発表年:1991年
ez的ジャンル:UKソウル・ヴォーカル・グループ
気分は... :しっかりヴォーカル・グループしています!
サッカーのユーロ2012はスペインがポルトガルとのPK戦を制し、連覇への望みをつなぎました。正直、試合内容には物足りなさが残りましたが・・・。こ今日のドイツ対イタリアはもっとアグレッシヴな試合を期待したいですね。
今回はUKのソウル・ヴォーカル・グループThe Pasadenasの2ndアルバム『Elevate』(1991年)です。
The PasadenasはUKで結成されたソウル・ヴォーカル・グループ。グループ名は米国カリフォルニア州パサデナ (Pasadena)に因んだものだと思います。アメフト好きにはローズボウル開催地としてお馴染みの都市ですね。
メンバーはDavid Milliner、Michael Milliner、Andrew Banfield、Aaron Brown、Hamish Seelochanの5名。
1988年のデビュー・シングル「Tribute (Right On)」がUKシングル・チャート第5位、USR&Bシングル・チャート第8位のヒットとなり、1stアルバム『To Whom It May Concern』(1988年)もUKアルバム・チャート第3位のヒットとなりました。その後1991年にリリースした「I'm Doing Fine Now」(New York Cityの1973年のヒット曲カヴァー)がUKシングル・チャート第4位のヒットとなっています。Jackson Sistersの大人気ダンス・クラシック「I Believe In Miracles」のカヴァーは僕のお気に入りです。
「Tribute (Right On)」
http://www.youtube.com/watch?v=y4DOC7_bbuQ
「I'm Doing Fine Now」
http://www.youtube.com/watch?v=mLrM3K8cFbk
「I Believe In Miracles」
http://www.youtube.com/watch?v=0DWDsGlrRKI
アルバム単位では、その後2nd『Elevate』(1991年)、3rd『Yours Sincerely』(1992年)をリリースしています。また、1995年には日本独自アルバム『Phoenix』もリリースしています。
チャート・アクションなどを見れば、1st『To Whom It May Concern』(1988年)、3rd『Yours Sincerely』(1992年)なのかもしれませんが、某ガイド本に掲載された影響で2nd『Elevate』(1991年)も注目されるようになりました。僕自身はかなり前に『Elevate』を購入しましたが、つい最近まで某ガイド本への掲載を知りませんでした。元々某ガイド本にあまり興味がないので・・・
基本的には90年代初めらしいR&Bヴォーカル作品ですが、流行のサウンドに流されず、メロディやヴォーカル・ワークを大切にしているところに好感が持てます。また、50年代ドゥーワップ、60年代モータウン、70年代ファンク/ソウルなどのエッセンスを上手く取り入れているのもいいですね。
親しみやすさもあって聴きやすい作品だと思います。
全曲紹介しときやす。
「Reeling」
オススメその1。オープニングはシングル曲にもなりました。親しみやすいメロディの清々しいR&Bチューンに仕上がっています。開放感があっていいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=OC7gn3CUWNM
「South Africa」
アフリカン・リズムを取り入れた1曲。女性のラップもフィーチャーされています。この頃の南アフリカはネルソン・マンデラ氏が釈放された直後で、まだまだ激動の時期であり、そのマンデラ氏を応援するような曲に仕上がっています。。
http://www.youtube.com/watch?v=YGrh5M7pT8U
「Love Thing」
オススメその2。この曲もシングルになりました。James Brown調のファンク・テイストを取り入れたアップ・チューンです。
http://www.youtube.com/watch?v=E9IddW7USnc
「I'd Die For You」
オススメその3。寛いだ雰囲気のグルーヴ感が心地好いミッド・チューン。なかなか雰囲気があっていい曲です。
http://www.youtube.com/watch?v=4OCkp13hblU
「Bridge Over Troubled Water」
Simon & Garfunkelの名曲カヴァー。ヴォーカル・グループらしいコーラス・ワークを楽しめます。
http://www.youtube.com/watch?v=4LmuaDeYQfc
「Another Lover」
ポップに疾走するアップ・チューン。この親しみやすさがThe Pasadenasらしいかもしれませんね。
http://www.youtube.com/watch?v=y_8V1EgxiVk
「I'd Die For You (Reprise)」
「I'd Die For You」のリプライズ。
「Strong Enough」
オススメその4。NJS調のアップ・チューン。ラップ・パートもある構成はこの時期のR&Bチューンらしいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=aKJd_SI2M0w
「Cry My Tears (Posthumously Yours)」
7分超の大作。哀愁モードのメロディを切々と歌い上げるバラード。こういった曲でも湿っぽくならないのがThe Pasadenasの特徴かもしれませんね。
http://www.youtube.com/watch?v=AftTYOZgZ88
「I Want To Be」
オススメその5。アーバン・ナイト・モードのグルーヴィーR&B。グループのセクシーな側面を満喫できます。
http://www.youtube.com/watch?v=Y0Mb6Lcfb-8
「More Time For Love」
哀愁モードで疾走します。ホーン隊がヴォーカルを盛り上げてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=cpc3VTOoRic
「The Base Is Slipping」
オススメその6。僕の一番のお気に入り。メロディアスな爽快ポップ・ソウルは最もこのグループらしい仕上りなのでは?ゲスト・ヴォーカルとしてクレジットされているNoel McKayとはJTQやMcKoyでお馴染みのNoel McKoyのことでしょか?
http://www.youtube.com/watch?v=qzqmxQtHn1c
「Love Changes」
オススメその7。Gary Banson/Sela Winston作。哀愁モードのグルーヴ感にグッときます。ダンサブル・チューンながらもメロディを大切にしているのがいいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=Z5AitJvFNMk
「I Want To Be (UK Mix)」
「I Want To Be」のリミックス。
ご興味のある方は他のThe Pasadenasもチェックを!
『To Whom It May Concern』(1988年)
『Yours Sincerely』(1992年)