2012年07月18日

Sirius B『Casa Do Sol』

夏モードのUKブラジリアン・ジャズ☆Sirius B『Casa Do Sol』
カーザ・ド・ソウ
発表年:2006年
ez的ジャンル:UKブラジリアン・ジャズ
気分は... :いよいよ夏モード本番へ・・・

今回はUKのブラジリアン・ジャズ・ユニットSirius Bの5thアルバム『Casa Do Sol』(2006年)です。

リーダーのJoe Cavanagh(key)、女性ヴォーカリストAzhar(vo)を中心としたユニットSirius Bの紹介は2ndアルバム『Posto Nove』(2001年)に続き2回目となります。

日本人受けしそうなユニットですが、実際には地味な存在ですよね。でも個人的にはこの手のサウンドは大好きです。

『Sem Fronteiras』(1999年)『Posto Nove』(2001年)、『Ouro Batido』(2002年)、『Bagunca』(2004年)に続く5thアルバムとなるのが本作『Casa Do Sol』(2006年)です。

ジャケからして夏らしいカラフル感がありますよね。
サウンドもジャケ同様、夏モードのブラジリアン・ジャズを満喫できます。

サンバのリズムとメロウ・エレピ、見事なホーン・アンサンブルによるブラジリアン・サウンドをバックに、紅一点Azharのヴォーカルが実に栄えます。

The Beatlesのカヴァー「Things We Said Today」Milton Nascimento作品のカヴァー「Vera Cruz」以外は彼らのオリジナルです。

軽快なサンバ・グルーヴを中心にしたUKらしいブラジリアン・ジャズを楽しみましょう。

全曲紹介しときやす。

「O Sol Nasce」
オススメその1。人気コンピ『Sister Bossa』シリーズにも収録されていたオープニング曲。アッパーかつスタイリッシュなサンバ・ジャズ。Azharが前半は英語、後半はポルトガル語で歌います。Joe Cavanaghのメロウなエレピ・ソロもグッド!

「Things We Said Today」
オススメその2。The Beatlesのカヴァー(Lennon–McCartney作)。オリジナルは『A Hard Day's Night』(1964年)に収録されています。The Beatlesナンバーを洗練されたジャズ・サンバで聴かせてくれます。なかなか新鮮なBeatlesカヴァーだと思います。

「Vera Cruz」
オススメその3。Milton Nascimento作品のカヴァー。Miltonのオリジナルは『Courage』(1969年)に収録されています。ブラジリアン・クラシックをUKブラジリアン・ジャズらしいアッパー・チューンで聴かせてくれます。Azharのスキャットも魅力的です。

「Um Grande Carnaval」
軽快なサンバ・グルーヴ。軽快さの中に何処か寂しげな雰囲気が見え隠れするビミョー感じが魅力だったりします。

「Dreams Of Air」
オススメその4。ロマンティックなボッサ・チューン。素敵なサンセット・モードにピッタリな仕上がり。

「Marlborough Nights」
全編に渡りAzharのスキャットを満喫できるブラジリアン・グルーヴ。ミステリアスな雰囲気も漂います。

「Houses Of The Sun」
オススメその5。アルバム・タイトルを英語にしたもの。涼しげなジャズ・サンバ・チューンに仕上がっています。

「Promocao Do Amor」
見事なホーン・アンサンブルを楽しめるフュージョン・チューン。

「Journeys Out Of Time」
オススメその6。ラストはフロア仕様。ドラムン・ベース調でクールに疾走します。基本的にこのパターンは好きなので・・・

ご興味のある方は他のSirius Bもチェックを!

『Sem Fronteiras』(1999年)
Sem Fronteiars

『Posto Nove』(2001年)
ポスト・ノーヴィ

『Ouro Batido』(2002年)
Ouro Batido

『Bagunca』(2004年)
Bagunca (+Bonus)
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2012年07月17日

Jimmy Castor『Hey Leroy』

ラテン色を前面に打ち出した1stアルバム☆Jimmy Castor『Hey Leroy』
ヘイ・リロイ
発表年:1968年
ez的ジャンル:ラテン・ジャズ〜ブーガルー系R&B
気分は... :いつ聴いてもワクワクする!

今回は今年1月に惜しくも逝去したサックス奏者Jimmy Castorの1stアルバム『Hey Leroy』(1968年)です。

Jimmy Castor(1940-2012年)はN.Y.出身のサックス奏者。
※出生年については1943年、1947年という情報源もあるようですが、所謂年齢詐称であったようです。

元々はドゥーワップ・グループを組んで活動していましたが、サックス奏者としても注目されるようになります。そして、1966年にリリースしたシングル「Hey Leroy, Your Mama's Callin' You」が全米チャート第31位、同R&Bチャート第16位のスマッシュ・ヒットとなりました。

70年代に入ると、自身のグループJimmy Castor Bunchを結成します。そして、グループ最初のアルバム『It's Just Begun』(1972年)からのシングル「Troglodyte」が全米チャート第6位、同R&Bチャート第4位の大ヒットとなりました。

その後も70年代から80年代前半にかけてコンスタントに作品をリリースし、R&B/ファンク・ファンから高い支持を得ていました。

アルバム『It's Just Begun』(1972年)からの「It's Just Begun」「Troglodyte」は、Hip-Hopのど定番サンプリング・ソースとして大人気です。

Jimmy Castor Bunch「It's Just Begun」
http://www.youtube.com/watch?v=OWl01JD-CtQ
Jimmy Castor Bunch「Troglodyte」
http://www.youtube.com/watch?v=QgktcySf_aw

彼の愛称"E-Man"はEverything Manの略です。サックス奏者、パーカッション奏者、シンガー、ソングライター、アレンジャー、バンドリーダーとあらゆる役割を要領よくこなしてしまうことから、このようなニックネームになったようです。

今回紹介する『Hey Leroy』(1968年)は、シングル・ヒット「Hey Leroy, Your Mama's Callin' You」を含む彼の1stアルバムです。

彼の根底にあるのはR&B/ソウル/ファンクだと思いますが、本作ではラテン・ジャズ〜ブーガルー色を前面に打ち出した内容になっています。その分、テンションの高いグルーヴを満喫できます。

レコーディング・メンバーはJimmy Castor(sax、timbales、cowbell、vibe)、Paul Martinez(b)、Martin Charles(congas)、Richard Landrum(congas)、Hillard Gibson(g)、Ken Mills(p)、Reginald Barnes(ds)という編成です。

サックスのみならず、Jimmy Castorのヴァイヴやティンヴァレスの演奏にも注目です。

いつ聴いてもワクワクする格好良いグルーヴ満載の1枚です。

全曲紹介しときやす。

「Hey Leroy, Your Mama's Callin' You」
Jimmy Castor/John Pruitt作。前述のようにE-Man初のヒット曲。ご機嫌な掛け声と共にスタートするパーティー・ラテン・グルーヴです。今聴くと、カウベルのリズムがリズムボックスのように聴こえるのが興味深いです。これもE-Manのサウンド・センスなのかもしれませんね。
http://www.youtube.com/watch?v=_vMKtLCB-XQ

Cash Money & Marvelous「Where's The Party At?」のサンプリング・ソースにもなっています。
Cash Money & Marvelous「Where's The Party At?」
 http://www.youtube.com/watch?v=Vtm-BC6seUc

「Bang, Bang」
Joe Cuba/Jimmy Sabater作。The Joe Cuba Sextetのパーティー・ブーガルーをカヴァー。N.Y.ラテンらしいグルーヴを満喫できます。
http://www.youtube.com/watch?v=yuxVvdtukZE

オープニングが「Hey Leroy, Your Mama's Callin' You」、2曲目が「Bang, Bang」という流れは、Les McCannLes McCann Ltd.『Bucket O' Grease』(1967年)と同じ流れです。聴き比べてみるのも楽しいのでは?

Les McCann Ltd.『Bucket O' Grease』(1967年)
バケット・オ・グリーズ

「Our Day Will Come」
Bob Hilliard/Mort Garson作。Ruby & the Romantics、1963年に大ヒットR&Bチューンをカヴァー。ここではヴォーカル入りのジャズ・サンバ調カヴァーで聴かせてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=hKip1OuLRNY

「Ham Hocks Espanol」
Jimmy Castor/John Pruitt作。ファンキーな格好良さを満喫できるラテン・ファンク調の仕上がり。本来のJimmy Castorのイメージってこんな感じですよね。
http://www.youtube.com/watch?v=6WqLgf1N94w

「How Beautiful You Are」
Jimmy Castor/John Pruitt作。ここではJimmy Castorのヴァイヴを満喫できます。Cal Tjaderあたりと一緒に聴きたくなるラウンジ調の小粋なラテン・ジャズに仕上がっています。
http://www.youtube.com/watch?v=l2npJDR9R58

「Hey Willie」
Jimmy Castor/John Pruitt作。「Hey Leroy, Your Mama's Callin' You」の続編といった感じの掛け声でスタートします。こちらもノリの良いパーティー・ラテン・グルーヴです。
http://www.youtube.com/watch?v=l2aPS1Hx5RY

「Oh, Yeh」
Georgie Fameの大ヒット「Yeh Yeh」のラテン・ヴァージョン。スピーディーなノリが格好良いですね。
http://www.youtube.com/watch?v=9Fw46fF4Xkc

「Winchester Cathedral」
Geoff Stephens作。The New Vaudeville Bandのカヴァー。ファンキーR&Bとラテンを上手く融合した感じにグッときます。
http://www.youtube.com/watch?v=xEXJq_cGjVg

「Southern Fried Frijoles」
Joe Cuba/Jimmy Sabater作。かなり格好良いラテン・テイストのソウル・ジャズに仕上がっています。
http://www.youtube.com/watch?v=t5m6e8ZWHE8

「Ol' Man River」
Oscar Hammerstein II/Jerome Kern作のスタンダードをカヴァー。有名スタンダードが軽快なラテン・グルーヴに生まれ変わっています。Jimmy Castorのティンヴァレスが聴きどころです。
http://www.youtube.com/watch?v=Iihl_z7M66A

興味がある方はJimmy Castorの他作品もチェックしてみて下さい。

『It's Just Begun/Phase 2』(1972年) ※2in1CD
It's Just Begun / Phase Two

『The Jimmy Castor Bunch featuring The Everything Man』(1974年)
Jimmy Castor [The Everything Man] And The Jimmy Castor Bunch

『Butt Of Course...』(1975年)
Butt Of Course

『Supersound』(1975年)
Supersound

『E-Man Groovin'』(1976年)
E-Man Groovin'

『Maximum Stimulation』(1977年)
Maximum Stimulation

『The Jimmy Castor Bunch』(1979年)
Jimmy Castor Bunch
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2012年07月16日

Caroline Peyton‎『Intuition』

クラブジャズ人気曲「Just As We」収録☆Caroline Peyton‎『Intuition』
Intuition [Import]
発表年:1977年
ez的ジャンル:メロウ系女性シンガー
気分は... :不思議な魅力を持った1枚

今回はクラブシーンで再評価の高まった女性シンガーCaroline Peytonの2ndアルバム『Intuition』(1977年)です。

Caroline Peytonは1951年ミシシッピ生まれ。

1970年代初めにMark Bingham率いるバンドThe Screaming Gypsy Banditsに参加し、1972年にScreaming Gypsy Banditsのバックアップの下、1stソロ・アルバム『Mock Up』、さらに翌年にはScreaming Gypsy Banditsとしてのの1st『In the Eye』をリリースしています。

2ndソロ『Intuition』(1977年)を最後にCaroline Peytonの名はシーンから消え、1998年に突如アルバム『Celtic Christmas Spirit』をリリースしましたが話題になることはありませんでした。

そんな忘れ去られたアーティストであったCaroline Peytonが注目されるようになったのはクラブジャズ・シーンで再評価が高まったためです。Gilles Petersonによるコンピ『Gilles Peterson Digs America: Brownswood U.S.A.』に彼女の「Just As We」が収録され、一気にCaroline Peytonの名が知れ渡るようになりました。

その「Just As We」収録のアルバムが今日紹介する『Intuition』(1977年)です。

全体的には、クロスオーヴァー感覚のメロウ&ミステリアスな仕上がりが印象的な1枚です。もっとカントリー&フォーキーなイメージがあったのですが、意外に都会的なサウンドが目立ちます。

きっとLaura NyroJoni Mitchellあたりがお好きな方は気に入る1枚だと思います。

Mark BinghamをはじめThe Screaming Gypsy Bandits時代の同僚もレコーディングに参加しています。

派手さはありませんが、不思議な魅力を持った1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Still With You」
カントリー調のメロウ・チューン。エレピのメロウネスが僕の苦手なイモ臭いカントリー感を中和してくれます。

「Together」
アーシーな味わいも残したソウルフル・バラードです。

「Party Line」
ファンキーなメリハリの効いたグルーヴィー・チューン。好き/嫌いがはっきり分かれる曲かもしれませんね。

「Donkey Blues」
タイトルの通り、ブルージーな仕上がりです。シンガーCarolineの魅力を楽しめます。

「Call Of The Wild」
美しいメロディと味わい深いCarolineのヴォーカルがマッチした感動的な仕上がり。

「Just As We」
前述のように彼女が再評価されるきっかけとなった1曲。女性SSW+ブラジリアン・ジャズといった趣の緩急のついた軽快なクロスオーヴァー・チューンです。いかにもGilles Petersonが好みそうなサウンドです。
http://www.youtube.com/watch?v=M-Y3SuAW0JM

「You Too」
都会的かつミステリアスな仕上りが印象的です。Steely Danをはじめロックとジャズ/フュージョンの融合が進んだこの時代らしいサウンドですね。

「Brister」
メロウ・フィーリングに溢れた仕上り。ラブ&ピースな魅力もありますね。
http://www.youtube.com/watch?v=MV8wlVf7FdM

「All This Waiting」
優しく美しいアコースティック・チューン。サンセット・モードにフィットする1曲なのでは?
http://www.youtube.com/watch?v=w8WZeEVo8rM

「Light-Years」
ラストはエレピ、タブラ、ソプラノサックスが絡んだミステリアスなメロウ・サウンドをバックに、Carolineのキュートなヴォーカルを堪能できます。
http://www.youtube.com/watch?v=0r2GDfUFx2o

『Mock Up』(1972年)
モック・アップ

『Celtic Christmas Spirit』(1998年)
Celtic Chrimstas Spirit
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2012年07月15日

Kero One『Color Theory』

ジャジーHip-Hop好き待望の新作☆Kero One『Color Theory』
カラー・セオリー
発表年:2012年
ez的ジャンル:韓国系アメリカ人アングラHip-Hop
気分は... :ダイバーシティ

今回はカリフォルニア生まれの韓国系アメリカ人MC/プロデューサーKero Oneの最新4thアルバム『Color Theory』です。

個人的に昨年はアングラ・ジャジーHip-Hop不作の年だったのですが、その反動で今年は当たり年ですね。本作もそんな流れを象徴する1枚です。

当ブログでこれまで紹介したKero One作品は以下の4枚。

 『Windmills of the Soul』(2005年)
 『Kero One Presents:Plug Label』(2007年) ※主宰するPlug Labelのコンピ
 『Early Believers』(2009年)
 『Kinetic World』(2010年)

アングラ・ジャジーHip-Hop好きに絶大な人気を誇るKero One。僕自身もこれまで彼の全作品をエントリーしてきたように大好きなアーティストです。

ジャジー&メロウな魅力に溢れた1stアルバム『Windmills of the Soul』(2005年)、Hip-Hopの枠を超えた音楽性を示してくれた2ndアルバム『Early Believers』(2009年)、リリックにこだわった3rdアルバム『Kinetic World』(2010年)と、Kero Oneはアルバムごとに進化を続けてきました。

ただし、個人的にはメロウなアングラ・ジャジーHip-Hop好きなので、『Windmills of the Soul』『Kero One Presents:Plug Label』あたりのメロウなKero Oneワールドを聴きたいなぁ、という欲求も強かったのですが・・・

そんな僕のリクエストに応えてくれるかのように、4thアルバムとなる『Color Theory』ではメロウなHip-Hopも数多く聴くことができます。また、前作『Kinetic World』の流れを汲み、メッセージ性の高いリリックも目立ちます。

前作『Kinetic World』にも参加していたDumbfoundead、Myk、Sam Ockをはじめ、日本人MCのShing02やSuhn、Clara C、Jane Lui、Jeni Sukといった多彩なゲストがフィーチャーされています。

ジャジーHip-Hop好きの期待を裏切らない1枚です。

全曲紹介しときやす。

「Return of Kinetic」
アルバムのプロローグといったところでしょうか。ポジティヴなヴァイヴに溢れています。

「What Am I Supposed to Do?」
アルバムのリード曲。Suhnをフィーチャーしたラブ&ピースなソウルフル・チューン。東日本大震災をはじめとする大災害、人種差別、貧困問題、戦争など世界が抱えるさまざまな問題を乗り越えるべくメッセージを問い掛けます。
http://www.youtube.com/watch?v=dSMxQe63x1I

「In Time」
オススメその1。Clara C & Dumbfoundeadをフィーチャー。僕の一番のお気に入り。Clara Cの爽快ヴォーカルが心地好く響くメロウ・ソウルな仕上がりです。

「Whiplash」
Kero Oneの信念が熱く語られます。彼の譲れない価値観、大切にしている志のようなものが伝わってきます。

「To the Top」
オススメその2。Jane Luiをフィーチャー。メロウなソウルフル・チューンに仕上がっています。森林伐採による環境破壊へ言及したメッセージ・ソングです。

「Love & Hate」
オススメその3。Mykをフィーチャー。初期Kero Oneに原点回帰したかのようなジャジー・メロウHip-Hopを満喫できます。ギター・ループが心地好く響きます。
http://www.youtube.com/watch?v=jcHYbrT0YjI

「R.I.P.」
Suhnをフィーチャー。亡き友へのレクイエムといった趣の1曲。美しいストリングスが印象的です。

「Count on That」
Dumbfoundeadをフィーチャー。ここではワイルドに迫ります。

「Shortcuts」
オススメその4。Sam Ockをフィーチャー。アコースティックな味わいにグッとくるメロウ・ヴァイヴ。夏のサンセット・モードにピッタリです。
http://www.youtube.com/watch?v=_NXyNpDAUgI

「The Last Train」
Shing02をフィーチャー。日本での思い出を綴ったもの。いきなりJRのアナウンスでスタートします。
http://www.youtube.com/watch?v=-n1RoSOb0r8

「So Seductive」
オススメその5。Jeni Sukをフィーチャー。ジャジー・メロウHip-Hop好きにはたまらないメロウ・ヴァイヴに相当グッときます。Jeni Sukの女性ヴォーカルもサイコー!
http://www.youtube.com/watch?v=CTV3DrIipTM

「Land of the Free」
Mykをフィーチャー。エレクトロニック色を押し出した1曲。自由の国アメリカ合衆国の光と影に触れながら、そこで生きる覚悟のようなものが伝わってきます。

「Lackadaisical Living」
リラックスした雰囲気の仕上がりが心地好いです。

「Father」
Suhnをフィーチャー。亡き父親への思いが切々と綴られています。

Kero One関連の過去記事もご参照下さい。

『Windmills of the Soul』(2005年)
Wildmills of the Soul

Various Artists『Kero One Presents:Plug Label』(2007年)
プリゼンツ・プラグ・レーベル

『Early Believers』(2009年)
アーリー・ビリーヴァーズ

『Kinetic World』(2010年)
キネティック・ワールド
posted by ez at 01:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年07月14日

Caetano Veloso『Outras Palavras』

80年代最初のCaetano作品はリラックス・モード☆Caetano Veloso『Outras Palavras』
Outras Palavras
発表年:1981年
ez的ジャンル:バカンス系MPB
気分は... :コメントで投稿エラー連発(泣)

最近、seesaaブログがおかしい・・・
月別アクセスログは集計できない、コメントを投稿してもエラー続き・・・

コメントは原因不明ですが、コメント文に特定の文字(半角英数?)が入るとエラーが出てしまうみたいです。今まではそんなことなかったのですが。もし、コメントでエラーが出てしまう方はそのあたりをご注意ください。

今回はブラジル音楽界の牽引者Caetano Velosoのヒット・アルバム『Outras Palavras』(1981年)です。

これまで紹介したCaetano Veloso関連作品は以下の6枚。

 『Tropicalia:Ou Panis Et Circencis』(1968年)
 『Caetano Veloso』(1969年)
 『Caetano Veloso』(1971年)
 『Qualquer Coisa』(1975年)
 『Cores, Nomes』(1982年)
 『Caetano』(1987年)

今回紹介する『Outras Palavras』(1981年)は80代最初のCaetano作品です。

『Muito』(1978年)の時に結成されたバックバンドA Outra Banda Da Terra (Tomas Improta、Arnaldo Brandao、Vinicius Cantuaria、Bolao)を従え、全体的に開放的な雰囲気のアルバムに仕上がっています。

ファンキーあり、ボッサあり、フォーキーあり、レゲエ調あり、メロウありとバラエティ感があり、オリジナル以外にHenri Salvadorの名曲「Dans Mon Ile」のカヴァーなども収録されています。

某資料によると、初めてセールスが10万枚(多分、ブラジル国内でのセールス枚数)を超えたアルバムなのだとか。ブラジルの事情がよくわかりませんが、何か意外ですよね。

セールス面でも好調だったことが裏付けるように、結構聴きやすいアルバムだと思います。

開放的でメロウなサウンドはサマー・モード、バカンス・モードにもフィットする1枚だと思います。

全曲紹介しときやす。

「Outras Palavras」
Caetano Velos作。メロウ・サウンドが心地好いオープニング。開放的なライト・サウンドは週末の休日モードにぴったりです。
http://www.youtube.com/watch?v=d7HvmTUyGTA

「Gema」
Caetano Velos作。パーカッシヴなボッサ・チューン。パーカッションでメリハリがついているのがいいですね。

「Vera Gata」
Caetano Veloso作。爽快ブリーズなファンキー・サウンドがサマー・モードへと誘ってくれます。

「Lua E Estrela」
Vinicius Cantuaria作。ブラジルでヒットした曲のようですね。優しく繊細なフォーキー・チューンに仕上がっています。
http://www.youtube.com/watch?v=TqxKX97TxsY

「Sim/Nao」
Caetano Veloso/Bolao作。レゲエ調の仕上り。本作の持つ楽園モードな雰囲気にマッチしています。
http://www.youtube.com/watch?v=3N6rnLBXPTA

「Nu Com A Minha Musica」
Caetano Veloso作。口笛の響きが印象的なフォーキー・チューン。
http://www.youtube.com/watch?v=AKXp9Z0aHGE

「Rapte-Me Camaleoa」
Caetano Veloso作。ジェントル・モードのメロウ・チューン。寛いだ雰囲気で聴けます。
http://www.youtube.com/watch?v=g633wMmEedM

「Dans Mon Ile」
Maurice Pon/Henri Salvador作。ボサノヴァの誕生に貢献したフランス人アーティストHenri Salvadorの名曲をカヴァー。郷愁感たっぷりのシブい仕上りにグッとくきます。故Henri Salvadorのアルバムも近々取り上げたいと思います。
http://www.youtube.com/watch?v=2_HP8OMJDo4

「Tem Que Sser Voce」
Caetano Veloso作。A Outra Banda Da Terraのキレのある演奏を楽します。

「Blues」
Pericles Cavalcanti作。1分強の小曲。ギターの弾き語りです。

「Verdura」
Paulo Leminski作。前曲に続き1分強の小曲です。

「Quero Um Baby Seu」
Paulo Zdanowski/Luiz Carlos Siqueira作。僕の一番のお気に入り。サマー・モードのメロウ・グルーヴです。AOR好きの人が聴くと気に入ると思います。
http://www.youtube.com/watch?v=ykLbYPBr6Rc

「Jeito De Corpo」
Caetano Veloso作。ラストはバカンス気分で締め括ってくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=NaaN9DtWzJo

Caetano Veloso関連作品の過去記事もご参照下さい。

『Tropicalia:Ou Panis Et Circencis』(1968年)
Ou Panis Et Circensis

『Caetano Veloso』(1969年)
Caetano Veloso (Irene)

『Caetano Veloso』(1971年)
Caetano Veloso (A Little More Blue)

『Qualquer Coisa』(1975年)
Qualquer Coisa

『Cores, Nomes』(1982年)
Cores & Nomes

『Caetano』(1987年)
Caetano (Jose)
posted by ez at 13:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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