2012年07月25日

Carl Anderson『Fantasy Hotel』

前作『Pieces of a Heart』の路線を受け継ぐアーバン・メロウ作品☆Carl Anderson『Fantasy Hotel』
Fantasy Hotel
発表年:1992年
ez的ジャンル:AOR系アーバン・メロウ
気分は... :大人のバラードにグッときます!

今回は大人のアーバン・ジャジー&ソウル感が魅力のアルバムCarl Anderson『Fantasy Hotel』(1992年)です。

2004年に惜しくも逝去した男性シンガーCarl Andersonの紹介は『Pieces of a Heart』(1990年)に続き2回目となります。

GRP移籍第1弾アルバムとなった前作『Pieces of a Heart』は、AORファンも楽しめる大人アーバン・メロウ作品でした。特にParliamentのCMソング「Pieces of a Heart」やBrenda Russellとのデュエット「Baby My Heart」は印象的でしたね。

「Pieces of a Heart」
 http://www.youtube.com/watch?v=FhzSlP1vGjc
「Baby My Heart」
 http://www.youtube.com/watch?v=7eElQzehed0

GRP第2弾となる本作『Fantasy Hotel』(1992年)も基本的には『Pieces of a Heart』の流れを踏襲しています。

Dave GrusinLarry Rosenがエグゼクティブ・プロデューサーとして名を連ね、前作同様Russ Freeman(The Rippingtons)とAndre Fischer(元Rufus)がプロデュースを務めています。

レコーディングにはLeslie Smith(back vo)、Maxi Anderson(back vo)、David Foster (el-p)、 Michael Thompson (g)、 Brad Cole(p、syn)、Nathan East(b)、 Neil Stubenhaus(b)、Alphonso Johnson(b)、Tony Morales(ds)、Rick Marotta (ds)、"Reverend" Dave Boruff(sax)等が参加しています。

特に「I Will Be There」「The Closest Thing To Heaven」は、前作の「Pieces of a Heart」「Baby My Heart」に負けない名バラードだと思います。

アーバンな大人のバラードを満喫しましょう。

全曲紹介しときやす。

「I Will Be There」
オススメその1。Don Freeman/Jeffrey Osborne作。僕の一番のお気に入り。前作の「Baby My Heart」と並び僕の中では大名曲の感動バラードです。Leslie Smith、Maxi Andersonらのバック・ヴォーカル陣も盛り上げてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=nuZthSbbj_g

「If Not For Love」
David Foster/Linda Thompson作。作者David Fosterがエレピで参加し、アレンジも担当しています。正当なバラードを堂々と歌い上げます。"Reverend" Dave Boruffのサックス・ソロも印象的です。

「Once In A Lifetime Love」
Graham Lyle/Terry Britten作。Russ Freemanのギター・ソロも含めて90年代前半らしいサウンドが印象的な仕上がり。

「Love Will Follow」
オススメその2。Kenny Loggins/Tom Snow作。Kenny Logginsのオリジナルは『Vox Humana』(1985年)に収録されています。本ヴァージョンはグッと大人のアーバン・ナイト感のある仕上がりです。
http://www.youtube.com/watch?v=k6E5AtGVoco

「Enough Said」
Chauncey Hines/Stafford Floyd作。スムース・ジャズ好きの人がグッときそうなジャジー・チューン。大人の小粋なリラックス感がいいですね。

「All I Wanna Do」
Ellison Chase/Terry Silverlight作。90年代初めらしいアーバン・メロウ・チューンです。なかなかこみ上げてきます。

「The Closest Thing To Heaven」
オススメその3。 Andy Caine/Ken Gold作。「I Will Be There」と並ぶ僕のお気に入りのビューティフル・バラード。Carl Andersonにはこのタイプのバラードが一番似合っている気がします。
http://www.youtube.com/watch?v=UrnWZmLcrnE

「Lover's Mask」
Henrik Janson/Michael Ruff作。軽くレゲエ・フレイヴァーの入った哀愁チューン。アルバムに少しアクセントをつけています。

「I'm No Stranger」
オススメその4。 ソウル・ファンの中には知られるソングライターGary Taylorの作品。甘く危険な香りのする大人の哀愁チューン。Brad Coleの小粋なピアノが盛り上げてくれます。

「Wish I Could Stay (Fantasy Hotel)」
Kathy Wakefield/Michel Colombier作。ラストは正統派バラードで厳かに締めくくってくれます。

『Pieces of a Heart』(1990年)
Carl Anderson; Pieces of a Heart [Japan Import] Gold Cd
posted by ez at 00:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする