2012年05月15日

Primal Scream『Sonic Flower Groove』

1stアルバムはネオアコ/ギター・ポップ作品☆Primal Scream『Sonic Flower Groove』
ソニック・フラワー・グルーヴ
発表年:1987年
ez的ジャンル:Byrdsフォロワー系ネオアコ/ギター・ポップ
気分は... :Screamadelicaからは想像できない...

UKを代表するロック・グループPrimal Screamの久々の紹介です。
セレクトしたのは記念すべき1stアルバム『Sonic Flower Groove』(1987年)です。

Bobby Gillespie率いるPrimal Screamについて、これまで当ブログで紹介したのは以下の3枚。

 『Screamadelica』(1991年)
 『Vanishing Point』(1997年)
 『Evil Heat』(2002年)

前回『Vanishing Point』を紹介したのが、偶然にも2008年5月15日だったので、きっちり4年ぶりのエントリーとなります。4年ぶりかぁ、改めて自分のロック離れを感じてしまいます・・・

僕がリアルタイムでPrimal Screamを聴くようになったのは、『Screamadelica』(1991年)からであり、本作『Sonic Flower Groove』は後追いで購入しました。

正直、『Screamadelica』のアシッドなダンス・サウンドと本作>『Sonic Flower Groove』のネオアコ/ギター・ポップのあまりのギャップに戸惑った記憶があります。きっと、僕と同じパターンで『Sonic Flower Groove』を聴き、戸惑った人は多かったのでは?

まぁ、1作ごとに作風が全く変わってしまうのがBobby Gillespieですからね(笑)

純粋に『Sonic Flower Groove』(1987年)のみにフォーカスすれば、一番最初に聴いた印象は、"80年代のByrds"ですかね。ヘロヘロの悪ガキ・イメージのBobby GillespieとByrdsのようなフォーク・ロック・サウンドという組み合わせがどうもピンと来ませんでしたね。

既に「All Fall Down」(1985年)、「Crystal Crescent」(1986年)という2枚のシングルをリリースしており、そこで示したネオアコ/ギター・ポップ路線を推し進めたのが1stアルバム『Sonic Flower Groove』(1987年)です。

本作時点のメンバーは、Bobby Gillespie(vo)、Jim Navajo(12 string g)、Andrew Innes(g)、Robert Young(b)の4名。さらに後にメンバーとなるFeltのMartin Duffy(p)等もレコーディングに参加しています。

僕自身Primal Screamの熱狂的ファンではないので、詳しいことは知りませんが、Bobby Gillespie以上に、12弦ギターを弾くJim Navajoの嗜好が強く反映されたアルバムだったのでは?Bobby Gillespie自身が本作をあまり気に入っていないのも、そのあたりが理由なのでは?

何かビミョーなニュアンスで書いてしまったかもしれませんが、単に『Screamadelica』とのギャップが大きいというだけで、純粋にネオアコ/ギター・ポップ作品として聴けば、十分に僕好みの1枚です。サイケなスパイスが効いているところもいいですね。あるいはPrimal Screamと縁遠いByrds好きの方が聴くと興味深く聴くことができると思います。

結局、本作の直後にJim Navajoがグループを脱退し、Primal Screamのネオアコ/ギター・ポップ路線は封印されることになります。

ヘロヘロで危ない悪ガキのBobby Gillespieもいいですが、青臭い雰囲気でメロディアスなヴォーカルを聴かせるBobby Gillespieも案外悪くありません。

プロデュースはRed KrayolaのMayo Thompsonが担当しています(「Imperial」を除く)。

全曲Bobby Gillespie/Jim Beattieによるオリジナルです。

全曲紹介しときやす。

「Gentle Tuesday」
12弦ギターの響きが心地好い80年代版"Byrds"といった趣のオープニング。青臭い雰囲気も含めてネオアコ/ギター・ポップ好きにはたまらない1曲ですね。名曲だと思います。シングルにもなりました。
http://www.youtube.com/watch?v=WTzWXX2Jldg

「Treasure Trip」
イントロはソリッドな雰囲気ですが、全体としては少しレイジーなギター・ポップといった感じでしょうか。。ヘロヘロだけど甘さのあるBobby Gillespieがいい感じ。

「May the Sun Shine Bright for You」
スコティッシュ・グループの雰囲気が漂うセンチメンタル・ギター・ポップ。
http://www.youtube.com/watch?v=e338ijLPv0Q

「Sonic Sister Love」
メロディ、サウンド共に60年代フォーク・ロックの香りが漂います。甘酸っぱいノスタルジック・モードに浸りましょう。
http://www.youtube.com/watch?v=v99qD0pBTHU

「Silent Spring」
爽快に疾走する青春ギター・ポップ。微風に吹かれながら聴きたいですね。Jim Navajoの12弦ギターにもグッときます。
http://www.youtube.com/watch?v=kJ4Yf4XQFe0

「Imperial」
人気の高い1曲ですよね。シングルにもなりました。60年代風の疾走感がたまりません。ヴィオラの響きがサイケ風の雰囲気を醸し出し、いいアクセントになっています。この曲のみColin Fairley/Clive Langerがプロデュース。
http://www.youtube.com/watch?v=YfWq_WDIHFM

「Love You」
美しくも切ないメロディにグッとくるバラード。アルバム・ジャケの雰囲気にフィットする1曲です。
http://www.youtube.com/watch?v=O8Vz7uJBjhI

「Leaves」
「Gentle Tuesday」、「Imperial」あたりと並ぶハイライトかもしれませんね。アルバムの中でも屈指のメロディを持つ1曲です。溶けてしまいそうな甘いメロディにヤラれます。
http://www.youtube.com/watch?v=31Ug9iGhUzY

「Aftermath」
この曲もByrds好きにはたまらないはずです。普通に「Mr. Tambourine Man」あたりとセットで聴けそうな感じですね。
http://www.youtube.com/watch?v=J0j34lFzRqk

「We Go Down Slowly Rising」
ラストも甘酸っぱい青春ギター・ポップで締め括ってくれます。切ないメロディに胸打たれてアルバムは幕を閉じます。
http://www.youtube.com/watch?v=hu4MNM_qQDw

昔の国内盤には、「Black Star Carnival」「I'm Gonna Make You Mine」「Star Fruit Surf Rider」「So Sad About Us」「Imperial (Demo) 」の5曲がボーナス・トラックが追加収録されていました。

The Who好きとしては、当ブログでも紹介した大好きな「So Sad About Us」のカヴァー(シングル「Imperial」のB面曲)にグッときます。オリジナルとは異なるテンポを落としたカヴァーです。

Primal Scream「So Sad About Us」
http://www.youtube.com/watch?v=JeoAWikOvrc
The Who「So Sad About Us」
http://www.youtube.com/watch?v=4E5d-G-hFLo

Primal Screamの過去記事もご参照下さい。

『Screamadelica』(1991年)
Screamadelica: 20th Anniversarry Edition

『Vanishing Point』(1997年)
バニシング・ポイント

『Evil Heat』(2002年)
Evil Heat
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2012年05月13日

Georgia Anne Muldrow『Seeds』

フューチャー・レディ・ソウルとMadlibの共演作☆Georgia Anne Muldrow『Seeds』
Seeds
発表年:2012年
ez的ジャンル:アンダーグラウンド女性R&B
気分は... :魅惑のタッグ実現!

今回はアンダーグラウンドR&B好きにはお馴染みの女性R&BシンガーGeorgia Anne Muldrowの最新作『Seeds』です。

アンダーグラウンドHip-Hopシーンの鬼才プロデューサーMadlibが全面プロデュースした本作は、アングラR&B/Hip-Hop好きの間で話題の1枚ですね。

L.A.出身の女性R&Bシンガー/ソングライター/プロデューサーGeorgia Anne Muldrowの紹介は、『Kings Ballad』(2010年)に続き2回目です。

先週紹介したSy Smith『Fast And Curious』もアンダーグラウンド・レディ・ソウルとクラブミュージック/クロスオーヴァーの人気プロデューサーMark De Clive-Loweとのコラボという点で魅力的な1枚でしたが、本作『Seeds』もそれに劣らぬアンダーグラウンド・レディ・ソウルと人気プロデューサーのコラボですね。

近年のアーティストとしては珍しくハイペースで作品をリリースするGeorgia Anne Muldrowですが、前回紹介した『Kings Ballad』(2010年)以降だけでも、Jyoti名義でのアルバム『Ocotea』(2010年)、公私のパートナーであるDudley Perkins(Declaime)との共演アルバム『Someothaship』(2010年)、インスト作品『Vweto』(2011年)、母に捧げたアルバム『Owed to Mama Rickie』(2011年)という5枚のアルバムをリリースしています。これだけ多作だとフォローしきれませんね(泣)

さて、フューチャー&ハイパー・ソウルのイメージが強いGeorgia Anne Muldrowですが、Madlibと組んだ本作は、ヴィンテージ感の漂うソウルフルな1枚に仕上がっています。ただし、この2人のタッグですからドープで神秘的な1枚に仕上がっています。

鬼才Madlibの絶品トラックとGeorgia Anne Muldrowのミステリアスな歌世界が合体したアンダーグラウンドR&Bワールドを満喫しましょう。

全曲紹介しときやす。

「Seeds」
タイトル曲はアルバムからの先行シングルにもなりました。Harold Melvin & the Blue Notes「Where's the Concern for the People」を大胆にサンプリングしたソウルフルな仕上がりです。濃厚な中にもエレガントな雰囲気が漂うのがいいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=1QDAawetMtw

「Wind」
アンダーグラウンド・ネオソウルといった雰囲気にグッとくるGeorgia Anne Muldrowらしい1曲に仕上がっています。もっと長尺で聴きたいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=j87pdiNDCkg

「Calabash」
Madlibのセンスが光る1曲。印象的なベースラインのループに先導され、Georgia Anne Muldrowが音空間を駆け巡ります。

「Kali Yuga」
アンダーグラウンド感のあるミステリアスなソウル・チューン。タイトルはインドのヴェーダで示された世界の週末であるKali Yuga季のことでしょうね。

「The Birth Of Petey Wheatstraw」
MadlibとGeorgia Anne Muldrowの共演らしいドープで少し退廃的なネオソウル・チューン。タイトルはホラー・コメディとして知られるブラック・シネマ『Petey Wheatstraw』(1977年)のことですかね?

「Best Love」
キャッチーな仕上がりはシングル向きなのでは?レトロ・ソウル調な味わいながらもMadlib流のスパイスが程良く効いています。Pleasure「Living Without You」をサンプリング。
http://www.youtube.com/watch?v=vXNiy4in46s

「Husfriend Intro」
次曲のイントロ。

「Husfriend」
ミステリアスに浮遊するネオソウル。ヴィンテージ感も漂う不思議な音空間に惹き込まれます。
http://www.youtube.com/watch?v=LW7_-DZttKc

「Kneecap Jelly」
本作らしいソウルフル感を満喫できる1曲。吐き出すように感情を叩きつけるGeorgia Anne Muldrowのヴォーカルが印象的です。

「The Few」
公私のパートナーDeclaime(Dudley Perkins)のラップをフィーチャー。Madlibとの共演と聞いて、もっとこういう曲が多いイメージがあったのですが・・・。

「Remember (Outro)」
アルバムのアウトロもソウルフルです。

Georgia Anne Muldrowの過去作品もチェックを!

『The Worthnothings EP』(2004年)
Worthnothings

『Olesi: Fragments of an Earth』(2006年)
Olesi: Fragments of an Earth

G&D『The Message Uni Versa』(2007年)
The Message Uni Versa

Pattie Blingh and the Akebulan 5『Sagal』(2007年)
Sagala

『Early』(2009年)
Early

『Umsindo』(2009年)
Umsindo

『Georgia Anne Muldrow Presents Ms One & The Gang』(2009年)
Ms. One

『Kings Ballad』(2010年)
Kings Ballad

Georgia Anne Muldrow & Declaime『Someothaship』(2010年)
Someothaship

Jyoti『Ocotea』(2010年)、
Jyoti-Ocotea Album

『Vweto』(2011年)
Vweto

『Owed to Mama Rickie』(2011年)
Owed to Mama Rickie
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2012年05月12日

Lonnie Liston Smith & The Cosmic Echoes『Astral Traveling』

記念すべき1stアルバムはコズミックなスピリチュアル・ジャズ作品☆Lonnie Liston Smith『Astral Traveling』
アストラル・トラヴェリング(紙ジャケット仕様)
発表年:1973年
ez的ジャンル:瞑想系コズミック・スピリチュアル・ジャズ
気分は... :星体遊泳

今日は自分の中にいくつかストレス要因があり、一度マインド・リセットしたい気分です。
こういう時にはスピリチュアル・ジャズで瞑想モードになるのが一番です。

今回は若い世代からの人気も高いジャズ・キーボード奏者Lonnie Liston Smithの5回目の登場です。

これまで当ブログで紹介したLonnie Liston Smith作品は以下の4枚です。

 『Expansions』(1975年)
 『Visions of a New World』(1975年)
 『Reflections Of A Golden Dream』(1976年)
 『Loveland』(1978年)

5枚目に紹介するのは1973年リリースの『Astral Traveling』です。

記念すべきLonnie Liston Smith & The Cosmic Echoesの1stアルバムです。

この時期のLonnie Liston Smithは、Miles Davisのバンドへ参加し、帝王から刺激を受ける傍らで自らのリーダー作に向けて準備を進めていたようです。

レコーディングには、Lonnie Liston Smith(p、el-p)以下、Cecil McBee(b)、David Lee, Jr.(ds)、George Barron(ss、ts)、Joe Beck(g)、Sonny Morgan(per)、James Mtume(per)、Badal Roy(tabla)、Geeta Vashi(tambura)が参加しています。全体的にGeorge Barronのサックスが目立っています。

The Cosmic Echoes作品でお馴染みの弟Donald Smithのヴォーカルが聴かれない点や、フェンダーローズの比重が低く、アコースティック・ピアノ中心で、ベースもCecil McBeeのアコースティック・ベースである点など、次作『Cosmic Funk』(1974年)以降のThe Cosmic Echoesらしいコズミック・ジャズ・ファンクとは異なる趣のあるアルバムです。

それでも素晴らしいコズミック・スピリチュアル・ジャズ作品に仕上がっており、Lonnie Liston Smithならではの瞑想ワールドを満喫できます。感じとしては、Lonnie Liston SmithやCecil McBeeも参加していたPharoah Sanders『Thembi』(1970年)あたりと同じ感動を味わうことができます。

『星体遊泳』という邦題はインパクトがありませんね。
ある意味、この邦題は本作のサウンドを上手く表現していると思います。

瞑想の音宇宙で遊泳したい気分になるスピリチュアル・ジャズ作品で無の境地に入りたい・・・

全曲紹介しときやす。

「Astral Traveling」
邦題「星体遊泳」。Lonnie Liston Smithらしいコズミック・ジャズを満喫できるタイトル曲。ミステリアスなパーカッション・グルーヴにのって浮遊するエレピ・サウンドと悠然と鳴り響くサックスが、瞑想の音宇宙で遊泳しています。聴いていると不安な気持ちが鎮まります。

「Let Us Go Into The House Of The Lord」
邦題「神の家へ」。George Barronの素晴らしいサックスとLonnie Liston Smithの美しいピアノの旋律が織り成す壮大なスピリチュアル・ジャズが神の家へ誘ってくれます。今の僕を救ってくれるのはこんな音です。この内面から湧き上がる静かなるエナジーはPharoah Sandersに通じるものがあります。
http://www.youtube.com/watch?v=Y_zuxJvTMFU

「Rejuvination」
邦題「復活」。復活を祝福するかのような軽快なリズムにのって、George Barronのサックス・ソロ、Lonnie Liston Smithのピアノ・ソロを満喫できます。

「I Mani (Faith)」
邦題「信念」。スピリチュアル・ワールドからフリー・ジャズへとカオス状態へ突入していきます。一気にエナジーが爆発する感じが高揚感を誘います。
http://www.youtube.com/watch?v=zuy_lwakS_I

「In Search Of Truth」
邦題「真実の追求」。インド・モードで深い精神世界へと入り込んでいく、まさに真実の追求といった雰囲気のスピリチュアル・ジャズ。心の中のもう一人の自分と対話している気分になります。
http://www.youtube.com/watch?v=DBkmA-JBw6s

「Aspirations」
邦題「憧憬」。ラストは静寂のスピリチュアル・ジャズ。エレピの音色が穏やかに響きます。安らいだ気分で余韻に浸りながらアルバムは幕を閉じます。
http://www.youtube.com/watch?v=rtCrT_QfYjE

CDには「Astral Traveling」「Rejuvination」「I Mani」「In Search Of Truth」の別テイクが収録されています。

Lonnie Liston Smithの過去記事もご参照下さい。

『Expansions』(1975年)
Expansions

『Visions of a New World』(1975年)
ヴィジョンズ・オブ・ア・ニュー・ワールド(紙ジャケット仕様)

『Reflections Of A Golden Dream』(1976年)
Reflections of a Golden Dream

『Loveland』(1978年)
ラヴランド
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2012年05月11日

Highland Place Mobsters『1746DCGA30035』

ブレイク前のDallas Austinが在籍していたNJSグループ☆Highland Place Mobsters『1746DCGA30035』
Highland Place Mobsters
発表年:1992年
ez的ジャンル:NJS/R&B
気分は... :とりあえず「Try My Love」を聴いてみて!

今回はR&Bファンにはお馴染みの敏腕プロデューサーDallas Austinがフロントマンを務めていた男性R&BグループHighland Place Mobstersの唯一のアルバム『1746DCGA30035』(1992年)です。

Highland Place Mobstersは、Dallas AustinDerrick CulbreathMelvin Davis Theopolis Glassの4人組。

R&Bファンはご存知の通り、Dallas Austinは後にプロデューサーとして大ブレイクし、TLCMonicaBoyz II Men
Madonna等数々の人気アーティストの作品を手掛けることになります。

そんなブレイク前のDallas Austinの活動を楽しめるのが、L.A. Reid/BabyfaceのLaFace Recordsからリリースされた本作『1746DCGA30035』です。

当然ながら当時はDallas Austinの名前など気にも留めず、LaFacからリリースされたNJS作品として本作を購入しました。アルバムは「I Revolutionary」「II Street」「III Music」と題された3パートから構成されており、アルバムにトータル感がある点を気に入っていました。

NJS作品といっても、Hip-Hopチューンやファンク・チューン、美しいバラードも収録されており、1枚通して飽きのこないアルバムに仕上がっています。勿論、大好きな「Try My Love」をはじめとするNJSチューンも充実しています。

当時もそれ程話題にならなかったアルバムですが、90年代初頭のR&Bの空気を満喫できる佳作だと思います。
とりあえず名曲「Try My Love」を聴いてみて下さい!

1曲を除き、Dallas Austinがプロデュースしています(共同プロデュース含む)。

全曲紹介しときやす。

「Ma Said」
このオープニングから「Dirt Road White Girl」まで「I Revolutionary」と題されたパートです。NJS系のアップ・チューンですが、独特の味わいがあります。Dallas Austin作。
http://www.youtube.com/watch?v=2FxDjO_3ddo

「Era Of Revolutionary Street Music」
インタールード。James Brown「Escape-Ism」ネタ。

「Let's Get Naked」
オススメその1。シングルにもなった人気曲。ラップパートも交えたキャッチーなNJSです。女性コーラスもいいアクセントになっています。Dallas Austin/Melvin Davis作。
http://www.youtube.com/watch?v=XeU_xxtNa9c

「R U Freaky?」
オススメその2。NJS全盛期らしいファンキー・グルーヴ。聴く者を巻き込んでいく推進力のあるファンキー・チューンだと思います。Dallas Austin/Theopolis Glass作。
http://www.youtube.com/watch?v=Gn2Ff65H-Kc

「Dirt Road White Girl」
この曲もシングルになりました。哀愁のメロディにグッとくるミディアム・グルーヴです。後半にはラップ・パートも織り交ぜています。Dallas Austin/Melvin Davis作。
http://www.youtube.com/watch?v=lJcMssGo0NA ※音質悪いです

「The Last Capone」
ここから「Black People」までが「II Street」と題されたパートです。ラップによるインタールード。Dyke & The Blazers「Let a Woman Be a Woman and a Man Be a Man」をサンプリングしています。

「N.A.K.E.D.」
「Let's Get Naked」のHip-Hopヴァージョン。90年代初頭のHip-Hopがお好きな人であれば気に入るはず!
http://www.youtube.com/watch?v=pcceMiWY0mE

「Niggas And.....」
これもDyke & The Blazers「Let a Woman Be a Woman and a Man Be a Man」をサンプリング。

「Black People」
オススメその3。重量感のあるファンク・チューン。Zapp「More Bounce To The Ounce」、The Five Stairsteps & Cubie「Don't Change Your Love」をサンプリングしています。Dallas Austin作。
http://www.youtube.com/watch?v=FPJPjZuLvmU

映画『Panther』(1995年)のサントラで何とFunkadelicがカヴァーしています。
Funkadelic「Black People」
 http://www.youtube.com/watch?v=hZujBsg-srI

「Try My Love」
オススメその4。ここからが「III Music」と題された最終パートです。当時も今のこのNJSチューンが僕の一番のお気に入り。今日的にも一番の人気曲なのでは?NJSならではの疾走感を満喫できます。Dallas Austin/MDerrick Culbreath作。
http://www.youtube.com/watch?v=wQo9u7jGl9Q

「If U Stay」
オススメその5。美しいメロディと訴えかけるようなヴォーカルが印象的なミッド・グルーヴ。Dallas Austin作。
http://www.youtube.com/watch?v=sle7NmiamAA

「Catalogs Of Lost Love (Volume I)」
哀愁モードのバラード。Dallas Austin/Theopolis Glass作。
http://www.youtube.com/watch?v=-HrWRcVcxfE

「Take A Dip」
オススメその6。本曲はRandy Ran/Dallas Austinが共同プロデュースしています。シングルにもなりました。後にA Few Good Menもカヴァーした美バラードです。Randy Ran/Kimberly Smith作。
http://www.youtube.com/watch?v=Mx8I8YlWrxQ

「Ho Of My Own」
本曲はLaFace Recordsの総帥L.A. Reid/Babyfaceがプロデュースしています。リラックスしたリズムが牽引するミッド・グルーヴです。Babyfaceがバック・コーラスでも参加しています。L.A. Reid/Babyface/Drryl Simmons作。

「Daddy」
ラストはソウルフル・バラードで締め括ってくれます。Dallas Austin作。
http://www.youtube.com/watch?v=bxL_JwUbnyQ

今週はあっという間に金曜日、To Doリストを眺めるとやり残したことだらけ・・・今日のテーマは「焦らず着実かつ速やかに」
posted by ez at 04:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月10日

Bossacucanova & Roberto Menescal『Brasilidade』

Roberto Menescalの息子らによるクラブ経由のブラジリアン・ミュージック☆Bossacucanova & Roberto Menescal『Brasilidade』
Brasilidade
発表年:2001年
ez的ジャンル:ブラジリアン・クラブミュージック
気分は... :エレクトロニクスな開放感!

BossacucanovaRoberto Menescalと共演したエレクトロニクスなブラジリアン・ダンス・ミュージック作品『Brasilidade』(2001年)です。

Bossacucanovaは、Marcelinho da Lua(DJ)、Marcio Menescal(b)、Alexandre Moreira(key)によるユニット。

Marcio Menescalは、ボサノヴァ発展に貢献した偉大なミュージシャンRoberto Menescalの息子です。

1999年にボサノヴァの名曲をリミックスしたアルバム『Revisited Classics』(1999年)で注目を浴び、その後『Brasilidade』(2001年)、『Uma Batida Diferente』(2004年)、ライブCD/DVD『Ao Vivo』(2008年)といった作品をリリースしています。また、彼らが企画したラウンジ・アルバム『Ipanema Lounge, Volume 1』(2008年)もリリースされています。

当ブログで紹介した作品で言えば、『ezが選ぶ2011年の10枚』でもセレクトした『Tamy』(2011年)にMarcelinho da Luaがプロデュースで参加しています。

今日紹介する『Brasilidade』(2001年)は彼らの2ndアルバム。前作がリミックス・アルバムであったのに対して、本作は全曲オリジナル・レコーディング作品です。その意味では本当のBossacucanovaらしさを満喫できるアルバムは本作『Brasilidade』かもしれません。

レコーディングには、Marcio Menescalの父Roberto Menescalがギターで全面参加しています。偉大なミュージシャンと新世代ミュージシャンのコラボというのも本作の聴きどころかもしれませんね。

全体的にはハウス、ドラムンベース、ブレイクビーツ等を採りこんだエレクトロニクスなクラブミュージックにアコースティック・サウンドでアクセントを加えたブラジリアン・ミュージック作品に仕上がっています。

楽曲としては、Roberto Menescal作品が5曲、Antonio Carlos Jobim作品が3曲、BossacucanovaとRoberto Menescalの共作が3曲、その他1曲っといった構成です。

次世代ボッサ系の音大好きな僕にピッタリの1枚です。
Bebel Gilbertoあたりがお好きな人はぜひチェックを!

全曲紹介しときやす。

「Telefone」
Roberto Menescal/Ronaldo Boscoli作。開放的なダンス・サウンドで気分はアゲアゲに・・・サックス奏者Leo Gandelmanが盛り上げてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=FmHx5vRT4jw

「Nana」
Moacir Santos/Mario Telles作の名曲。当ブログではBossa RioNara Leaoのカヴァーを紹介済みです。少しレイジーな雰囲気が漂う小粋なカヴァーに仕上がっています。

「Rio」
オススメその1。Roberto Menescal/Ronaldo Boscoli作。僕の一番のお気に入り曲。Cris Delannoの女性ヴォーカルをフィーチャーしたスタイリッシュ&ラウンジーなブラジリアン・クラブミュージックに仕上がっています。
http://www.youtube.com/watch?v=Z2N0FJ0E1ek

「Guanabara」
オススメその2。Bossacucanova/Roberto Menescal作。この曲もCris Delannoのセクシー・スキャットが映えるバカンス・モードのブラジリアン・クラブミュージックです。
http://www.youtube.com/watch?v=qWXsXdDDspM

「Agua De Beber」
Antonio Carlos Jobim/Vinicius de Moraes作の名曲「おいしい水」のカヴァー。当ブログでは、Sergio Mendes & Brasil'66Wanda Sa(Wanda De Sah)Diane Denoir/Eduardo MateoAl Jarreauのカヴァーを紹介済みです。エレクトロニカ・スタイルの21世紀モード「おいしい水」を満喫しましょう。
http://www.youtube.com/watch?v=IklJ2Ht52nI

「Garota De Ipanema」
オススメその3。Antonio Carlos Jobim/Vinicius de Moraes作の名曲「イパネマの娘」のカヴァー。当ブログではTamba TrioAgustin Pereyra LucenaDiane Denoir/Eduardo MateoRoberto Menescalのカヴァーを紹介済みです。ブラジリアン・ソウルの人気シンガーTim Maiaの甥であるEd Mottaのヴォーカルをフィーチャー。Tim Maiaに負けないソウルフル・ヴォーカルを満喫できるサンバ・ソウルに仕上がっています。
http://www.youtube.com/watch?v=t5YQRdXGDD4

「A Morte De Um Deus De Sal」
Roberto Menescal/Ronaldo Boscoli作。スピード感のある近未来ラウンジ・ミュージックといった趣の仕上がりです。

「Brasilidade」
オススメその4。Bossacucanova/Roberto Menescal作。BossacucanovaとRoberto Menescalのコラボらしい1曲。エレクトロニクス・サンバ・サウンドとMenescalの美しいギターが織り成す近未来ブラジリアン・クロスオーヴァー・サウンドがたまりません。
http://www.youtube.com/watch?v=3k4E6x-JmH8

「Surfboard」
Antonio Carlos Jobim作。この曲も近未来ラウンジ・ミュージックといった趣ですね。

「Nos E O Mar」
オススメその5。Roberto Menescal/Ronaldo Boscoli作。名曲「二人と海」のカヴァー。当ブログではRoberto Menescal本人のヴァージョンに加え、Tamba 4Sambalanco TrioAdam Dunningのカヴァーも紹介済みです。ここではCris Delannoのセクシー・スキャットをフィーチャーし、ドラムンベース調のクロスオーヴァー・サウンドで魅了してくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=s9QSBAt9mAM

「Mais Perto Do Mar」
Bossacucanova/Roberto Menescal作。この曲は完全にフロア仕様のパーティー・チューンに仕上がっています。

「Bye Bye, Brasil」
オススメその6。Roberto Menescal /Chico Buarque作。ラストはさすらいのブラジリアン・クロスオーヴァーといった趣のインストで締め括ってくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=cjxj2adDJPA

他のBossacucanova作品もチェックを!

『Revisited Classics』(1999年)
Bossa Cuca Nova: Revisited Classics

『Uma Batida Diferente』(2004年)
Uma Batida Diferente

『Ao Vivo』(2008年)
Ao Vivo: Celebrating 50 Years (W/Dvd) (Dig)
posted by ez at 00:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする