2012年05月30日

Diana Brown & Barrie K. Sharpe『The Black, The White, The Yellow And The Brown(And Don't Forget The Redman)』

我こそがグラウンド・ビートのオリジネーター?☆Diana Brown & Barrie K. Sharpe『The Black, The White, The Yellow And The Brown(And Don't Forget The Redman)』
The Black, The White, The Yellow And The Brown (And Don't Forget The Redman)
発表年:1992年
ez的ジャンル:グラウンド・ビート経由アシッド・ジャズ
気分は... :あと数年早くリリースされていれば?

今回は90年代UKアシッド・ジャズ好きにはお馴染みの1枚、Diana Brown & Barrie K. Sharpe『The Black, The White, The Yellow And The Brown(And Don't Forget The Redman)』(1992年)です。

Diana Brown & Barrie K. Sharpeは、グラウンド・ビートのオリジネーターの一人ともいわれるBarrie K. Sharpeと女性ヴォーカリストDiana Brownのユニット。

1989年にシングル「Blind Faith」をリリース。その後1990年にも「Masterplan」「Sun Worshippers」といったシングルをリリースしています。

「Blind Faith」
http://www.youtube.com/watch?v=73HfysYNXLM

そんな彼らの唯一のアルバムが今回紹介する『The Black, The White, The Yellow And The Brown(And Don't Forget The Redman)』(1992年)です。

グラウンド・ビートのオリジネーターといえば、Jazzie B率いるSoul II Soulという印象ですが、アルバムには"The Original Groundbeat Selection"と明示されており、Barrie K. Sharpe自身はその部分にこだわりがあるのでしょうね。でも、1992年リリースのアルバムでそのようなことを示されても、"今さら何故こんなことを記載するのだろう?"とピンとこなかった記憶があります。

ただし、1992年にリリースされた唯一のアルバムである本作は、グラウンド・ビート作品というよりもアシッド・ジャズ作品といった印象のアルバムに仕上がっています。

レコーディングにはMick Talbot(org、p、el-p、syn)、Steve White(ds)、James Taylor(org、el-p)Ernie McKone(b)(Vivienne Mckoneの兄弟)、GallianoのCrispin "Spry" Robinson(per)等が参加しています。

Barrie K. Sharpeは、その後Sons Of Judah、Children Of Judahといったユニット名でシングル、アルバムをリリースしています。

あと数年早くアルバムをリリースしていれば、このユニットの評価や知名度も変わっていたと思うのですが・・・

まぁ、グラウンド・ビートのオリジネーター云々に関係なく、この時期のUKクラブミュージックのエッセンスがコンパクトに凝縮された1枚だと思います。個人的には各曲の冒頭にあるインタールードのようなパートが余計に思えますが、それでも魅力的な1枚であることには変わりありません。

全曲紹介しときやす。

「Masterplan (Ropeman Mix)」
1990年にリリースされたシングル(アルバムはミックスが少し異なりますが)。グラウンドビート+アシッド・ジャズといった雰囲気のアッパー・チューンです。
http://www.youtube.com/watch?v=_c8t6kWuoL8

「Colours (Black, White, Yellow, Brown, Red)」
Dazzをフィーチャー。ダンサブルでキャッチーなアシッド・ジャズ・チューンに仕上がっています。
http://www.youtube.com/watch?v=hC1R76ymc1A

「Eating Me Alive (Part 1)」
この時期のUKらしい躍動するグルーヴにグッときます。聴いているとパワーが漲ってきます。
http://www.youtube.com/watch?v=rFPL7LTY-e0

「No Turning」
シンセ・サウンドが心地好く響くジャズ・ファンク・チューン。アシッド・ジャズらしい疾走感がいいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=SHnHgpmPP_s

「Hear My Prayer」
パーカッシヴなリズムが印象的なミッド・グルーヴ。どうってことがない曲ですが、何か好きです。
http://www.youtube.com/watch?v=lGgsE1_Qma4

「Don't Cross The Tracks」
グラウンド・ビート経由のアシッド・ジャズって感じにグッとくるジャズ・ファンク・チューン。

「Love Or Nothing (Onceller Mix)」
ダンサブルなグルーヴ感が心地好いですね。この時期のUKクラブミュージックが好きな人であれば気に入ると思います。
http://www.youtube.com/watch?v=uOhGC33jYOg

「Tell It Like It Is」
アルバムの中でも最も生音グルーヴ感を満喫できる1曲。UKジャズ・ファンク好きの人は楽しめると思います。
http://www.youtube.com/watch?v=AQ3JwgZhYQw

「Sun Worshippers (Part 1 + 2)」
シングルにもなったグラウンドビート。爽快かつファンキーに疾走する感じがたまりません。グラウンドビート好きは要チェック!
http://www.youtube.com/watch?v=PzR6fYepOug

「Free」
ラストは軽快かつダンサブルなソウル・チューンで締め括ってくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=FkDlW81ST98

先週からかなりガス欠気味・・・上手くリフレッシュしなければ・・・
posted by ez at 11:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする