発表年:1977年
ez的ジャンル:サルソウル系女性コーラス・グループ
気分は... :やはりサルソウルはいいですな・・・
フィリー・ソウル/サルソウルを代表する女性ヴォーカル・グループFirst Choiceのサルソウルからの第1弾アルバム『Delusions』(1977年)です。
First ChoiceはThe Debonettesを前身とし、フィラデルフィアで結成された女性ヴォーカル・グループ。
メンバーはRochelle Fleming、Annette Guestの2人がパーマネント・メンバーで、それ以外のメンバーWardell Piper、Mulaney Star、Joyce Jones、Ursula Herring、Debbie Martinと交代を繰り返しました。
Norman Harris、Stan Watson等のバックアップの下、「Armed and Extremely Dangerous」(1973年)、「Smarty Pants」(1973年)、「The Player (Part 1)」(1974年)、「Gotta Get Away (From You Baby)」(1976年)、「First Choice Theme」(1976年)、「Let Him Go」(1976年)、「Dr. Love」(1977年)、「Hold Your Horse」(1979年)、「Double Cross」(1979年)、「Love Thang」(1979年)等のダンス・ヒットを放っています。僕の中ではガラージ・クラシック「Double Cross」のインパクトが強いですね。
アルバムとしては、『Armed and Extremely Dangerous』(1973年)、『The Player』(1974年)、『So Let Us Entertain You』(1976年)、『Delusions』(1977年)、『Hold Your Horses』(1979年)、『Breakaway』(1980年)といった作品をリリースしています。
今日紹介する『Delusions』(1977年)はサルソウルからの第1弾アルバムであり、ダンス・ヒット「Dr. Love」や後にダンス・クラシックとなる「Let No Man Put Asunder」が収録され、今日でもダンス・ファンから人気の1枚です。
本作におけるメンバーはRochelle Fleming、Annette Guest、Ursula Herringの3名。
Baker-Harris-Young(Ron Baker/Norman Harris/Earl Young)がプロデュースを務め、Earl Young(ds)、Ron Baker(b)、Norman Harris(g)、Bobby Eli(g)、Ron Kersey(key)、Larry Washington(per)、 Vincent Montana, Jr.(vib)等フィリー・ソウル/サルソウルお馴染みのミュージシャンがバックを務めています。
キュートな3人の女性コーラスとサルソウル・サウンドが見事に融合した至極のダンス・チューンの数々を堪能しましょう。
全曲紹介しときやす。
「Dr. Love」
オープニングはアルバムのハイライトとなるダンス・クラシック。アルバムからの第1弾シングルとして全米チャート第41位、同R&Bチャート第23位となりました。サルソウルらしさを満喫できます。イントロを聴いただけで心トキメク感じがたまりません。Gwen Guthrie「Aint Nothing Going On But The Rent」、Mariah Carey「Make It Happen (Extended Version)」等のサンプリング・ソースにもなっています。
http://www.youtube.com/watch?v=t5Vp48Uf-4s
※アルバムverの音源ないのでOriginal Tom Moulton 12” Mixです。
「Indian Giver」
タイトルの通り、エキゾチックな仕上がり。アルバムのアクセントとしてはよいのでは?
http://www.youtube.com/watch?v=rChEbxu0Hf0
「Love Having You Around」
Stevie Wonderのカヴァー。この曲もシングルになりました。Stevieのオリジナルも好きですが、セクシー・ダンサーな本ヴァージョンもなかなかグッド!
http://www.youtube.com/watch?v=tsbB0YsnDZo
「Gamble On Love」
First Choiceらしいキュートなヴォーカル&コーラスを楽しめる爽快ダンサー。派手さはありませんが好きな曲です。
http://www.youtube.com/watch?v=Anp1R4bGoP8
「Chances Go Around」
この曲も大好き!First Choiceの魅力とサルソウル・サウンドがよくマッチしたメロウ・ダンサーに仕上がっています。
http://www.youtube.com/watch?v=mAVbb67yA4A
「I Love You More Than Before」
しっとりとしたバラードで一休みといったところでしょうか。どうしてもダンス・チューンを期待してしまいますが、スロウも悪くありません。
http://www.youtube.com/watch?v=1LzJx-Yc_B8
「Let No Man Put Asunder」
シングルにはなっていませんが、「Dr. Love」と並ぶダンス・クラシックとして大人気の1曲ですね。本曲狙いで本作を購入される方も多いのでは?個人的にも本作のハイライトといえばコレですね。サルソウルらしさ全開のダンス・サウンドはガラージ好きにはたまらない1曲ですね。
http://www.youtube.com/watch?v=QKOY6xpir90
Mary J. Bligeがアルバム『Mary』でカヴァーしていましたね。それ以外にもEternal「Mind Odyssey」、Ice Cube「Down For Whatever」等数多くの楽曲でサンプリングされています。
Mary J. Blige「Let No Man Put Asunder」
http://www.youtube.com/watch?v=axWBLIasTQI
「Do Me Again」
エレガント&セクシーなミディアム・チューン。悪くはありませんが、「Let No Man Put Asunder」の後に聴いてしまうと少し退屈かも?
http://www.youtube.com/watch?v=s8WhM7lj81w
「Jimmy "D"」
他の楽曲にはないポップな雰囲気が魅力です。サルソウルらしくはありませんが、First Choiceのキュートなコーラスを満喫できます。
http://www.youtube.com/watch?v=Z7S46H5LfEE
先日リリースされた再発CDには「Doctor Love (Original Tom Moulton 12” Mix)」、「Doctor Love (Original Shepp Pettibone Special12" Mix)」、「Let No Man Put Asunder (Original Shep Pettibone 12” Mix)」、「Let No Man Put Asunder (Original Frankie Knuckles 12" Mix)」、「Let No Man Put Asunder (Original Acappela Version)」の5曲がボーナス・トラックとして追加収録されています。
特にShep Pettibone、Frankie Knucklesによる「Let No Man Put Asunder」のリミックスは聴きものだと思います。Def Mix好きだった僕としてはFrankie Knuckleのリミックスにグッときます。
First Choiceの他作品もチェックを!
『Armed and Extremely Dangerous』(1973年)
『Hold Your Horses』(1979年)
『Breakaway』(1980年)