発表年:1976年
ez的ジャンル:骨太ジャズ・ファンク
気分は... :ようやくスッキリ!
ロンドン五輪は体操男子個人で内村選手の金メダルを獲得し、ようやくスッキリした気分になりましたね。
カナダ人ドラマーAirto FogoことSylvain Kriefが1976年にフランスで録音したアルバム『Airto Fogo』です。
レア・グルーヴ好きには注目の1枚でしたが、今回めでたく世界初CD化が実現しました。しかも、オリジナル9曲に1974年リリースのシングル「Jungle Bird/Black Soul」の2曲が追加収録されるという嬉しいオマケ付です。「Jungle Bird/Black Soul」もレア・グルーヴ・ファンならば涎もののシングルですよね。
レコーディング・メンバーはAirto Fogo(ds)、Gilles Papiri(b)、Michel Coeuriot(p、key、syn)、Jean Shulteis(per)、Kako Bessot(tp)、Jean Pierre(sax)、Christian Guizien(tb)という編成です。
正直、Sylvain Krief(Airto Fogo)の詳しいバイオグラフィ、ディスコグラフィは知りません。しかし、現在も現役プレイヤーとして活躍している模様です。
全体としては、骨太ジャズ・ファンク・チューンがズラリと並びます。あまりメリハリのない構成ですが、逆にこの骨太ジャズ・ファンク・ワールドにドープに浸ることができます。
個人的には「Jungle Bird」、「Black Soul」の追加収録2曲に歓喜しています。もちろん、本編も魅力的ですよ!
ブリブリしたジャズ・ファンク好きの方はぜひチェックを!
全曲紹介しときやす。
「Jungle Bird」
追加収録のシングル曲。ある意味、本作のハイライトかもしれません。冒頭のAirto Fogoのブレイクにまずはグッとくるミディアム・ファンク・チューン。グイグイと畳み掛けるかのような骨太グルーヴにヤラれます。
http://www.youtube.com/watch?v=ngFdUmdFDQA
「Right On Bird」
厚みのあるホーン隊がグイグイを引っ張るシンセ・ファンク・チューン。それを支えるAirto Fogoのドラミングもノッテいます。
http://www.youtube.com/watch?v=bn2K-nI8e50
「High Stakers」
地を這うようなへヴィなグルーヴ感にグッとくるジャズ・ファンク・チューン。シンセとホーン隊の絡みもサイコーです。オリジナル9曲の中ではこの曲が一番インパクトがあるのでは?
http://www.youtube.com/watch?v=OcZnxoSMSEM
「Tuesday In Jackson」
重厚ながらもグルーヴィーに疾走します。中盤のシンセ・ソロも唸りもグッド!アメリカの刑事ドラマあたりサントラあたりにピッタリですね。
http://www.youtube.com/watch?v=YuJaXuYbUGo
「Satine Dog」
ややテンポを落とした演奏。テンポを落としてもファンキー度は全く落ちません。
「On Tip Toe」
ラテン調のピアノでスタートし、中盤にもパーカッション・ソロが入る少しラテン・フレイヴァーの入った演奏です。こういうのは僕好み!
「1973 Carmen Avenue」
本曲も軽くラテン・リズムの入っています。軽快なホーン隊も含めてノリの良いファンキー・グルーヴに思わず体を揺らしてしまいます。
http://www.youtube.com/watch?v=dFX5VzQGqRg
「Shadowy」
スケールの大きなホーン・アンサンブルにさまざまなアクセントが加わってくる小粋な演奏を楽しめます。
「So Be It」
うねるグルーヴのリズム隊と豪快なホーン隊の組み合わせがグッド!中盤以降のラテン・フレイヴァーなスパイスも僕好み!
「Just Over」
へヴィ・グルーヴにグッときます。オリジナル9曲の中では「High Stakers」と並び好きな演奏です。
http://www.youtube.com/watch?v=9x8gwlP-Sa4
「Black Soul」
ラストは追加収録曲。シングル「Jungle Bird」のB面曲でしたが、今日では本曲も人気の1曲です。圧倒的なグルーヴ感で突進し続けるファンキー・チューン。本当に涙モノのボーナス・トラックです。
http://www.youtube.com/watch?v=s56QbVTfjzQ
五輪の男子サッカーは何とかグループ1位で通過し、準々決勝でのブラジルとの対戦を避けることができました。しかしながら、準々決勝の相手はエジプト。五輪前のトゥーロン国際で敗北を喫した相手だけに侮れませんね。それこそU-23代表の真価が問われる一戦になりそうですね。楽しみです。