2012年04月07日

A Taste Of Honey『Another Taste』

人気曲「I Love You」収録。Mizell Brothersプロデュース☆A Taste Of Honey『Another Taste』
Another Taste
発表年:1979年
ez的ジャンル:女性フロント系ディスコ/ソウル
気分は... :爽快ラブリー!

新年度に入り、個人的にいくつか"新しい"ことが重なったため、意外にぐったりモードの週末です。

こんな時には元気が出る音楽が聴きたいですね。
そんな状況で手に取った1枚がA Taste Of Honey『Another Taste』(1979年)です。

大ヒット・ディスコ・チューン「Boogie Oogie Oogie」で知られるA Taste of Honeyの紹介は、George Dukeプロデュースの3rdアルバム『Twice As Sweet』(1980年)に続き2回目となります。

大ヒット「Boogie Oogie Oogie」を含むデビュー作『A Taste of Honey』(1978年)に続き、Larry Mizell & Fonce MizellMizell Brothersがプロデュースしたアルバムです。

残念ながら、1st『A Taste of Honey』のような成功を収めることができませんでしたが、Mizell BrothersのSky High ProductionJanice Marie Johnson(vo、b)とHazel Payne(g、vo)という女性フロント2人をメインとしたディスコ/ソウルを上手く盛り上げた快心作だと思います。

特に、後年フリーソウル・クラシックとして人気が高まったメロウ・グルーヴ「I Love You」の収録が本作の再評価に大きく寄与していると思います。

僕の場合、本作からのリード・シングル「Do It Good」のみは中学生の時にリアルタイムで聴いた記憶がありますが、そのせいで「Boogie Oogie Oogie」路線のディスコ・アルバムという印象があったのですが、そうした作品以上に「I Love You」等のスカイ・ハイ・サウンドを満喫できる爽快グルーヴが本作を特徴づけています。

ジャケではJanice、Hazelという女性フロント2人が前方を陣取り、Perry Kibble(key)、Donald Johnson(ds)という男性メンバー2人が後方に控えめに写っています。

このジャケが暗示していたのか、男性メンバー2人は本作を最後にグループからフェードアウトしてしまいますが・・・

永遠の名曲「I Love You」をはじめ、春の爽快気分にピッタリな1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Do It Good」
オススメその1。アルバムのリード・シングル。全米R&Bチャート第13位となりました。「Boogie Oogie Oogie」路線を引き継いだディスコ・チューン。前述のように、この曲だけはリアルタイムで聴きました。Janice Marie Johnson/Perry Kibble作。アッパー・ハウスOlav Basoski「Playing Da Game」でサンプリングされています。
http://www.youtube.com/watch?v=FTypRqk1wws

「The Rainbow's End」
オススメその2。Hazel Payne作。A Taste of Honeyらしいダンサブル感とMizell Brothersらしいスカイ・ハイ・サウンドが上手く噛み合った爽快ダンス・チューンです。聴いていて晴れやかな気分になります。
http://www.youtube.com/watch?v=A_bpQ8Tpe2Q

「Dance」
オススメその3。スカイ・ハイらしい壮大なオーケストレーションが満喫できる軽快ダンス・チューン。春のワクワクした気持ちとリンクする軽快なダンス・サウンドが魅力です。Janice Marie Johnson/Larry Mizell/Fonce Mizell作。
http://www.youtube.com/watch?v=Ic7HI9e8rVU

「I Love You」
オススメその4。フリーソウル・クラシックとしても知られる本曲が本作のハイライトでしょう。勿論、僕にとってもダントツに好きな永遠の名曲です。ラブリー&ハッピーなメロウ・グルーヴは聴いているだけで至福の気分にさせてくれます。Donald Byrd『Places and Spaces』好きはたまらない、アノ優雅なオーケストレーションがJanice & Hazelの爽快ラブリー・ヴォーカルを盛り上げてくれます。Janice Marie Johnson/Hazel Payne作。
http://www.youtube.com/watch?v=xLJ2u-lFrv0

「Race」
軽快なダンス・チューンですがB級感が漂います(笑)。Perry Kibble/Thurman Aldridge作。
http://www.youtube.com/watch?v=I4pKRRnZ88c

「Let's Begin」
オススメその5。しっとりとした大人のメロウネスにグッとくるミディアム・スロウ。Janice Marie Johnson/Perry Kibble作。

「Take The Boogae Or Leave It」
エスニック・テイストのイントロがビミョーな感じがする(?)ブギー・ディスコ・チューン。何か惜しい気がする1曲。Janice Marie Johnson/Hazel Payne作。
http://www.youtube.com/watch?v=YyGIwaz7EFU

「Your Love」
ラストはメロウ&セクシーなスロウで締め括ってくれます。Janice Marie Johnson/Larry Mizell作。
http://www.youtube.com/watch?v=dw8qpEUO8vo

A Taste of Honeyの他作品もチェックを!

『A Taste of Honey』(1978年)
A Taste of Honey

『Twice As Sweet』(1980年)
シーズ・ア・ダンサー

『Ladies of the Eighties』(1982年)
Ladies Of The Eighties
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2012年04月06日

Sonia Rosa『A Bossa Rosa De Sonia』

日本で人気を博したSonia Rosa。本国での唯一のアルバム☆Sonia Rosa『A Bossa Rosa De Sonia』
ア・ボサ・ローザ・ジ・ソニア(紙ジャケット仕様)
発表年:1967年
ez的ジャンル:キュート系ボサノヴァ
気分は... :侮るなかれ!

今回は日本で人気を博した女性ボサノヴァ・シンガーSonia Rosaのデビュー・アルバム『A Bossa Rosa De Sonia』(1967年)です。

Sonia Rosaは1949年ブラジル、サンパウロ生まれ。

幼少期から音楽に囲まれた環境で育ち、10代で作曲を始めると同時に、ボサノヴァ・ギターを習得します。

17歳の頃にはサンパウロのナイト・クラブで歌うようになり、そのパフォーマンスが話題となります。1966年にはレコーディング契約に成功し、1967年にデビュー・アルバム『A Bossa Rosa De Sonia』をリリースします。

その後、日本のレコード会社と専属契約を結び1969年には初来日を果たします。シングル・リリースされた「青いベッド/モーニング・コーヒー」は日本のファンを虜にしました。

1970年には"世界のナベサダ"渡辺貞夫のプロデュースにより、アルバム『Sensitive Sound Of Sonia Roza』をリリースします。また、『ルパン三世』でお馴染みの大野雄二とも交流を深め、『ルパン三世』シリーズのサントラをはじめ、彼の手掛けたTVテーマやCMでSoniaを起用し、1974年には2人の共演アルバム『Spiced With Brazil』をレコーディングしています。

その後はしばらく音楽活動から離れていましたが、2006年にアルバム『Depois Do Nosso Tempo』をリリースし、往年のファンを喜ばせてくれました。

ちなみに彼女の長男DJ TAROは、音楽プロデューサー、DJ、ナレーターとして日本で活躍しています。

このような経歴のように、本国ブラジル以上に日本で人気の高かったボサノヴァ歌手がSonia Rosaです。それだけに、敬遠されている方もいるのかもしれませんね。僕は世代が少しズレているので、彼女が日本で活躍していたというのは全く認識がありませんでした。

そんな彼女が本国ブラジルでリリースした唯一のアルバムが本作『A Bossa Rosa De Sonia』(1967年)です。

先入観なしに聴けば、Soniaのキュートな歌声を活かし実に素敵なボサノヴァ・アルバムに仕上がっています。単に"可愛い"歌声に終わらず、キュートな声質でさまざまな表情の歌声を聴かせてくれるのがいいですね。

全12曲中、6曲がカヴァー、6曲がSoniaのオリジナルです。オリジナル曲が結構いいんですよね。

侮れない素敵なボサノヴァ・アルバムです。

全曲紹介しときやす。

「Olhe Meu Bem」
Sonia Rosa作。キュートなSoniaの歌声とムーディーなボサノヴァ・サウンド・・・このギャップがたまりません。

「Marambaia」
Rubens Campos/Henricao作。Elis Reginaも歌っていた曲ですね。当ブログではMariana Meleroのカヴァーも紹介済みです。Soniaヴァージョンは軽やかなタッチであまり湿っぽくない仕上がりが印象的です。

「Voltar Pra Ficar」
Sonia Rosa作。Soniaの魅力全開!キュート&セクシーなボサノヴァ・チューン。ノスタルジックなホーン・サウンドが逆にマッチしていたります。

「Quem Te Viu, Quem Te Ve」
Chico Buarque作品のカヴァー。当ブログではNara Leaoヴァージョンも紹介済みです。哀愁のメロディとサンバ・リズムが交錯するのがいい曲ですよね。本ヴァージョンはSoniaのキュートな歌声を活かしつつも、クールに仕上がっているのがいいですね。

「Parquinho do Meu Bairro」
Sonia Rosa作。彼女のコンポーザーとしての実力が窺える1曲。実に素敵なメロディと小粋なアレンジにグッとくるボサノヴァ・チューン。
http://www.youtube.com/watch?v=spEuv5yyETE

「Lata d'Agua」
Luiz Antonio/J. Junior作。哀愁のメロディと軽快なリズムと共に歌い上げます。巻き舌がやけにグッときます(笑)

「Adeus Guacyra」
Hekel Tavares/Joracy Camargo。囁くようなSoniaのヴォーカルにグッときます。

「Mas Nao Da」
Sonia Rosa作。本作のハイライト曲なのでは?彼女が日本レコード会社と専属契約を結ぶきっかけとなった、彼女の運命を決定づけた1曲でもあります。キュートなスキャットと共に始まる華やかなボッサ・チューン。Soniaの魅力がこの1曲に凝縮されていると思います。
http://www.youtube.com/watch?v=Tgr8j9qEZ30

「Cheiro de Saudade」
Luiz Antonio/Djalma Ferreira作。ノスタルジック・ムードのボッサ・チューン。

「...E Fim」
Sonia Rosa作。Soniaの早熟なヴォーカル表現を満喫できる1曲。祭りの後・・・みたいな雰囲気が好きです。

「Caminhemos」
Herivelto Martins作。少し大人びたセクシー・モードのSoniaのヴォーカルを聴くことができる1曲。

「Ressalva」
Sonia Rosa作。ラストはムーディーなホーン・サウンドが入ったサンセット・モードなボッサ・チューンで締め括ってくれます。

『Sensitive Sound Of Sonia Roza』(1970年)
センシティヴ・サウンド・オブ・ソニア・ローザ

『Spiced With Brazil』(1974年) ※大野雄二との共演作
SPICED WITH BRAZIL
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2012年04月05日

Victor Davies『Hoxton Popstars』

アコースティック・ソウルに磨きがかかった2nd☆Victor Davies『Hoxton Popstars』
HOXTON POPSTARS〈初回限定盤〉
発表年:2003年
ez的ジャンル:ブラジリアン・フレイヴァー系アコースティック・ソウル
気分は... :フォーキー・サウンドに癒される・・・

今日はUKの黒人シンガー・ソングライターVictor Daviesの2ndアルバム『Hoxton Popstars』(2003年)です。

自らのレーベルAfro Gigolo Recordsから良質のUKアコースティック・ソウル作品をリリースし続けるVictor Daviesの紹介は、3rdアルバム『Hear The Sound』(2006年)に続き2回目となります。

クラブ・ミュージック好きから高い人気を誇るVictor Daviesですが、昨年リリースされた最新作『Stop』はビミョーな作品になってしまいましたね。デビュー・アルバム『Victor Davies』(2001年)、2nd『Hoxton Popstars』(2003年)、3rd『Hear The Sound』(2006年)と過去3作は全て購入している僕ですが、『Stop』は購入をストップしたままです(オヤジギャグではありません・・・)。

当ブログでも紹介した彼が全面プロデュースし、Afro Gigolo Recordsからリリースされた女性ソウル・シンガーDahiqiのデビュー・アルバム『Dahiqi』が僕好みの作品であっただけに、余計に複雑な思いになってしまいました。

その反動からか昨年後半から『Victor Davies』『Hoxton Popstars』をたまに聴きたくなり、度々聴いています。やはりクラブ・テイスト&ブラジリアン・フレイヴァーのアコースティック・ソウルこそがVictor Daviesの魅力だと思います。

ようやくアコースティック・ソウルが似合う季節になってきたので、今回『Hoxton Popstars』を取り上げることにしました。

クラブ・ミュージック好きから支持が高いのは1st『Victor Davies』かもしれませんが、よりアーティストとしての自我に目覚め、彼らしいアコースティック・ソウルに磨きがかかったのが2nd『Hoxton Popstars』だと思います。祈りや願いが込められた歌詞も印象的です。

フォーキーなサウンドと温もりのあるヴォーカルが優しく包み込んでくれる1枚です。

全曲紹介しときやす。

「This One's For Everyone (Intro)」
Victorの切なる思いが込められたイントロダクション的なオープニング。♪自分を信じて障害を乗り切ろう!

「Fly Away」
アルバムの中でも人気が高いであろう1曲。哀愁モードのブラジリアン・フォーキー・ソウル。フォーキーながらもグッとくるグルーヴ感があります。
http://www.youtube.com/watch?v=vc76hs5sNLw

「Mama's Eyes」
両親からの自立を歌ったフォーキー・ソウル。爽快なアコースティック・サウンドと温もりのあるVictorのヴォーカルがヤラれます。ハーモニカの響きが胸の奥に沁み渡ります。

「Maybe Tomorrow」
切ない恋心が歌われたラブソング。美しくも切ないメロディと、明日に希望を託す祈るようなヴォーカルにグッときます。♪明日はきっとうまくいくさ♪

「Morning Sun」
「Fly Away」と同タイプのブラジリアン・フォーキー・ソウル。ただし、こちらは恋人との至福の朝を迎える喜びを歌ったビューティフルなラブ・ソングです。

「Fire」
アルバムからのリード・シングル。70年代ソウルへのリスペクトが感じられるダンサブル・チューン。エレガントなストリングス&ホーン・セクションが盛り上げてくれます。クラヴィネットやロッキン・ギターも聴くことができ、マルチ・プレイヤーVictorの才能も満喫できます。
http://www.youtube.com/watch?v=_LCP_Vt3Src

「I Love You So」
ギターのアルペジオの美しい響きと人種差別の解決を願うメッセージに心を打たれる社会派フォーキー・ソウル。

「Walking In The Rain」
偶然、元カノと出会ってしまった揺れる思いを歌った哀愁フォーキー・ソウル。切ないブラジリアン・フレイヴァーがいい感じです。また、ドラマチックなストリングスがハプニング感を上手く演出していると思います。

「Be Yourself」
ブラジリアン・フォーキー・グルーヴを期待する人であれば、本曲に一番グッとくるのでは?自分の道は自ら開拓する!そんな決意と解放感が伝わってくるフリーダム&ビューティフルな名曲だと思います。

「What Could Be More Sad」
ラテン・フレイヴァーの哀愁オーガニック・ソウル。寂しげなフルートの響きが印象的です。

「Ba Do De Da」
ビューティフル&ラブリーな雰囲気にグッとくるボッサなアコースティック・ソウル。サンライズな浜辺で聴くとピッタリなラブソングです。

「This One's For Everyone (Reprise)」
オープニング曲のリプライズ。

他のVictor Daviesの作品もチェックを!

Victor Davies『Victor Davies』(2001年)
Victor Davies

Victor Davies『Hear The Sound』(2006年)
HEAR THE SOUND

Victor Davies『Stop』(2011年)
ストップ!

Afro Gigolo Recordsからリリースされた女性ソウル・シンガーDahiqiのデビュー・アルバムもチェックを!

Dahiqi『Dahiqi』(2011年)
Victor Davies Presents Dahiqi
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2012年04月03日

Kathryn Moses『Music In My Heart』

ブラジリアン&フォーキーな味わいのジャズ作品☆Kathryn Moses『Music In My Heart』
Music in my Heart
発表年:1979年
ez的ジャンル:カナダ産ブラジリアン&フォーキー・ジャズ
気分は... :フルートの音色が春の微風のように・・・

今回はカナダの女性ヴォーカリスト/フルート/サックス奏者Kathryn Mosesの2ndアルバム『Music In My Heart』(1979年)です。

Kathryn Mosesは米国オクラホマ州出身。大学でクラシックの声楽とフルートと学んでいましたが、ピアノ/キーボード奏者のTed Mosesにジャズを薦められ、交響楽団のみならずジャズ・コンボでも演奏を始めます。

その後、Ted Mosesと結婚したKathrynは夫と共にカナダ、トロントへ移住します。カナダでジャズ・ミュージシャンとして本格的に活動するようになり、Chuck Mangione等のアルバムにも参加しています。そして、自身のリーダー作として、『Kathryn Moses』(1976年)、『Music In My Heart』(1979年)という2枚のアルバムをリリースしています。

この2枚のブラジリアン・フレイヴァーなカナダ産ジャズ・アルバムはクラブジャズ好きから再評価の高い作品ですね。

今日紹介する2nd『Music In My Heart』(1979年)は、アメリカのニュージャージーに本拠地を構えるレーベルPMからのリリースです。

レコーディングには、Kathryn Moses(vo、fl、sax)、Doug Riley(p)、Robert Piltch(g)、Erica Goodman(harp)、David Piltch(b)、Terry Clarke(ds)、Buff Allen(ds)、Don Alias(per)が参加しています。

先程ブラジリアン・フレイヴァーなアルバムという紹介の仕方をしましたが、もう1つ本作の魅力を語るキーワードが"フォーキー"です。ジャズ作品と呼ぶよりは女性SSW作品と呼びたくなるフォーキー作品が収められているのも本作の特徴です。それ以外に、この時期のジャズ/フュージョン作品らしいジャズ・ファンク・グルーヴも収録されています。

ヴォーカル、フルート、ソプラノサックスとさまざまなかたちでKathryn Mosesという女性アーティストを楽しめる1枚です。

夫Ted Mosesの作品「More Than Ever」以外はKathryn Mosesのオリジナルです(共作も含む)。

全曲紹介しときやす。

「Lucky Duck」
オープニングはタイトなジャズ・ファンク・グルーヴにのってKathrynのフルートが駆け巡ります。

「Music In My Heart」
本作のハイライト。軽快なサンバ・フュージョンはクラブジャズの人気曲です。サンバ・リズムにのってスキャットを交えたKathrynのヴォーカルとフルートが爽快に揺らめきます。
http://www.youtube.com/watch?v=_6rcALSCBD4

「Should Be Ancient History」
Kathrynのソプラノ・サックスを堪能できるミステリアスなインスト・チューン。

「Katrina」
Robert Piltchのアコースティック・ギターをバックに、Kathrynのキュートなヴォーカルを聴くことができるフォーキー・ボッサ。SSW作品的な味わいがあります。フルートの音色も涼しげです。

「More Than Ever」
夫Ted Mosesの作品。軽快なジャズ・ファンク・チューン。70年代フュージョン好きの人であれば気に入る1曲だと思います。Kathrynのソプラノ・サックスも快調です。
http://www.youtube.com/watch?v=4b8WEkpk3dY

「Love To See You Smile」
女性SSW的な作品。ジャジー&フォーキーなクロスオーヴァー感は一時期のJoni Mitchellあたりにも通じるものがあるのでは?

「It's Spring」
爽快ブラジリアン・フュージョン。春の微風のようにKathrynのフルートが音世界を舞っています。

「Shine On Me」
ラストは感動的な仕上がり。ハープの音色が琴の響きのように聴こえる美しい序盤から中盤以降はソウルフル&ファンキーなテイストの素晴らしいアンサンブルで盛り上がっていきます。ラストはKathrynのフルートで余韻を味わいながらアルバムは幕を閉じます。

1st『Kathryn Moses』(1976年)もチェックを!

『Kathryn Moses』(1976年)
Kathryn Moses
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2012年04月02日

『音楽の園』2012年1月-3月アクセス数Top10

恒例の四半期アクセス数Top10です。今回は2012年1月1日から3月31日までのアクセス数が多かったエントリー10本をご紹介します。

第1位:Alzo『Alzo』(1972年)
アルゾ(紙ジャケット仕様)

第2位:Marisa Monte『O Que Voce Quer Saber De Verdade』(2011年)
あなたが本当に知りたいこと

第3位:Jane Birkin『Lolita Go Home』(1975年)
ロリータ・ゴー・ホーム

第4位:Al Johnson『Back For More』(1980年)
セカンド・ウインド

第5位:Swing Out Sister『The Living Return』(1994年)
Living Return

第6位:The S.O.S. Band『On the Rise』(1983年)
On the Rise

第7位:Alexia Bomtempo『Astrolabio』(2008年)
Astrolabio

第8位:Miles Davis『Get Up With It』(1970、72、73、74年)
Get Up with It

第9位:Common『The Dreamer, The Believer』(2011年)
Dreamer the Believer

第10位:Robert Glasper Experiment『Black Radio』(2012年)
ブラック・レディオ

何故か当ブログで根強い人気を誇るAlzoが第1位。
第8位『Get Up With It』についても15枚エントリーしているMiles作品の中で何故このアルバムにアクセスが集中するのか謎のままです・・・

Marisa Monte、Common、Robert Glasper Experimentといった話題の新作もしっかりランクイン。特にイチオシのRobert Glasper Experimentが3月のエントリーにも関わらず、食い込んできたのが嬉しいですね。

Al Johnson、The S.O.S. Bandあたりのランクインは、当ブログにおけるソウル/R&B作品の人気の高さを反映したものでしょう。

Top10入り一歩手前だったのが、Bruno Mars『Doo-Wops & Hooligans』Claude Ciari, Bernard Gerard And The Batucada's Seven『Claude Ciari, Bernard Gerard And The Batucada's Seven』Caetano Veloso『Caetano Veloso』Q-Tip『Amplified』The Isley Brothers『Live It Up』Weldon Irvine『Spirit Man』でした。

いよいよ新年度スタートですね。
気持ちを新たに頑張りましょう!
posted by ez at 07:10| Comment(0) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする