2012年10月14日

The Souljazz Orchestra『Solidarity』

カナダ発、アフロ・ファンクの最新形☆The Souljazz Orchestra『Solidarity』
SOLIDARITY
発表年:2012年
ez的ジャンル:カナディアン・アフロ・ファンク
気分は... :今年はアフロが充実!

今回はアフロ・ファンク好き要チェックの新作The Souljazz Orchestra『Solidarity』です。

カナダのオタワで結成されたジャズ・ファンク・バンドThe Souljazz Orchestraの紹介は、前作『Rising Sun』に続き2回目となります。

Gilles Petersonも大絶賛したことで、クラブジャズ・ファンからの注目も高いグループですね。

5thアルバムとなる本作『Solidarity』は前作『Rising Sun』同様にStrutレーベルからのリリースです。

前作はFela Kutiばりのアフロ・ファンクに加え、Pharoah Sandersを思わせるアフロ・スピリチュアルなサウンドにもアプローチしたインスト主体の作品でした。

本作ではアフロ・ファンクをベースにラテン/カリビアン/レゲエを取り込んだ進化形アフロ・ファンクを聴かせてくれます。ヴォーカル曲が多くなっているのも特徴ですね。

Zakari Frantz(as、fl、cla、vo)、Steve Patterson(ts、per、vo)、Ray Murray(bs、vo)、Pierre Chretien(key、g、b、vo)、Philippe Lafreniere(ds、vo)、Marielle Rivard(per、vo)というメンバー6名に加え、El Hadji "Elage" M'baye(vo)、Gary "Slim" Moore(vo)、Rommel Teixeira Ribeiro(vo)、Nicholas Dyson(vo)、Amelia Leclair(vo)といったゲストがレコーディング参加しています。

今年はアフリカ/アフロ・ファンク関連の新作が充実しているように思えます。当ブログでもガーナのレジェンドによる最新ハイライフ・サウンドEbo Taylor『Appia Kwa Bridge』、パリ発の現行アフロ・ファンク作品Afro Latin Vintage Orchestra『Last Odyssey』、N.Y.産の最新アフロビートAntibalas『Antibalas』といった作品を紹介済みです。

本作も上記作品群と同じく、今年を象徴するアフロ・ファンク作品となるでしょう。

アフロ・ファンク好きの人は勿論のこと、アフリカ+汎カリブ的なアプローチはワールド・ミュージック好きの人も要チェックだと思います。

全曲紹介しときやす。

「Bibinay」
本作らしいアフロ・カリビアン・ファンクを堪能できるオープニング。アフロビートの呪術感とカリブの開放感が織り成すグルーヴがグッド!
http://www.youtube.com/watch?v=K6qeEEr1jIM

「Kelen Ati Leen」
セネガルのアフロ・キューバン・バンドOrchestra Baobabのアフロ・ファンク名曲をカヴァー。オリジナルは『Visage Du Senegaal - Vol. 6』に収録されています。よりグルーヴ感を強調したナイス・カヴァーに仕上がっています。

「Cartao Postal」
ノスタルジック・モードの軽快なリズムが印象的な演奏です。アフロ・キューバン好きの人にグッとくる仕上がりなのでは?

「Ya Basta」
アフロ・ラテンなグルーヴ感が格好良い1曲。アフロもラテン/サルサも好きという僕のような人にはたまらない出来栄えです。
http://www.youtube.com/watch?v=bblmS-Ga-9o

「Jericho」
アフロ・レゲエ・チューン。アフリカとレゲエの関係を考えれば、この手のサウンドは当然の帰結かもしれませんね。
http://www.youtube.com/watch?v=DEb6yX6OXKY

「Serve & Protect」
「Serve & Protect」と並ぶ僕のお気に入り。ストレートなアフロビートがお好きな方には間違いのない1曲です。フロアライクなアフロビートが炸裂します。

「Conquering Lion」
リズム隊の格好良さと演歌調メロディが印象的です。タイトルも含めてアフロ+カリビアン/レゲエな感じがいいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=9BlTjKCC9OU

「Kingpin」
ラガ調ヴォーカルが印象的なアフロ・レゲエ・チューン。

「Tanbou Lou」
アフロ+汎カリブ的な楽園モードの雰囲気が印象的です。昔のワールド・ミュージックを思い出します。

「Nijaay」
エキゾチックな哀愁チューン。アフリカといったも北アフリカ的な雰囲気が漂います。
http://www.youtube.com/watch?v=i8GTtlv50cM

The Souljazz Orchestraの他作品もチェックを!

『Uprooted』(2005年)
Uprooted

『Freedom No Go Die』(2007年)
フリーダム・ノー・ゴー・ダイ

『Manifesto』(2008年)
Manifesto

『Rising Sun』(2010年)
RISING SUN

記事内で紹介したアフロ作品もチェックしてみて下さい。

Ebo Taylor『Appia Kwa Bridge』
APPIA KWA BRIDGE

Afro Latin Vintage Orchestra『Last Odyssey』
LAST ODYSSEY

Antibalas『Antibalas』
Antibalas
posted by ez at 00:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 2010年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする