2012年07月04日

Cal Tjader & Charlie Byrd『Tambu』

メロウ・ヴァイヴ&ギターによるブラジリアン・ジャズ作品☆Cal Tjader & Charlie Byrd『Tambu』
Tambu
発表年:1974年
ez的ジャンル:ブラジリアン・メロウ・ジャズ系ヴァイヴ&ギター
気分は... :サッカー男子五輪代表メンバーは・・・

一昨日男女サッカーのロンドン五輪代表メンバーの発表がありましたが、男子代表メンバーに関して世間はブーイングの嵐ですね。僕も最初にメンバー一覧を見たときには不満だらけでしたが、少し時間が経ち、ある程度納得できる部分と納得できない部分が半々といったところでしょうか。

予備登録のOA枠の段階で選考方法の混乱が感じられましたからね。まぁ、海外組、OA枠、A代表との兼ね合いと必ずしも自身の希望が通ったとは思えず、その点は関塚監督に同情します。ただし、それでももっと良い選択はあった気もしますが・・・

希望を述べれば、やはり宮市、指宿は観たかったですね。指宿1トップ、2列目に宮市、宇佐美、清武という布陣を僕は妄想していたのですが・・・

一方で、宮市の選出はリスクも大きい気もするので、残念ですが落選に不満を述べるつもりはありません。FWに関しては、杉本の選出は意外であり、それならば指宿の選出も有りだったのでは?という気もしますが、指宿ではなく杉本を選出した意図があるのでしょうから、そこは関塚監督の考えを尊重してあげたいと思います。

個人的にはトゥーロンを観ていて「本大会では通用しないな」と思ったメンバーがMFとDFに数名入っている点が不満です。OAの残り1枠はGKのバックアップではなく守備的MFで使って欲しかったですね。

でも、みんなが納得する代表メンバー選考などあり得ず、最終的には責任を負う監督の決定を尊重すべきと思います。南アW杯の時にもメンバー発表直後はブーイングの嵐だったものの、(それをバネに?)本番では一定の成果を残しましたからね。選ばれたメンバーから、先発メンバーや戦い方を予測するのも五輪の楽しみ方なのでは?

今回は人気ヴァイブ奏者Cal Tjader(1925-1982年)の5回目の紹介です。

これまで紹介したCal Tjader作品は以下の4枚。

 『Soul Sauce』(1968年)
 『The Prophet』(1968年)
 『Sounds Out Burt Bacharach』(1968年)
 『Amazonas』(1976年)

5枚目に紹介するのはギタリストCharlie Byrdと共演した『Tambu』(1974年)です。

ラテンのイメージが強いCal Tjaderですが、Charlie Byrdとの共同名義でリリースした本作『Tambu』はブラジリアン・メロウ・ジャズ作品に仕上がっています。

レコーディング・メンバーはCharlie Byrd(g)、Cal Tjader(vibe)、Mike Wolff(el-p)、John Heard(b)、Joe Byrd(el-b)、Dick Berk(ds、per)、Mike Stephans(ds、per)、Mayuto Correa(per)という編成です。

フリーソウルのコンピにも収録されたタイトル曲「Tambu (Tombo In 7/4) 」をはじめ、Stevie Wonderの名曲「My Cherie Amour」のボッサ・カヴァー、Jobim作品のカヴァー「Tereza My Love」、軽快なメロウ・サンバ「Samba De Oneida」等ブラジリアン・ジャズ好きにはグッとくる演奏が満載です。

ブラジリアン・メロウがお好きな方はぜひチェックを!
メロウ・ヴァイヴはボッサ/サンバとの相性抜群です。

全曲紹介しときやす。

「Tambu (Tombo In 7/4) 」
タイトル曲はAirto Moreiraの大人気サンバ・グルーヴ「Tombo In 7/4」のカヴァー。オリジナルは当ブログでも紹介した『Fingers』(1973年)に収録されています。本カヴァーもフリーソウルのコンピにも収録された人気曲です。演奏が素晴らしいのは勿論ですが、いち早く後の人気クラシックとなる本曲に目をつけた TjaderやCharlie Byrd達のセンスに脱帽です。
http://www.youtube.com/watch?v=NeYgS-UVzh0

「Tereza My Love」
Antonio Carlos Jobim作品のカヴァー。ロマンティックなCharlie Byrdのギターにうっとり聴き惚れます。Tjaderのメロウ・ヴァイヴも実に上品です。

「Black Narcissus」
Joe Henderson作。Joe Henderson自身のヴァージョンは『Black Narcissus』(1976年)等に収録されています。ミステリアスな雰囲気の漂う演奏が印象的です。
http://www.youtube.com/watch?v=Sm2EPaRt9mE

「Sad Eyes」
Mike Wolff作。アルバムの中で最もラウンジ・モードのボッサ・チューン。気分はカフェ・モードですな。

「My Cherie Amour」
Stevie Wonderのお馴染みソウル・クラシックをカヴァー。Charlie Byrdのギターに誘われ、Tjaderのメロウ・ヴァイヴが全開する軽快なボッサ・チューンに仕上がっています。
http://www.youtube.com/watch?v=k1hmCBzuzZg

「San Francisco River」
Flora Purim作。「Tombo In 7/4」と同じくAirto Moreira『Fingers』(1973年)に収録されています。サンセット・モードの背素敵なメロウ・サウンドが魅力です。ラウンジ・モードのTjaderのヴァイヴがたまりません。

「Samba De Oneida」
Mike Wolff作。軽快なメロウ・サンバ・チューン。サンバのリズムにのってCharlie ByrdのギターとTjaderのヴァイヴがメロウに響き渡ります。この爽快感がたまりません。

「Don't Lend Your Guitar To Anyone (Violao Nao Se Empresta A Ninguem)」
Benito Di Paula作。ラストはCharlie Byrdの美しいギターを満喫できます。TjaderのヴァイヴもByrdのギターの引き立て役といった感じです。小粋でエレガントな感じがたまりません。

Cal Tjaderの過去記事のご参照下さい。

『Soul Sauce』(1964年)
Soul Sauce

『The Prophet』(1968年)
ザ・プロフェット

『Sounds Out Burt Bacharach』(1968年)
サウンズ・アウト・バート・バカラック(紙ジャケット仕様)

『Amazonas』(1976年)
Amazonas
posted by ez at 00:13| Comment(2) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする