2012年08月18日

Summer『In Malibu』

Kalapaの弟分グループのデビュー作☆Summer『In Malibu』
マリブの覇者
発表年:1976年
ez的ジャンル:ハワイアンAOR
気分は... :週末はハワイ気分でのんびりと・・・

昨日は徹夜明けであったのにも関わらず、夜は酒宴に突入し帰宅したのは深夜・・・
そんな影響で今日は何にもしたくない気分です。
ブログの更新もかなり遅めで・・・

こんな気分の時にはメロウなハワイアンAORで・・・
ということで、Summerのデビュー作『In Malibu』(1976年)です。

先週末もCountry Comfort『We Are The Children』(1975年)を紹介いましたが、やはり今の時期はハワイものがいいですね・・・

Summerはオアフ島の小学生からの同級生が組んだグループ。

メンバーはRon YuenCharles RecaidoTim HurleyRussell Fujiokaの4名。

ホノルルのクラブでの演奏をKalapanaの所属プロダクションの関係者に見出され、レコーディングの機会を得ます。こうして1stアルバム『In Malibu(邦題:マリブの覇者)』(1976年)です。

その後、Russell FujiokaとCharles Recaidoがグループを去りますが、残ったRon YuenとTim Hurleyの2名で活動を続け、1979年には日本でレコーディングされ、日本のみでリリースされた2nd『Weekends on Malibu(邦題:マリブの週末)』をリリースしています。

元祖サーフロック・グループKalapanaの弟分という印象が強いグループですね。

本作『In Malibu』Kalapanaの2nd『Kalapana II』(1976年)と同時期にレコーディングされたものであり、2つグループがマリブの一軒家で合宿生活を送りながら創り上げられました。

『In Malibu』『Kalapana II』の2作品には、両グループの交流の跡が窺えます。

『In Malibu』は、KalapanaのメンバーDavid John Pratt(D.J. Pratt)がプロデュースを務め、Alvin Fejerang(ds、per)、Michael Paulo(sax)といったKalapanaのサポート・メンバーもレコーディングに参加しています。

一方の『Kalapana II』には、Mackey FearyとRon Yuenの共作による名曲「Juliette」が収録されています。

"Kalapanaの弟分"らしいサーフロック/ハワイアン・メロウを満喫できます。ハワイアン・メロウらしい爽快なアコースティック・サウンド&ハーモニーに、サポート・メンバーによるサウンドのメリハリが加わったことにより、完成度の高い作品に仕上がっています。

KalapanaMackey Fearyの諸作がお好きな人はぜひチェックを!

全曲紹介しときやす。

「New Years Eve-1976」
Ron Yuen作。爽快なハワイアン・メロウを満喫できるオープニング。大晦日のことを歌ったもの曲ですが、サウンドは思い切り夏モードです。グループの持つ爽快ハーモニーとサポート・メンバーによる好サポートで"Kalapanaの弟分"の名に相応しいサウンドを聴かせてくれます。

「Understanding To The Man」
Ron Yuen作。ハーモニー&サウンドからハワイらしい空気を満喫できます。サウンド面でのメリハリも上手くつけています。
http://www.youtube.com/watch?v=06fte9V1XZ8

「Day To Day」
Charles Recaido作。少しイナたい雰囲気も醸し出すのんびりモードの1曲です。
http://www.youtube.com/watch?v=KwCryo4CeYA

「No Place Like Home」
Charles Recaido作。故郷への愛情を歌っています。少し土臭い雰囲気もあるのが逆にいいかも?

「Kona Day」
Charles Recaido作。今日ではアルバムのハイライト曲といえば本曲でしょうね。エレピのメロウ・サウンドと爽快アコースティックが実に心地好いハワイアン・メロウです。終盤の盛り上がり方もいい感じ!

「Love Will Forget」
Charles Recaido作。恋人との別れを歌ったものですが、ハワイアンAORらしい哀愁メロウに仕上がっています。
http://www.youtube.com/watch?v=oKN9pJ-qY4o

「Firefly」
Tim Hurley作。サンセット〜ナイト・モードで聴きたくなるロマンティックなメロウ・チューン。Michael Pauloのサックスも気分を盛り上げてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=w3x4sgmt1AI

「Love Is...」
Ron Yuen作。本曲も今日人気の高い1曲なのでは?Mackey Fearyの諸作がお好きな人であれば間違いなく気に入るであろう爽快アコースティックなハワイアン・メロウ・グルーヴです。
http://www.youtube.com/watch?v=CaT5ZTVox5w

「Forest」
Charles Recaido作。この曲もサンセット・モードで聴きたい美しいバラード。ハワイらしいピュア感がいいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=gEuCMZGsDTk

「Plenty Of Reason」
James Lee Stanley作。本作唯一のカヴァー。フィラデルフィア出身の男性SSW、James Lee Stanleyの作品です。オリジナルは彼の3rdアルバム『Three's the Charm』(1974年)に収録されています。オリジナルとは異なる雰囲気で仕上りでアルバムのいいアクセントになっています。
http://www.youtube.com/watch?v=fftLa8a7MtE

ご興味のある方は2nd『Weekends on Malibu(邦題:マリブの週末)』(1979年)もセットでどうぞ!

『Weekends on Malibu』(1979年)
マリブの週末
posted by ez at 17:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする