発表年:2006年
ez的ジャンル:UKブラジリアン・ジャズ
気分は... :いよいよ夏モード本番へ・・・
今回はUKのブラジリアン・ジャズ・ユニットSirius Bの5thアルバム『Casa Do Sol』(2006年)です。
リーダーのJoe Cavanagh(key)、女性ヴォーカリストAzhar(vo)を中心としたユニットSirius Bの紹介は2ndアルバム『Posto Nove』(2001年)に続き2回目となります。
日本人受けしそうなユニットですが、実際には地味な存在ですよね。でも個人的にはこの手のサウンドは大好きです。
『Sem Fronteiras』(1999年)『Posto Nove』(2001年)、『Ouro Batido』(2002年)、『Bagunca』(2004年)に続く5thアルバムとなるのが本作『Casa Do Sol』(2006年)です。
ジャケからして夏らしいカラフル感がありますよね。
サウンドもジャケ同様、夏モードのブラジリアン・ジャズを満喫できます。
サンバのリズムとメロウ・エレピ、見事なホーン・アンサンブルによるブラジリアン・サウンドをバックに、紅一点Azharのヴォーカルが実に栄えます。
The Beatlesのカヴァー「Things We Said Today」、Milton Nascimento作品のカヴァー「Vera Cruz」以外は彼らのオリジナルです。
軽快なサンバ・グルーヴを中心にしたUKらしいブラジリアン・ジャズを楽しみましょう。
全曲紹介しときやす。
「O Sol Nasce」
オススメその1。人気コンピ『Sister Bossa』シリーズにも収録されていたオープニング曲。アッパーかつスタイリッシュなサンバ・ジャズ。Azharが前半は英語、後半はポルトガル語で歌います。Joe Cavanaghのメロウなエレピ・ソロもグッド!
「Things We Said Today」
オススメその2。The Beatlesのカヴァー(Lennon–McCartney作)。オリジナルは『A Hard Day's Night』(1964年)に収録されています。The Beatlesナンバーを洗練されたジャズ・サンバで聴かせてくれます。なかなか新鮮なBeatlesカヴァーだと思います。
「Vera Cruz」
オススメその3。Milton Nascimento作品のカヴァー。Miltonのオリジナルは『Courage』(1969年)に収録されています。ブラジリアン・クラシックをUKブラジリアン・ジャズらしいアッパー・チューンで聴かせてくれます。Azharのスキャットも魅力的です。
「Um Grande Carnaval」
軽快なサンバ・グルーヴ。軽快さの中に何処か寂しげな雰囲気が見え隠れするビミョー感じが魅力だったりします。
「Dreams Of Air」
オススメその4。ロマンティックなボッサ・チューン。素敵なサンセット・モードにピッタリな仕上がり。
「Marlborough Nights」
全編に渡りAzharのスキャットを満喫できるブラジリアン・グルーヴ。ミステリアスな雰囲気も漂います。
「Houses Of The Sun」
オススメその5。アルバム・タイトルを英語にしたもの。涼しげなジャズ・サンバ・チューンに仕上がっています。
「Promocao Do Amor」
見事なホーン・アンサンブルを楽しめるフュージョン・チューン。
「Journeys Out Of Time」
オススメその6。ラストはフロア仕様。ドラムン・ベース調でクールに疾走します。基本的にこのパターンは好きなので・・・
ご興味のある方は他のSirius Bもチェックを!
『Sem Fronteiras』(1999年)
『Posto Nove』(2001年)
『Ouro Batido』(2002年)
『Bagunca』(2004年)