones/Harvey Schmidt作。オリジナルはミュージカル・コメディ『The Fantasticks』のために書かれた楽曲です。スタンダード然とした正統派ジャズ・バラードを聴かせてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=R4RGSZxNpMo

「We've Only Just Begun」
オススメその4。Carpentersの大ヒットでお馴染みのPaul Williams/Roger Nichols作品をカヴァー。当ブログではCurtis MayfieldThe Wooden GlassGrant GreenRoman Andrenのカヴァーも紹介済みです。少しテンポアップした小粋な「We've Only Just Begun」を聴かせてくれます。なかなかフレッシュな印象を与えてくれる好カヴァーです。
http://www.youtube.com/watch?v=z6TKKnJENaE

このまま寝るべきか、仕事の残務をすべきか・・・悩ましい・・・
posted by ez at 02:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年04月23日

High Fashion『Feelin' Lucky』

Alyson Williams、Meli'sa Morganが在籍していた男女ユニット☆High Fashion『Feelin' Lucky』
Feelin Lucky
発表年:1982年
ez的ジャンル:N.Y.系ディスコ/ダンス
気分は... :キラキラ・モード!

今回はN.Y.ディスコ/ダンス系男女3人組ユニットHigh Fashionのデビュー・アルバム『Feelin' Lucky』(1982年)です。

今日ではAlyson WilliamsMeli'sa Morganという後にソロ活動で知られるようになる2人の女性R&Bシンガーを輩出したグループとして知られていますね。

High Fashionは、Alyson WilliamsMeli'sa Morganという女性メンバー2名と男性メンバーEric McClintonがN.Y.で結成した男女3人組ヴォーカル・ユニット。

Change、The B.B. & Q. Bandで知られるイタリア系コンビJacques Fred PetrusMauro Malavasiのプロデュースにより、『Feelin' Lucky』(1982年)、『Make Up Your Mind』(1983年)という2枚のアルバムをリリースしています(Meli'sa Morganは1stリリース後に脱退し、代わりにMarcella Allenが加入)。

僕のようにリアルタイムで聴いていない人でも、前述のようにAlyson WilliamsMeli'sa Morganが在籍していたグループという点と、当時のN.Y.ダンス・サウンドにおける注目の存在であったJacques Fred Petrus/Mauro Malavasiが手掛けたグループという点で興味をそそられるグループですよね。

そんなHigh Fashionのデビュー・アルバムとなる本作『Feelin' Lucky』(1982年)は、N.Y.らしいキラキラしたダンス・サウンドを満喫できる1枚に仕上がっています。

Kashifがソングライティングやヴォーカル&キーボードで参加しています。また、ディスコ・ファンにはお馴染みのコンビDennis CoffyMike Theodoreがアシスタント・プロデューサーを務めています。それ以外にHiram Bidlock(g)、Ira Siegel(g)、Paolo Gianolio(g)、Davide Romani(b、key)、Steve Robin(key)、Kevin Jenkins(b)、Buddy Williams(ds)、Yogi Horton(ds)、Fonzi Thornton(back vo)、Jimmy Maelen(per)、Rudy Trevisi(per)等がレコーディングに参加しています。

ダンス・クラシック「Feelin' Lucky Lately」とKashif作の3曲が個人的にはオススメです。

ダンサブルなアーバン・ナイト気分にはぴったりの1枚なのでは?

全曲紹介しときやす。

「Feelin' Lucky Lately」
シングルにもなったタイトル曲は、まさにハイ・ファッションなN.Y.ダンス・クラシック。Change好きの人であれば、間違いなく気に入るであろうキラキラ感のあるダンス・サウンドにのって、Alyson Williamsのヴォーカルが輝きます。Davide Romani/Alfonso Thornton/Mauro Malavasi作。
http://www.youtube.com/watch?v=Q5phAZXoEh0

「You're The Winner」
Kevin Jenkins/Meli'sa Morgan作。軽快なアップ・チューン。Meli'saのヴォーカルが弾けます。
http://www.youtube.com/watch?v=09_86kCtjVg

「Hold On」
Kashif作。KashifサウンドをバックにEric McClintonがセクシーなヴォーカルを聴かせてくれます。どうしても女性メンバー2名に注目が集まってしまいますが、Ericがリードをとる曲がアルバム全体の魅力を押し上げているのも事実です。
http://www.youtube.com/watch?v=IOMSVQsVsEY

「Next To You」
Kashif作。この曲もEricがリード。ダンサブルなKashifサウンドとEricのヴォーカルの相性の良さを実感できます。Alyson、Meli'saのバック・コーラスも冴えており、3人組ユニットの魅力がよく伝わってくる1曲に仕上がっています。
http://www.youtube.com/watch?v=VRzbmTVNeCc

「Have You Heard The News」
爽快なアップ感で駆け抜けるダンス・チューン。ポップなシンセ・サウンドが印象的です。Davide Romani/Alfonso Thornton作。
http://www.youtube.com/watch?v=sUA_WDxlBcI

「When The Lover Strikes」
Ericのセクシー・ヴォーカルを満喫できる1曲。ポップな味わいですが、グループの魅力が十分伝わってくる仕上がりです。Alfonso Thornton/Mauro Malavasi作。
http://www.youtube.com/watch?v=LZNci1yKzmc

「I Want To Be Your Everything」
Glen Ballard/Kashif作。アーバン・メロウな本曲は密かに人気の1曲なのでは?この完成度の高さで聴いてしまうと、このタイプのセクシーなミディアム〜スロウをあと1、2曲入れても良かったのでは?と思ってしまいます。Ericのセクシー・ヴォーカルが絶品です!
http://www.youtube.com/watch?v=O09jR4qLLuI

「Brainy Children」
ラストはアップテンポのダンス・チューンです。David Poe/Lawrence Allen/Reginald Stewart作。
http://www.youtube.com/watch?v=1W3Cj7tkJI0

High Fashion『Make Up Your Mind』(1983年)
メイク・アップ・ユア・マインド

Alyson Williams『Raw』(1989年)
Raw

Alyson Williams『It's About Time』(2004年)
It's About Time

Meli'sa Morgan『Do Me Baby』(1986年)
Do Me Baby

Meli'sa Morgan『The Lady in Me』(1990年)
Lady in Me

Meli'sa Morgan『Still in Love With You』(1992年)
Still in Love With You

Meli'sa Morgan『I Remember』(2005年)
I Remember
posted by ez at 03:36| Comment(2) | TrackBack(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年04月22日

Qinho『O Tempo Soa』

ブラジル男性SSWの新星☆Qinho『O Tempo Soa』
オ・テンポ・ソア
発表年:2012年
ez的ジャンル:メロウ&ミステリアス系ブラジリアンSSW
気分は... :バルサ無念・・・

スペイン・サッカーの大一番クラシコ、「バルセロナ対レアル・マドリー」はホームのバルサが1対2で敗れました。これでリーガはマドリーの王者奪回が濃厚となりました。

バルサが3バックで臨んだのは意外でしたね。スタメンや選手交代も含めて、この試合のペップの采配には冴えがありませんでしたね。加えて、選手たちの動きも本調子ではありませんでした。週中のCL準決勝1stレグ、対チェルシー戦の敗戦を引きずっていたのでしょうか・・・

バルサ・ファンは残るはCL連覇を期待しましょう。できることならばCL決勝でマドリーにリベンジという展開を望みますが。

さて、今回は新作ブラジルもののオススメ作品Qinho『O Tempo Soa』です。

Qinhoはリオデジャネイロ出身の男性シンガー・ソングライター。サンバ・ソウル・バンドVulgoQinho&OsCaraでの活動を経て、2009年からソロ活動を行っています。

本作を購入してから約1ヶ月が経過しましたが、独特のセンスを持ったなかなか興味深いブラジリアンSSW作品として楽しんでいます。ブラジル音楽にジャズ、ソウル/ファンク、AORなどのエッセンスを取り入れた、ソフィスティケイトされたメロディ&ヴォーカル&サウンドにミステリアスなスパイスが効いている感じがいいですね。

アルバムには、Elba Ramalho、 Mart'nalia、Amora Pera、Botikaがゲスト参加しています。Elba Ramalhoは、ブラジル北東部を代表する歌姫であり、70年代後半から今日までコンスタントに作品をリリースするフォホーの女王です。また、Mart'naliaは、サンバ・ミュージシャンMartinho da Vilaの娘であり、偉大なサンバDNAを継承する女性シンガーです。

Gonzaguinhaのカヴァー「Morena」以外はQinhoのオリジナルです(共作含む)。

少しヒネリの効いたブラジル作品を探している方はぜひチェックを!

全曲紹介しときやす。

「Macia Bahia」
シタール風のイントロと共にスタートするオープニング。幻想モードのブラジリアンAORといったところでしょうか。その独特な音世界に惹き込まれます。

「Irma Forte」
Amora Peraをフィーチャー。ライト感覚のアーバン・メロウ・ファンクです。緩急の使い方が絶妙ですね。エレピの音色が心地好く響きます。

「Bandeiras Rasgadas」
ジャジーな雰囲気の美しい仕上がり。ジャジーAORに独特のスパイスを効かせています。ここでもAmora Peraの女声コーラスが好サポートしています。

「Morena」
Elba Ramalhoをフィーチャーし、Gonzaguinha作品をカヴァー。なかなかメリハリの効いた印象的な1曲に仕上がっています。

「O Tempo Soa」
タイトル曲は、幻想的なメロウ・サウンドとファンク・ロックなへヴィ・サウンドが交錯するダイナミックな仕上がりです。

「Mesmo Assim」
センチメンタルな雰囲気のジャジー・チューン。小粋なセンスを感じます。

「Troca」
幻想的なコーラス、ミステリアスに推進するリズムがディープな異空間へと誘います。聴けば聴くほどクセになる1曲。

「Segredinho」
Mart'naliaをフィーチャー。軽快なリズムの中にも落ち着きがあるのがいいですね。

「Caminhada」
哀愁モードの美しいメロディにグッとくる1曲。しみじみと伝わってきます。フリューゲルホーンが印象的です。

「Coracao Gigante」
Botikaをフィーチャー。ラストはポップな中にもミステリアスを雰囲気を持ったロック・チューンで締め括ってくれます。

バルサ・ファンとしては消化不良状態の日曜日です・・・悔しい!
posted by ez at 05:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年04月21日

Pacific Express『On Time!』

南アフリカ産メロウAOR/ソウル/ファンクが遂にCD化☆Pacific Express『On Time!』
オン・タイム!
発表年:1978年
ez的ジャンル:南アフリカ産メロウAOR/ソウル/ファンク
気分は... :待望のCD化!

今回は南アフリカのAOR/ソウル/ファンク・グループPacific Expressの2nアルバム『On Time!』(1978年)です。

南アフリカ出身のアーティストの作品を紹介するのは初めてかもしれません。

Pacific Expressは、南アフリカ、ケープタウンで1960年代後半に結成されたグループ。

1976年に1stアルバム『Black Fire』をリリース。その後、『On Time!』(1978年)、『Expressions』(1979年)をリリースしています。

後期メンバーには、80年代にイギリスへ渡り、成功を収めた黒人ギタリスト/シンガー・ソングライターJonathan Butlerも含まれています。

今日紹介する2ndアルバム『On Time!』(1978年)は、レア・グルーヴ/フリーソウル・ファンから人気の高い1枚。それだけに今回のCD化は嬉しい限りです。

本作におけるメンバーはChris Schilder(p、syn)、Paul Abrahams(b)、Zayn Adams(vo、per)、Tony Cedras(key、tp)、Jack Momple(ds、per)、Vic Higgins(per)の6名。

南アフリカのEarth,Wind & Fireとも呼ばれたPacific Expressですが、本作の『On Time!』の内容はファンク、メロウAOR/ソウルがお好きな人であれば、グッとくる1枚に仕上がっています。

ブルーアイド・ソウルなヴォーカルとファンキー&メロウなサウンドで楽しませてくれます。

「Good Old Song」以外はメンバーのオリジナルです。

全曲紹介しときやす。

「We Got A Good Thing Going On」
オススメその1。オープニングはグループの魅力が凝縮されたダイナミックなファンキー・チューン。ポジティヴな躍動感もいいですね。本作のハイライトかもしれません。

「I Hear Music」
ストリングスが盛り上げてくれるロマンティック・バラード。サンセット・モードにぴったりです。

「Angel Of Love」
オススメその2。爽快なメロウAOR好きにとっては本曲がハイライトかもしれません。ブルーアイド・ソウルなヴォーカルとフェンダーローズのメロウ・サウンドがたまりません。
https://www.youtube.com/watch?v=DwWiDb84GQg

「Good Old Song」
アメリカ人シンガー・ソングライターRon Daviesのカヴァー。爽快ウエストコースト・ロック風の仕上がり。

「Saturday Night」
インスト・グループとすての魅力を満喫できるインスト・ファンク。

「Give A Little Love」
切々と歌い上げる込み上げ系バラード。
http://www.youtube.com/watch?v=b3RHVCZ-QBU

「Dream」
ドラマチックな展開の1曲。1曲の中で目まぐるしく表情が変わります。個人的にはこういうのって苦手なのですが・・・

「Reaching Out For Your Love」
オススメその3。女性ヴォーカルをフィーチャーし、軽快なホーンが躍動するポップな仕上がりの1曲。弾けた感じがいいですね。

「Say The Last Goodbye」
オススメその4。ドラマチックなAORチューン。ひと夏の思い出を懐かしく思いながら・・・といった雰囲気でしょうか。

「The Way It Used To Be」
オススメその5。超カッチョ良いインスト・ファンク。テンションの高く突進するリズム隊に引っ張られ、各プレイヤーが躍動します。
http://www.youtube.com/watch?v=2pv91QQTTJA

他のアルバムも聴いてみたいですね。
posted by ez at 11:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年04月20日

Belle & Sebastian『If You're Feeling Sinister』

実質的なデビュー作となった2ndアルバム☆Belle & Sebastian『If You're Feeling Sinister』
天使のため息
発表年:1996年
ez的ジャンル:グラスゴー系ネオアコ/ギター・ポップ
気分は... :琴線に触れます・・・

今日は肩肘張らないアルバムが聴きたい気分・・・

ふと手にしたのはBelle & Sebastianの2ndアルバム『If You're Feeling Sinister』(1996年)です。

日本でも根強い人気を誇るスコットランド、グラスゴー出身のネオアコ/ギター・ポップグループ、Belle & Sebastianの紹介は、3rdアルバム『The Boy With The Arab Strap』(1998年)、1stアルバム『Tigermilk』(1996年)に続き3回目です。

1stアルバム『Tigermilk』(1996年)は、元々は大学の実習として制作され、アナログ盤のみ1000枚限定でプレスされた作品であり、CD化されたのは後年のことです。

その意味では、今日紹介する2nd『If You're Feeling Sinister』(1996年)がグループの実質的なデビュー作ということになります。ジャケも含めて謎のベールに包まれた新人グループという雰囲気でしたよね。

本作におけるメンバーは、Stuart Murdoch(vo、g、p)とStuart David(b)、Stevie Jackson(vo、g)、Isobel Campbell(vo、cello、per、recorder)、Chris Geddes(key)、Richard Colburn(ds)、Sarah Martin(violin、recorder、per)の7名。さらに3rd『The Boy With The Arab Strap』の後にグループの正式メンバーとなるMick Cookeも参加しています。

僕の場合、ベルセバを頻繁に聴くわけではありませんが、たまに聴くと琴線に触れますね。きっと僕の中で80年代のUKネオアコとベルセバ・ワールドがリンクしているからでしょうね。僕の音楽脳の一部にナイーブなネオアコ/ギター・ポップを欲する部分があるのだと思います。

『If You're Feeling Sinister』も久々に聴きましたが、この初々しく青臭い青春ネオアコ感にグッときてしまいます。

全てStuart Murdochのオリジナルです。

全曲紹介しときやす。

「The Stars of Track and Field」
オープニングは静かなネオアコ・チューン。この脱力モードながらもダラダラせずにしっかりメリハリのあるところがグッド!
http://www.youtube.com/watch?v=yvgHZ2SGej8

「Seeing Other People」
軽快なピアノの音色とUKらしいメロディが印象的です。エレガントな疾走感がいいですね。終盤のノリは結構グッときます。
http://www.youtube.com/watch?v=583_nEvuRvw

「Me and the Major」
大好きな曲。グルーヴィーなノリはベルセバ好き以外にも訴求できるのでは?ブルージーなハープの音色がいいアクセントになっています。
http://www.youtube.com/watch?v=h5kCDtd5t68

「Like Dylan in the Movies」
タイトルからして興味深いですよね。ドライブ感のある爽快ロック・チューンで駆け抜けます。
http://www.youtube.com/watch?v=bSX73YsJrqc

「The Fox in the Snow」
ピアノの弾き語りによる美しい仕上り。タイトルからして冬向けの曲ですが・・・
http://www.youtube.com/watch?v=iBCxweDNjNY

「Get Me Away from Here, I'm Dying」
エヴァーグリーンな輝きを持ったネオアコ・チューン。懐かしい青春の1ページ・・・そんなノスタルジックな気分にさせてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=yS_DcqPkEYM

「If You're Feeling Sinister」
タイトル曲は無邪気な子供の声が入ったネオアコ・フォーキー・チューン。繊細なヴォーカルとフォーキー・サウンドが爽快に響き渡ります。
http://www.youtube.com/watch?v=HVAvFfXPL0Q

「Mayfly」
疾走する青春ギター・ポップ。10代の時にこういう曲を聴いたら、相当ヤラれたと思います。(良い意味で)青臭さがたまりません。
http://www.youtube.com/watch?v=JQqf2Bgerko

「The Boy Done Wrong Again」
淡々とした語り口で訴えます。Stuartの上手くないヴォーカルが逆にリアルな感じがしてきますね(笑)。バイオリン&チェロが盛り上げてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=04YuREsHVRM

「Judy and the Dream of Horses」
ラストは軽快なアコースティック・チューンで締め括ってくれます。トランペットやリコーダーの音色がアクセントになっています。
http://www.youtube.com/watch?v=jicBBk4Sgxs

Belle & Sebastian関連の過去記事もご参照下さい。

『Tigermilk』(1996年)
タイガーミルク

『The Boy With The Arab Strap』(1998年)
The Boy With the Arab Strap

The Gentle Waves『Swansong For You』(2000年)
Swansong for You
posted by ez at 00:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする