発表年:2004年
ez的ジャンル:クラブ/ラウンジ系UKジャズ・ファンク
気分は... :Aya好きにはたまりません・・・
今日はSade Adu抜きのSade、Sweetbackの2ndアルバム『Stage 2』(2004年)です。
Stuart Matthewman(g、s)、Andrew Hale(key)、Paul S. Denman(b)というSadeのメンバー3人が結成したグループSweetbackの紹介は、1stアルバム『Sweetback』(1996年)に続き2回目です。
1st『Sweetback』では、ダビーな音空間が貫かれ、クラブ・ミュージックやダブ、トリップホップ、アンビエントあたりが好きな人がハマる作品でした。また、元Groove TheoryのAmel Larrieux 、Maxwellがゲストヴォーカルで参加し、日本人ユニットLOVE T.K.O.も作曲&演奏で参加していました。
約8年ぶりの2ndとなる本作『Stage 2』(2004年)は、『Sweetback』にあったようなダビーな音創りは薄れ、よりバラエティに富んだ作品に仕上がっています。
Blue Six等でお馴染みの女性ヴォーカリストAyaが5曲でフィーチャーされている他、Chocolate Genius、元Digable Planetの女性ラッパーLadybug Mecca、元Ten Cityのリード・ヴォーカルByron Stingily等がフィーチャーされています。
UKらしい音楽を楽しむのであれば、1stアルバム『Sweetback』(1996年)のダビーな音世界の方が面白かったかもしれません。しかしながら、本作『Stage 2』には女性ヴォーカリストAya(Lysa Aya Trenier)を大々的にフィーチャーしているという捨て難い魅力があります。
ロンドン生まれ、シンガポール育ちの女性ヴォーカリストAyaについては、彼女のソロ・アルバム『Strange Flower』(2004年)や彼女をフィーチャーBlue Six『Beautiful Tomorrow』(2002年)を当ブログで紹介済みであり、魅惑のウィスパー・ヴォーカルに完全にハマりました(笑)
本筋の聴き方ではないかもしれませんが、そんなAyaワールドを本作でも楽しめます。また、Digable Planetも大好きだった僕としては、Ladybugをフィーチャーした「Love Is The Word」もイチオシです。
ヒンヤリ・モードのサウンドからはこれから季節のクールダウンにぴったりかもしれません。
全曲紹介しときやす。
「Voodoo Breath (Master's Love) 」
Chocolate Geniusのヴォーカルをフィーチャーした、ダークなミディアム・ファンク。この曲に限っては、1st『Sweetback』のダビーな雰囲気を受け継いでいるかもしれません。
「Lover」
Ayaをフィーチャーした哀愁バラード。シングルにもなりました。この曲あたりはSadeの世界に近いかもしれませんね。
http://www.youtube.com/watch?v=EuQnWeEGL_A
「Circles」
Chocolate Geniusのヴォーカルをフィーチャーした切なるバラード。なかなか重厚な作りです。
「All My Days With You」
Ayaをフィーチャーしたメロウ・チューン。クール&キュートなAyaのヴォーカルにグッときます。
http://www.youtube.com/watch?v=mfPvrzi08rQ
「Mountain」
Byron Stingily & Ayaをフィーチャー。幻想的なミデァイム・グルーヴはヒンヤリ気分にさせてくれます。
「Things You'll Never Know」
シングルにもなったロック調のポップ・チューン。Ayaをフィーチャー。キャッチーですが僕好みではないかも?
http://www.youtube.com/watch?v=GiypFVVimv8
「Blue Heights」
哀愁モードのインスト・チューン。
「Love Is The Word」
元Digable Planetの女性ラッパーLadybug Meccaをフィーチャー。Bobby Caldwell「What You Won't Do For Love」とThe Isley Brothers「Between The Sheets」のダブル大ネタ使いの本曲目当てで本作をゲットした人も案外多いのでは?
http://www.youtube.com/watch?v=jHCfSDiraNo
「Jesus Girl」
Chocolate Geniusのヴォーカルをフィーチャー。彼をフィーチャーした3曲の中では本曲が一番好きです。彼の個性とバックのサウンドが一番マッチしている気がします。
「Circus Waltz」
女性トランぺッターIvana Santilliのトランペットをフィーチャーしたインスト。Ivanaは他の曲でバック・コーラスも務めています。クールなインスト・チューンは悪くありません。
「Round And Round」
Ayaをフィーチャーしたアフロ/ディープ・ハウス。ハウス好きであれば、本作がハイライトだと思います。Blue Sixあたりとセットで聴きたくなりますね。
http://www.youtube.com/watch?v=BupQAFAGEbM
「Sing To Be Safe」
Ayaをフィーチャー。英語ですが、何処となくフレンチ・ポップっぽく聴こえるのはAyaの気だるいウィスパー・ヴォーカルのせいかもしれませんね。
「Shining Hour」
ラストはアルバムの余韻を味わうかのようなインスト。
『Sweetback』(1996年)
Aya好きの方は、Blue Six『Beautiful Tomorrow』(2002年)や彼女のソロ・アルバム『Strange Flower』(2004年)もセットでチェックしてみて下さい。
Blue Six『Beautiful Tomorrow』(2002年)
Aya『Strange Flower』(2004年)