2012年08月26日

Shawn Lee's Incredible Tabla Band『Tabla Rock』

あの『Bongo Rock』を丸々タブラ・カヴァー!☆Shawn Lee's Incredible Tabla Band『Tabla Rock』
TABLA ROCK
発表年:2011年
ez的ジャンル:奇才プロデューサー系タブラ・グルーヴ
気分は... :Tabla! Tabla!

今回は当ブログでも紹介済みのレア・グルーヴ人気作The Incredible Bongo Band『Bongo Rock』(1973年)を奇才プロデューサーShawn LeeがタブラでカヴァーしたアルバムShawn Lee's Incredible Tabla Band『Tabla Rock』(2011年)です。

Ubiquityが誇る奇才プロデューサーShawn Leeはとにかく多作ですよね。ここ数年は毎年数枚のアルバムをコンスタントにリリースしており、とてもじゃありませんが作品をフォローしきれません。

今回紹介するShawn Lee's Incredible Tabla Band『Tabla Rock』(2011年)は、Hip-Hopアンセム「Apache」を収録したレア・グルーヴ名盤The Incredible Bongo Band『Bongo Rock』(1973年)をタブラ&シタールで丸々カヴァーしたキテレツな作品ですが、かなり格好良い1枚であることも確かです。

The Incredible Bongo Band『Bongo Rock』(1973年)
ボンゴ・ロック

『Bongo Rock』(1973年)の丸々カヴァーに加え、『The Return Of The Incredible Bongo Band』から「Sing Sing Sing」「Pipeline」の2曲をカヴァーしています。

Shawn Leeがプロデュース&アレンジ&演奏を務め、Prithpal Rajputのタブラをフィーチャーし、Mick Talbotがハイライト曲「Apache」でハモンドを弾いています。

『Bongo Rock』好きは勿論のこと、タブラ&シタール好きの方にもチェックして欲しい1枚です。

キテレツな作品で片付けるには勿体ない、タブラ&シタールの魅力を満喫できる格好良すぎる1枚です。

全曲紹介しときやす。

「Let There Be Drums」
Sandy Nelson「...And Then There Were Drums」のカヴァー。IBBヴァージョンのジャングル・モードを受け継いでいますが、タブラ&シタールの音色が独特の雰囲気を醸し出しています。
http://www.youtube.com/watch?v=nfDS8GJzlQQ

「Apache」
最強ブレイク・ビーツ「Apache」のカヴァーがやはり本作の目玉ですね。IBBヴァージョン同様の格好良さを満喫できます。Mick Talbotのハモンドもグッド!
http://www.youtube.com/watch?v=hI4HD0dIkvc

「Bongolia」
この曲はタブラ&シタールがモロにハマる曲ですね。タブラのリズムが脳内を覚醒させます。
http://www.youtube.com/watch?v=1ZBnHE-BAQs

「Last Bongo In Belgium」
オリジナルのアーシーな味わいにシタールの音色が加わり、サイケな魅力もプラスされます。

「Dueling Bongos」
オリジナルはボンゴ vs.ドラムの打楽器一騎打ちを楽しむ1曲ですが、ここではタブラ vs.ドラムの応酬を楽しめます。

「Inna Gadda Da Vida」
Iron Butterflyの名曲カヴァー。シタールのアクセントも加わった格好良い仕上がり。Iron Butterfly+IBB+ITBとそれぞれの魅力が三段重ねになったグッド・カヴァーだと思います。
http://www.youtube.com/watch?v=Ruya35JVmpE

「Raunchy '73」
1957年、Bill Justis & His Orchestraによるロックン・ロール・インスト・ヒットのカヴァー。IBBヴァージョンのモッド&ファンキーな味わいを受け継いでいます。文句なしの格好良さ!

「Bongo Rock '73」
タイトル曲はオークランド出身のボンゴ奏者Preston Eppsによる1959年のヒットをカヴァー。ボンゴ暴れまくりのIBBヴァージョン以上にシャープな印象を受けます。
http://www.youtube.com/watch?v=feyxhiREtrI

「Sing Sing Sing」
IBBヴァージョンのダークで妖しい魅力がシタールの音色で強調されています。
http://www.youtube.com/watch?v=Zi-3ZC_nPYg

「Pipeline」
The Chantaysの1962年のヒットをカヴァー。IBBヴァージョンはしっとりした印象のカヴァーでしたが、本ヴァージョンはシタールの音色でアクセントをつけています。

Shawn Leeの他作品もチェックを!

『Soul Visa』(2004年)
Soul Visa

Shawn Lee's Ping Pong Orchestra『Voices & Choices』(2007年)
Voices & Choices

Shawn Lee's Ping Pong Orchestra『Hits the Hits 』(2007年)
HITS THE HITS

Shawn Lee's Ping Pong Orchestra『Miles of Styles』(2008年)
Miles Of Styles

『Under the Sun』(2008年)
Under the Sun

Shawn Lee & Clutchy Hopkins『Clutch of the Tiger』(2008年)
Clutch of the Tiger

『Soul in the Hole』(2009年)
Soul in the Hole

Shawn Lee & Clutchy Hopkins『Fascinating Fingers』(2009年)
FASCINATING FINGERS

『Sing a Song』(2010年)
Sing a Song

Shawn Lee's Ping Pong Orchestra『Hooked Up Classics』(2010年)
Hooked Up Classics

Bei Bei & Shawn Lee『Into the Wind』(2010年)
Into the Wind

Shawn Lee's Ping Pong Orchestra『World Of Funk』(2011年)
World Of Funk

AM & Shawn Lee『 Celestial Electric』(2011年)
CELESTIAL ELECTRIC

Shawn Lee's Ping Pong Orchestra『Reel to Reel』(2012年)
REEL TO REEL

『Synthesizers in Space』(2012年)
Synthesizers in Space

タブラ&シタール好きの方はSachal Studios Orchestra『Sachal Jazz』(2011年)も楽しいですよ!

Sachal Studios Orchestra『Sachal Jazz』(2011年)
サッチャル・ジャズ
posted by ez at 01:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする