2012年10月12日

Fishbone『The Reality Of My Surroundings』

L.A.ブラック・ロックの最高峰☆Fishbone『The Reality Of My Surroundings』
The Reality of My Surroundings
発表年:1991年
ez的ジャンル:ミクスチャー系ブラック・ロック/ファンク・メタル
気分は... :ダークネスを切り裂く!

今回はミクスチャー系ブラック・ロックの最高峰グループFishboneの3rdアルバム『The Reality Of My Surroundings』(1991年)です。

LAで結成された破天荒なグループFishboneの紹介は『Truth and Soul』(1988年)、デビュー・ミニ・アルバム『Fishbone』(1985年)に続き3回目となります。

以前のエントリーでも書きましたが、デビュー・ミニ・アルバム『Fishbone』(1985年)を聴いた時には、「何じゃ!この音は!」とかなりの衝撃を受けました。

そこからLiving Colour、Bad Brainsといったブラック・ロックやRed Hot Chili Peppersといったミクスチャー・ロックに興味を持ち、その手のアルバムを好んで聴いていた時期もありました。今でこそレッチリをそれほど聴きたいとは思いませんが、『Blood Sugar Sex Magik』(1991年)あたりまではレッチリもよく聴いていたんですよ(笑)

Fishboneに話を戻すと、3rdアルバムとなる本作『The Reality Of My Surroundings』(1991年)は、2nd『Truth and Soul』(1988年)と並ぶ彼らの代表作と呼べると思います。

個人的にはリアルタイムで聴いた時には少しへヴィすぎる印象も持っていたのですが、今聴けばFishboneらしいブラック・ロック作品に仕上がっていると思います。

個人的にはミニ・アルバム『Fishbone』(1985年)の頃のスカ/レゲエ、パンク色の強いミクスチャー感が好みだったのですが、本作『The Reality Of My Surroundings』ではよりファンク・メタル感が強まっています。

アルバム全体にはダークネスが漂います。Nirvana『Nevermind』がリリースされ、社会全体の閉塞感を背景にグランジ旋風が巻き起こった時期ですから、Fishboneのアルバムにもそんな空気が反映されているのでしょう。

そんなダークネスな社会に対して、時にはシリアス、時には破天荒にアプローチするFishboneというバンドのパワーを感じる1枚です。

全曲紹介しときやす。

「Fight The Youth」
ファンク・メタルなオープニング。スケールの大きな重量級サウンドでハードに攻めます!終盤のファンキーなホーン・アンサンブルにもグッときます。
http://www.youtube.com/watch?v=UeK3sziX9rI

「If I Were A...I'd」
Fishboneらしいスカ/パンクな小曲。

「So Many Millions」
リズム隊とホーン隊の格好良さにグッとくるファンク・ロック。ハードなだけではない彼らのミクスチャー感覚の素晴らしさを実感できる1曲なのでは?
http://www.youtube.com/watch?v=nLJdwsXQ3fQ

「Asswhippin'」
彼ららしい(?)SMチックなインタールード(笑)

「Housework」
個人的には一番のお気に入り。こういった開放的なスカ/パンク・チューンが一番Fishboneらしい気がします。飛び跳ねながら聴きましょう(笑)
http://www.youtube.com/watch?v=Lb80KzXBktk

「Deathmarch」
ノスタルジックなインタールード。

「Behavior Control Technician」
ハードコアな中にもFishboneらしい人を喰った感じがあるのがいいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=3CBArR5gRbQ

「If I Were A...I'd」
「If I Were A...I'd」のパート2。

「Pressure」
ハイ・スピードなスカ/パンク感が魅力の1曲。一気に突き抜けます。
http://www.youtube.com/watch?v=28xlJataPdc

「Junkies Prayer」
長尺のインタールードといった雰囲気ですね。
http://www.youtube.com/watch?v=YOj3RVZSWmc

「Pray To The Junkiemaker」
レゲエ調の開放感のあるミクスチャー・サウンドがいい感じです。
http://www.youtube.com/watch?v=BlN8OKa-GlE

「Everyday Sunshine」
シングルにもなった楽曲です。閉塞感の漂う社会の中に光明を見出すかのような楽曲。時代が一回りして今の時代にもフィットする曲なのでは?
http://www.youtube.com/watch?v=QV5Nkah8nP8

「If I Were A...I'd」
「If I Were A...I'd」のパート3。

「Naz-Tee May'en」
「Housework」と並ぶ僕のお気に入り。彼ららしい破天荒な雰囲気のあるナスティなファンク・ロック・チューン。
http://www.youtube.com/watch?v=PYAXLrJE7PU

「Babyhead」
(多分)ライブ録音。ダークネスな空気が漂います。
http://www.youtube.com/watch?v=n-E2SCeSlS8

「If I Were A...I'd」
「If I Were A...I'd」のパート4。

「Those Days Are Gone」
シリアス・モードのブラック・ロック・チューン。なかなかメロディアスです。
http://www.youtube.com/watch?v=yuvb3kmaslg

「Sunless Saturday」
ラストはへヴィに疾走します。暗闇を切り裂くように突き進む感じがたまりません。シングルにもなりました。
http://www.youtube.com/watch?v=5yzdqXXRp-g

Fishboneの過去記事もご参照下さい。

『Fishbone』(1985年)
Fishbone

『Truth and Soul』(1988年)
Truth and Soul
posted by ez at 12:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする