発表年:2009年
ez的ジャンル:ボサノヴァ・オマージュ
気分は... :GWはアコースティック・サウンドで・・・
今回はブラジルの男性シンガー・ソングライターFred Martinsが2009年にリリースした作品『Guanabara』です。
Fred Martinsは1970年リオ・デ・ジャネイロ生まれ。Ney Matogrosso、Maria Rita、Zelia Duncan等への楽曲提供で注目されるようになりました。
自身のアルバムとしては、『Raro E Comum』(2005年)、『Janelas』(2006年)、ライブ盤『Tempo Afora』(2008年)、『Guanabara』(2009年)、Ugia Pedreiraとの共演作『Acrobata』(2011年)といったアルバムをリリースしています。
当ブログでは、Maria Ritaの記事内で2回ほど紹介したことがあります。
そんな予備知識もあって、CDショップで名前が気になり、試聴してみて気に入った作品が本作『Guanabara』でした。当時、ミナスの男性シンガー・ソング・ライターClaudio Fariaのデビュー作『O Som Do Sol』とセットで購入した記憶があります。共にお気に入りのアコースティックなブラジル人SSW作品ですが、どちらも当ブログで紹介するタイミングを逸していました。
今日は何となくそのどちらかを取り上げようと思い、『Guanabara』をセレクトした次第です。
全体的にボサノヴァへのオマージュといった趣のアコースティック作品に仕上がっています。
ただし、シンプルな弾き語りから、ストリングスやホーン隊の入った曲まで意外にバリエーションがあるので飽きずに1枚聴くことができると思います。
全曲Fred Martinsのオリジナルです(共作含む)。
どちらかと言えば、地味なアルバムかもしれませんが、聴けば聴くほど、美しいメロディと優しい歌声に魅了されるはずです。
全曲紹介しときやす。
「Amo Tanto」
Fred Martins/Marcelo Diniz作。 素敵なメロディと少し陰りのあるFredのソフト・ヴォーカルが優しく包み込んでくれます。美しいストリングスもグッド!
http://www.youtube.com/watch?v=7lpFan4ZrEw
「Agora e Com Voce」
Fred Martins作。僕の一番のお気に入り曲。小気味良いテンポで聴かせてくれる、アコースティックな疾走感が好きです。フルートの音色が軽快な雰囲気を盛り上げてくれます。
「Dormir」
Fred Martins/Marcelo Diniz作。優しいメロディに美しいストリングスをバックにした、Fredの少し寂しげなヴォーカルにグッときます。サウダージ気分を満喫できる1曲。
「Guanabara」
Fred Martins作。ゆったりと流れる大河のような時の流れを感じさせてくれるタイトル曲。ホーン隊の小粋なアレンジ・センスも光ります。
http://www.youtube.com/watch?v=DoYijOvIPp4
「Breve Primavera」
Fred Girauta/Fred Martins/Marcelo Diniz作。シンプルな弾き語りで、サラっと聴かせてくれます。
「Olhos em Chamas」
Fred Martins/Manoel Gomes/Marcelo Diniz作。「Agora e Com Voce」と並ぶ僕のお気に入り。美しいメロディと優しいヴォーカルに癒される1曲。GWの午後にゆったりと休日気分で過ごすにはピッタリの1曲。
「Quem te Viu」
Fred Girauta/Fred Martins作。少しレイジーな雰囲気でマッタリ・モードにしてくれます。
「Verei」
Fred Martins/Marcelo Diniz作。軽やかな口笛も聴ける小粋なボッサ・チューンを聴いていると、気分はバカンス・モードへ・・・
「Tudo Teu」
Fred Martins/Marcelo Diniz作。この曲も大好き!優しく包み込むメロディ&ヴォーカルに癒されます。
http://www.youtube.com/watch?v=LE4MSeXFMpQ
「Asas do Desejo」
Fred Martins/Manoel Gomes作。ギター&パーカッションのみのシンプルな演奏ですが、僕好みの素敵な1曲に仕上がっています。
「Lentamente」
Fred Martins/Francisco Bosco作品。Maria Ritaへの楽曲提供もJoao Boscoの息子、Francisco Boscoとのコンビでしたね。ここでは気だるい雰囲気で聴かせてくれます。
「Doceamargo」
Fred Martins/Marcelo Diniz作。巨匠Baden Powell/Vinicius De Moraesに捧げられた1曲。そのせいか、他の曲とは異なりアフロ・サンバな雰囲気で疾走します。
「Por um Fio」
Fred Martins/Marcelo Diniz作。ラストはシンプルな中にも壮大なスケール感のある曲で締め括ってくれます。目立ちませんが、アコーディオンがいいアクセントになっています。
『Raro E Comum』(2005年)
『Janelas』(2006年)
『Tempo Afora』(2008年)
Fred Martins & Ugia Pedreira『Acrobata』(2011年)