2012年06月08日

Hard Knocks『School Of Hard Knocks』

今聴いてもグッとくるブロンクス産ニュースクールHip-Hop☆Hard Knocks『School Of Hard Knocks』
School of Hard Knocks
発表年:1992年
ez的ジャンル:Wild Pitch系ニュースクールHip-Hop
気分は... :努力は報われる!

今回は知っている人には懐かしいHip-HopユニットHard Knocks、唯一のアルバム『School Of Hard Knocks』(1992年)です。

Hard Knocksは、N.Y.ブロンクスで結成されたHip-Hopユニット。メンバーはMCのHardheadとDJのStonefaceという2人。

HardheadとStonefaceの2人は80年代からThree the Hard Way名義で、「Heart Beat」(1987年)、「Hyped」(1988年)といったシングルをリリースしていました。

Hard Knocks名義では、Hip-Hopファンにはお馴染みのWild Pitch Recordsから唯一のアルバム『School Of Hard Knocks』(1992年)をリリースしています。

リアルタイムで聴いていた人でなければ、馴染みが薄いユニットかもしれませんね。

僕もリアルタイムではよく聴いたものの、その後はあまり聴く機会がなく、すっかり忘れていたアルバムでした。先日かなり久々に聴いてみました。

先日、我が家のCD棚を整理していたら、ジャケを見て懐かしくから久々に手に取り、聴いてみた次第です。

ニュースクールHip-Hopの魅力を存分に堪能できる密度の濃い内容に、改めていいアルバムだなぁと思いました。
派手さはありませんが、サンプリングソースが僕好みで、シンプルながらもグッとくるトラックを聴かせてくれます。勢いだけではなくよく練られた感じがします。

やはり僕にとってのHip-Hop黄金期は90年代初めですね。

プロデュースはThe Spear Chuckers。

全曲紹介しときやす。

「Dirty Cop Named Harry」
Bill Withers「Who Is He (And What Is He To You)?」ネタのトラックおよびHardheadのフロウも淡々としていますが、その分耳を傾けてしまいます。
http://www.youtube.com/watch?v=IHcvnQd85t8

「Nigga For Hire」
オススメその1。シングルにもなった曲。Clarence Carter「Looking For A Fox」ネタのソウルフル・トラックをバックに、Hardheadが力強いライムを聴かせてくれます。Stonefaceの擦りもグッド!
http://www.youtube.com/watch?v=xHAom3uHQYw

「Ghetto Love」
Sun「Time Is Passing」ネタのベースラインのループが癖になる1曲。あまりゴチャゴチャしていないシンプルなトラック作りがいいですな。
http://www.youtube.com/watch?v=gvsECd7AWe8

「Thoughts Of A Negro」
オススメその2。本作の中では人気の高い1曲なのでは?ニュー・スクール好きにはたまらないキャッチーな仕上がりなのでは?今聴いてもわかりやすくていいのでは?
http://www.youtube.com/watch?v=ULR0kUPKwrk

「Opposite Side」
オススメその3。Cymande「Getting It Back」ネタのアッパー・チューン。この扇動的なアッパー感が好きでした。
http://www.youtube.com/watch?v=1H-A5HkHNn4

「Road To The Precinct」
淡々としながらもファンキーなトラックにのって、Hardheadが快調なフロウを聴かせてくれます。終盤の擦りにもグッときます。

「Blow To The Head」
オススメその4。個人的にはアルバムで一番好きかも?Donald Byrd「Weasil」ネタのジャズ・ファンク・トラックにグッときます。
http://www.youtube.com/watch?v=8qOreb2-fRk

「Hands Of A Stranger」
Southside Movement「I' Been Watchin' You」ネタを上手く使った哀愁感のあるトラックが印象的です。
http://www.youtube.com/watch?v=tdNbNauWFVI

「Runaway Child, Running Wild」
オススメその5。フリーソウルのコンピ『Free Soul '90s black edit』にも収録されていた曲。女性コーラスも入り、アルバムの中で一番華のある曲かもしれませんね。
http://www.youtube.com/watch?v=4YHbdtU2--c

「Young Black Male」
オススメその6。Black Heat「Zimba Ku」ネタのトラックがひたすら心地好いですね。「Zimba Ku」ネタのフルートとHardheadのフロウの絡みがいい感じ。
http://www.youtube.com/watch?v=oC3y_8d2xII

「Young Guns」
Esther Phillips「Home Is Where the Hatred Is」、Eddie Murphy「The Pope and Ronald Reagan」ネタ。不穏なファンキー感が格好良いですね。
http://www.youtube.com/watch?v=RFiEucrBg6c

「Strictly From The Bronx」
オススメその7。ラストはJames Brown「There Was A Time (I Got To Move)」ネタを巧みに使い、格好良く締め括ってくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=qu0wc3EiPrU

今夜はサッカーW杯アジア最終予選「日本対ヨルダン」戦です。
油断は禁物ですが、確実に勝ち点3がゲットすると同時に、オーストラリア戦を睨み、控えメンバーのテストができるような展開に持ち込んで欲しいですね。
posted by ez at 05:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする