発表年:2012年
ez的ジャンル:90年代を代表する女性R&Bグループ
気分は... :3人の歌声を聴ければ素直に嬉しい...
TLCと並び90年代を代表する女性R&BグループSWVの復活アルバム『I Missed Us』です。
Cheryl "Coko" Gamble、Tamara "Taj" Johnson、Leanne "Lelee" Lyonsの3人組SWVに関して、当ブログでは以下の3枚を紹介済みです。
『It's About Time』(1992年)
『New Beginning』(1996年)
『Release Some Tension』(1997年)
1997年にクリスマス・アルバム『A Special Christmas』をリリースした直後に解散してしまったSWVですが、2005年に再結成し、その後断続的にツアーを行い、来日公演も行っていました。
そんな中で何度となく新作アルバム・リリースの噂も飛び交いましたが、ようやくそれが実現して約15年ぶりのオリジナル・アルバムのリリースとなりました。
僕の場合、かつての作品が大好きなアーティストでも、「●●年ぶりのオリジナル・アルバム」という類のものにはネガティブなスタンスになりがちです。「過去の名声のみの作品を購入するくらいならば、今が旬のアーティストの作品を購入したい」というのが僕の基本スタンスなのかもしれません。
その意味では、SWVの復活アルバムとなる本作にも多くを期待していませんでした。それにも関わらず購入してしまったということは、それだけ僕のSWVに対する思い入れが強いのでしょう。
アルバムの出来栄えは、純粋に新作R&B作品として聴けば並レベルなのかもしれません。それでもSWVとして3人の歌声を聴くと、素直に嬉しい気分になりました。
アルバムの大半はMonica、Jazmine Sullivan、Keyshia Coleなどを手掛けたLamb(Cainon Lamb)がプロデュースしています。それ以外にBryan-Michael Cox、Ivan "Orthodox" Barias & Carvin "Ransum" Haggins、Michael "Big Mike" Clemonsがプロデューサーに起用されています。
ジャケに写る3人には多少貫録がつきましたが(笑)、Coko、Taj、Leleeの3人による素晴らしい歌声は健在です。
内容云々は関係ありません。
3人の歌声が聴こえてくれば、それだけで感動です。
全曲を紹介しときやす。
「Co-Sign」
昨年リリースされたアルバムからのリード・シングル。90年代R&BフィーリングのメロディとSWVらしいヴォーカルに思わずニンマリしてしまいます。変に今時の音を求めるよりも僕はこういうのが好きです。Cainon Lambプロデュース。
http://www.youtube.com/watch?v=nH2yRPzJbko
「All About You」
Big Kap & Fatman Scoop「Party Anthem(Acapella)」とBob James「Take Me to the Mardi Gras」をサンプリング。Big Kap & Fatman Scoopネタでアゲアゲなパーティー気分を演出したかったのでしょうが、個人的には爽快アップの本編のみで良かった気もしますが・・・。Cainon Lambプロデュース。
http://www.youtube.com/watch?v=3bmbwNA_U44
「Show Off」
A.X.をフィーチャー。甘く危険な香りのするセクシー・ミッド・チューン。Cainon Lambプロデュース。
http://www.youtube.com/watch?v=tkIisra3-i0
「Everything I Love」
力強い3人のヴォーカルを満喫できるバラード。従来のファンも納得の1曲なのでは?Cainon Lambプロデュース。
http://www.youtube.com/watch?v=F3yeaTbt1kA
「Do Ya」
Brianna Perryをフィーチャー。Rufus & Chaka Khan「Do You Love What You Feel」をサンプリングした軽快なアッパー・チューン。SWVらしいかは別として、みんなで大盛り上がりするのにはピッタリな1曲なのでは?Cainon Lambプロデュース。
http://www.youtube.com/watch?v=HZSDiO90goE
「The Best Years」
美メロのミッド・チューン。しっとりとした大人の魅力を醸し出した仕上りがいいですね。僕はこういうSWVが好きです。Cainon Lambプロデュース。
http://www.youtube.com/watch?v=io6-pJ6omik
「I Missed Us」
タイトル曲は美しいメロディ&サウンドが印象的です。タイトルも含めてファンにはグッとくるものがあるかもしれませんね。Cainon Lambプロデュース。
http://www.youtube.com/watch?v=j8FsXAlN3KY
「Better Than I」
3人の瑞々しい歌声を満喫できる1曲。ラップ・パートもあります。Cainon Lambプロデュース。
http://www.youtube.com/watch?v=f_BUsCBSdKs
「Keep You Home」
哀愁バラードを切々と歌い上げます。正直、この曲は僕の好みではありません。Cainon Lambプロデュース。
http://www.youtube.com/watch?v=NIFlqONPb0g
「Time To Go」
Bryan-Michael Coxプロデュースの1曲目。さすがはBryan-Michael Cox!と思わせる仕事ぶりの哀愁ミッド・グルーヴ。2012年モデルのSWVとしてはこういう曲がマッチしているのでは?
http://www.youtube.com/watch?v=iT3pmALQNig
「Use Me」
Bryan-Michael Coxプロデュースの2曲目。3人の歌力を上手く引き出したバラードです。こういうオーセンティックな作りの曲がもっと多くても良かったような・・・
http://www.youtube.com/watch?v=th-hn8KJzsw
「Love Unconditionally」
Ivan "Orthodox" Barias & Carvin "Ransum" Hagginsプロデュース。Ivan & Carvinがビューティフル&エレガントなSWVを演出してくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=zJJss6quzlY
「If Only You Knew」
ラストは当ブログでも紹介したPatti LaBelleの大ヒット曲のカヴァー。切ない恋心は大人の女性R&Bグループらしく、しっとりかつ堂々と歌い上げます。メロウな生音サウンドもグッド!Michael "Big Mike" Clemonsプロデュース。
http://www.youtube.com/watch?v=jRyAQmj_C7M
SWVの過去記事もご参照下さい。
『It's About Time』(1992年)
『New Beginning』(1996年)
『Release Some Tension』(1997年)