2012年11月24日

Monika Linges Quartet『Floating』

ドイツ産ブラジリアン・フュージョンの人気作☆Monika Linges Quartet『Floating』
Floating
発表年:1982年
ez的ジャンル:ドイツ産ブラジリアン・フュージョン
気分は... :澄み切った音世界・・・

今回はドイツ出身の女性ジャズ・シンガーMonika LingesMonika Linges Quartet名義でリリースしたアルバム『Floating』(1982年)です。

Monika Lingesは1951年ドイツ生まれの女性ジャズ・シンガー/コンポーザー。Monika Linges Quartet名義でNABELレーベルから『Floating』(1982年)、『Songing』(1984年)といったアルバムをリリースしています。

また、レーベル・メイトのギタリストJohn Thomasのアルバムや竹村延和『Child's View』(1994年)にも参加しています。

90年代のレア・グルーヴ・ムーヴメントで再評価が高まったドイツ産ブラジリアン・フュージョンを代表する女性ジャズ・シンガーですね。

その第1弾アルバムとなる本作『Floating』(1982年)には「Too Fond Of Samba」「Running」をはじめとするメロウなブラジリアン・フュージョンを満喫できます。

Monika Linges(vo)、Dennis Luxion(p)、Michael Schoneich(b)、Gerd Breuer(ds)といったメンバーに、Neil Payne(g)、Ponda O'Bryan(per)という2名のゲストが加わった編成でレコーディングされています。

アルバム全体に澄み切った音世界が広がるメロウ・ブラジリアンを堪能しましょう。

全曲紹介しときやす。

「Too Fond Of Samba」
Dennis Luxion作。本作のハイライトと呼べるサンバ・フュージョンがオープニング。サンバのリズムを刻むメロウなフュージョン・サウンドに乗って、Monikaが軽やかなヴォーカル&スキャットを聴かせてくれます。作者Dennis Luxionの清らかなピアノ・タッチもグッド!
http://www.youtube.com/watch?v=Al1lAy4thUk

「Till We Get There」
Monika Linges作。サンセット・モードのメロウ・ボッサ。エレピとアコギが織り成すメロウ・サウンドがたまりません!
http://www.youtube.com/watch?v=Jk3Zai6y85w

「Floating」
Monika Linges作。タイトル曲はまさに浮遊するスピリチュアル・バラード。欧州ジャズらしい味わいを堪能できます。

「Blues Triste」
Dennis Luxion/Monika Linges作。小粋なボッサ・スキャット。ジャズ・ヴォーカリストらしいバップ・スタイルのヴォーカルで楽しませてくれます。

「Running」
Monika Linges作。「Too Fond Of Samba」と並ぶハイライト。ライトなファンキー感覚にグッとくるサンバ・ジャズ・ファンク。軽快なギター・カッティングがグッド!
http://www.youtube.com/watch?v=j0BPDmsawe0

「La Danse Du Coeur」
Dennis Luxion/Monika Linges作。エレピ好きはグッとくるメロウ・ボッサ。エレピのエレガントなメロウネスがたまりません。

「Prayer For The Newborn」
Dennis Luxion/Monika Linges作。幻想的なエレガントさが印象的なブラジリアン・フュージョン。Monikaのヴォーカルも含めて夢の世界のような趣です。
http://www.youtube.com/watch?v=VR7Xgr6p1Ho

「The World Was Young」
Monika Linges作。ラストはアフロ・ブラジリアンなサンバ・フュージョンで締め括ってくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=sp1bErhJ-hA

ご興味がある方は『Songing』(1984年)やMonikaが参加しているJohn Thomas関連作品もチェックを!

『Songing』(1984年)
Songing

John Thomas & Lifeforce『Devil Dance』(1980年)
Devil Dance

John Thomas & Lifeforce『3000 Worlds』(1981年)
3000 Worlds

John Thomas『Dreams, Illusions, Nightmares And Others Realities』(1983年)
Dreams Illusions Nightmares and other realities
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2012年11月23日

Laura Lee『Women's Love Rights』

シカゴ出身の女性ゴスペル/ソウル・シンガーのHot Waxデビュー作☆Laura Lee『Women's Love Rights』
ウイメンズ・ラヴ・ライツ+1
発表年:1972年
ez的ジャンル:シカゴ系女性ゴスペル/ソウル・シンガー
気分は... :圧倒的なヴォーカルの存在感!

今回はシカゴ出身の女性ゴスペル/ソウル・シンガーLaura LeeのHot Waxデビュー作『Women's Love Rights』(1972年)です。

Laura Leeは1945年シカゴ生まれ、デトロイト育ちのゴスペル/ソウル・シンガー。

1960年代半ばデトロイトを拠点に活動していたLauraは1966年にソロとしての初レコーディングを経験します。その後シカゴのChess Recordsと契約し、初のヒットとなった「Dirty Man」(全米R&Bチャート第13位)をはじめ、「Up Tight Good Man」(同R第16位)、「As Long As I Got You」(同R第31位)といったシングルをリリースしています。

Chessを離れて2枚のシングルをリリースした後、Holland-Dozier-Hollandが設立したHot Waxと契約し、「Women's Love Rights」(全米R&Bチャート第11位)、「Rip Off」(同第3位)といったヒットを放っています。

アルバムとしてはHot Waxから『Women's Love Rights』(1972年)、『Two Sides of Laura Lee』(1972年)、さらにInvictusから『I Can't Make it Alone』(1974年)をリリースしています。その間にChessから『Love More than Pride』(1972年)といったアルバムもリリースしています。1983年にはゴスペル・アルバム『Jesus Is The Light Of My Life』をリリースしています。

今回紹介する『Women's Love Rights』(1972年)はHot Waxからの第1弾アルバムです。

シングルにもなったタイトル曲「Women's Love Rights」「Love And Liberty」をはじめ、前半6曲でファンキー・ソウルを聴かせ、後半4曲をゴスペル仕込みの堂々としたバラードを聴かせるという構成になっています。

ファンキー・チューンでもバラードでも圧倒的な存在感のあるLauraのヴォーカルは格別です。

プロデューサーにはWilliam Weatherspoonが起用されています。

ディープなレディ・ソウルを聴きたい方はぜひチェックを!

全曲紹介しときやす。

「Women's Love Rights」
William Weatherspoon/Angelo Bond作。シングルとして全米R&Bチャート第11位となったタイトル曲。フリーソウルのコンピにも収録された人気曲です。高らかに女性の応援歌を歌い上げるLauraの力強いソウル・ヴォーカルとファンキー・サウンドがよくマッチしています。
http://www.youtube.com/watch?v=C_ULCBOdDck

「Wedlock Is A Padlock」
Greg Perry/Angelo Bond/General Johnson作。イントロのオルガンとファンキー・ホーン隊が印象的です。ファンキー・サウンドにのったLauraのヴォーカルも快調です。
http://www.youtube.com/watch?v=XGWB1r3F94g

「I Don't Want Nothin' Old (But Money)」
William Weatherspoon/Angelo Bond作。格好良さではアルバム随一のノーザン・ソウル。ファンキーな疾走感がたまりません。

「(Don't Be Sorry) Be Careful If You Can't Be Good」
William Weatherspoon/Angelo Bond/Robert McFarlin作。開放的なソウルフル感がいい感じです。

「Love And Liberty」
William Weatherspoon/Angelo Bond作。この曲もシングルになりました。タイトル曲同様に女性への応援メッセージをファンキー・サウンドをバックに力強く歌い上げます。

「It's Not What You Fall For, It's What You Stand For」
Brian Holland/Lamont Dozier作。ファンキー・ギターが最高に格好良い1曲。それも負けじとLauraのヴォーカルも一層パワフルになります。
http://www.youtube.com/watch?v=3IPl3q2GYXU

ファンキー・ギターはPete Rock fea. E-Villz「Rapper's Jail」でサンプリングされています。
Pete Rock fea. E-Villz「Rapper's Jail」
 http://www.youtube.com/watch?v=hr158rURp-U

「Since I Fell For You」
この曲以降はバラード・パートになります。Buddy Johnson作。1945年にElla Johnsonが歌ったジャズ/ポピュラー・スタンダードをカヴァー。情感たっぷりのバラードは実にドラマティックで感動的です。
http://www.youtube.com/watch?v=kAjmVfvCulc

Ghostface Killah「Beat The Clock」、Pitch Black「Revenge」、Danny!「Now You're Gone」のサンプリング・ソースにもなっています。
Danny!「Now You're Gone」
 http://www.youtube.com/watch?v=Gu2cx17rYgg

「Two Lovely Pillows」
William Weatherspoon/Angelo Bond作。堂々と熱唱するバラード。

「That's How Strong My Love Is」
Roosevelt Jamison作。O. V. Wrightのデビュー・シングルであり、Otis Reddingも歌った名曲をカヴァー。Lauraのディープなヴォーカルを堪能するには絶好のバラードかもしれませんね。
http://www.youtube.com/watch?v=07L-m7lGXRg

Planet Asia feat. Rogue Venom & Tristate「Daggers and Darts」でサンプリングされています。
Planet Asia feat. Rogue Venom & Tristate「Daggers and Darts」
 http://www.youtube.com/watch?v=iVH_1flAQ78

「Her Picture Matches Mine」
William Weatherspoon作。ラストはオーセンティックなバラードを堂々と歌い上げて締め括ってくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=TNtIDqhRl7I

国内盤には「Since I Fell For You」のMono Commercial Single Editがボーナス・トラックとして収録されています。

『Women's Love Rights』(1972年)、『Two Sides of Laura Lee』(1972年)、『I Can't Make it Alone』(1974年)というHot Wax/Invictus時代の作品がセットになったCDもあるようです。

『Women's Love Rights/I Can't Make it Alone/Two Sides of Laura Lee』
Woman's Love Rights/I Can't Make It Alone/Two Side
posted by ez at 16:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年11月22日

The Jazzinvaders『Up & Out』

オランダのクラブジャズ・コンボのデビュー作☆The Jazzinvaders『Up & Out』
Up & Out
発表年:2006年
ez的ジャンル:オランダ産クラブジャズ
気分は... :とにかく突っ走れ!

今回はオランダのクラブジャズ・コンボThe Jazzinvadersの1stアルバム『Up & Out』(2006年)です。

The Jazzinvadersの紹介は3rdアルバム『Three』(2010年)、2ndアルバム『Blow!』(2008年)に続き3回目となります。

本作におけるメンバーはRolf Delfos(as、ss、bs)、Tom Beek(ts)、Jan van Duikeren(tp)、Erwin Hoorweg(p)、Marius Beets(b)、Phil Martin(ds、per)という6名。次作『Blow!』からメンバーに加入するヴォーカリストLinda Bloemhardはゲストで1曲に参加しているのみです。

70年代フュージョンの影響が強いアダルト・オリエンティッド・フュージョンで楽しませてくれた3rd『Three』、ヴォーカルを重視したスタイリッシュなクラブジャズ・サウンドを満喫できた2nd『Blow!』。それらの作品と比較した場合、デビュー作となる本作『Up & Out』(2006年)は、メンバーにヴォーカリストがいないせいもあり、インスト曲中心の構成となっていますが、60年代ハードバップの影響が強く、かつラテンのエッセンスを存分に取り入れたクラブジャズという点では2nd『Blow!』と共通しています。

ダンサブルなクラブジャズ・チューンのオンパレードにクラブジャズ好きは大満足の1枚だと思います。

プロデュースはリーダーのPhil Martinが務めています。

全曲紹介しときやす。

「Bonga Bonga Jazz」
僕の一番のお気に入り。ハードバップにアフロ・キューバンなテイストを織り交ぜスピーディー&たハイ・テンションなオープニング。これぞ踊るためのジャズ!
http://www.youtube.com/watch?v=g2Y4wjNIfxM

「Go Ahead」
ホーン隊のアンサンブルが格好良いです。各メンバーのセンスが光る小粋な大人のクラブジャズといった雰囲気がいいですね。

「Dutch Flies」
「Bonga Bonga Jazz」と並ぶ僕のお気に入り。ダブルベースの響きが牽引する疾走するクラブジャズ・チューン。ラテン・テイストのスピード感にグッときます。
http://www.youtube.com/watch?v=_HUgXDOmfv4

「Movements」
Mette Burildの女性ヴォーカルをフィーチャー。しっとり落ち着いた大人のヴォーカル・チューンに仕上がっています。クラブジャズならではのムーディーな雰囲気を醸し出しています。

「Love And Happiness」
Dirk Rienstraの男性ヴォーカルをフィーチャー。哀愁のラテン・リズムに乗って各プレイヤーが雰囲気のある演奏を聴かせてくれます。哀愁モードのヴォーカルもグッド。
http://www.youtube.com/watch?v=uIK1JNtaiOY

「Wo Ya」
変拍子リズムに乗って一体感のあるサウンドを聴かせてくれます。聴いているとグッと演奏に惹き込まれます。

「Licks And Brains」
疾走するクラブジャズがお好きな方であれば気に入るはず。ホーン隊の印象的なフレーズとリズム隊の小粋なラテン・ビートがよくマッチしています。
http://www.youtube.com/watch?v=HYHifhWSiZs

「Up & Out」
ホーン隊の弾け具合がいい感じのダンサブルなタイトル曲。躍動感のあるクラブジャズ・サウンドを満喫できます。
http://www.youtube.com/watch?v=arfgaPW1u5U

「Black」
Linda Bloemhardの女性ヴォーカルをフィーチャー。次作『Blow!』から正式にメンバー加入するLinda Bloemhardがしっとりとした演奏をバックに、キュートなヴォーカルを聴かせてくれます。

「Die Erste Kugel」
ラストはスリリングな疾走感とオルガン・サウンドを前面に押し出した、クラブジャズ好きにはたまらない格好良さを持った1曲で締め括ってくれます。

「No Nonsense」
ボーナス・トラック。スペイシーな雰囲気も漂うフュージョン寄りのサウンドは本編とは少し異なるタイプの曲に仕上がっています。

The Jazzinvadersの過去記事もご参照下さい。

『Blow!』(2008年)
ブロウ!

『Three』(2010年)
スリー
posted by ez at 11:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 2000年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年11月20日

Mother Earth『You Have Been Watching』

前作のファンキー・ロック路線をさらに推し進めた3rd☆Mother Earth『You Have Been Watching』
YOU HAVE BEEN WATCHING
発表年:1995年
ez的ジャンル:アシッド・ジャズ系ファンキー・ロック
気分は... :本領発揮!

今回はアシッド・ジャズ・シーンから登場しながらロック好きからも評価が高いバンドMother Earthの3rdアルバム『You Have Been Watching』(1995年)です。

1991年にロンドンで結成されたMatt Deighton(vo、g)、Bryn Barklam(b)、Neil Corcoran(org、p)、Chris White(ds、per)の4人組Mother Earthの紹介は、2ndアルバム『The People Tree』(1993年)に続き2回目です。

本作『You Have Been Watching』は前作『The People Tree』(1993年)のファンキー・ロック路線を継承しています。何の予備知識もなく聴けばアシッド・ジャズとの関連は殆ど感じないかもしれませんね。

まるで60年代後半から70年代前半にトリップしたかのようなファンキー&アーシー&ブルージーなロック・サウンドが魅力です。

前作『The People Tree』には、Paul WellerD.C. LeeSnowboyJames Taylor(JTQ)、Simon Bartholomew(The Brand New Heavies)等のゲストが参加していましたが、本作における目立ったゲストはSnowboyぐらいです。その分、バンドの実力が問われる作品かもしれませんが、素晴らしいバンド・サウンドを聴かせてくれます。Matt Deightoのシワ枯れヴォーカルの魅力も全開です。

本作は商業的にはそれ程の成果を上げることができず、結局グループ最後のスタジオ作品となってしまいます(次作『The Desired Effect』はライブ作品)。

最近ロック作品を聴く頻度が少ない僕ですが、たまに聴くなら本作のようなファンキー&アーシー&ブルージーなロックは実にしっくりきます。

カヴァー1曲を除きメンバーのオリジナルです。

全曲紹介しときやす。

「(Never Gonna Get) To War!」
オススメその1。ファンキー・ロックな反戦ソング。本作のテイストが凝縮された格好良いオープニング。60年代後半〜70年代前半のロックのテイストがお好きな人であればグッとくるはず。
http://www.youtube.com/watch?v=3ybu_KbzziU

「Get Along」
オススメその2。アーシー&ファンキーな味わいがいい感じです。Paul Weller好きの人も気に入るのでは?
http://www.youtube.com/watch?v=mNN3R_fyBhs

「Wham Bam Thank You Mam」
本作唯一のカヴァーはSmall Facesの「Wham Bam Thank You Mam」(Steve Marriott/Ronnie Lane作)。オリジナルよりも少し大人しめですがモッドなロック好きは要チェックですね。
http://www.youtube.com/watch?v=Z1pVV7NpFfY

「Freethinker」
アーシー&フォーキー&ファンキーのバランス感がいい感じの仕上がり。Joyによる女性コーラスやフルートもいいアクセントになっています。
http://www.youtube.com/watch?v=QBAIdwWiZ9w

「Non Corporealness」
アルバムの中では異彩を放っているダビーな仕上り。UKらしいのかもしれませんが・・・。意外にも本作の注目曲だったりします。
http://www.youtube.com/watch?v=Wvpsy2pfW-U

「Very Together」
オススメその3。再び60年代後半〜70年代前半テイストのロック・チューン。派手さはありませんがリズム隊が実に格好良いですね。
http://www.youtube.com/watch?v=6gO2E-tHvGE

「Compare Yourself」
オススメその4。ファンキー・ホーン隊も含めてアメリカ南部の香りが漂う仕上り。Matt Deightonのヴォーカルも実にキマっています。
http://www.youtube.com/watch?v=tElNEHCkV18

「Hold On To Your Head」
オススメその5。ブルージーな味わいもあるファンキー・ロック。僕が今聴きたいロックはこんな感じかもしれません。
http://www.youtube.com/watch?v=CGnYyB3Dp4Q

「Poster」
この曲も60年代後半〜70年代前半へタイム・スリップしたような感覚に襲われます。
http://www.youtube.com/watch?v=51wfBcqv0lc

「The Desired Effect」
オススメその6。フォーキー&ブルージーな雰囲気がいいですね。Matt Deightonのシワ枯れヴォーカルの魅力が全開です。
https://www.youtube.com/watch?v=Fe3Pd5XJdnk

「The Life Eternity」
オススメその7。最初の1分半はスピリチュアル・ジャズのような展開ですが、一転して本編はホーン隊も入ったファンキー・グルーヴです。アルバムの中で一番アシッド・ジャズっぽい仕上がりです。
http://www.youtube.com/watch?v=f4AGHFRNuHo

「The Climbing Fox」
国内盤に収録されたボーナス・トラック。インストながらも格好良いオルガン・ロックに仕上がっています。
http://www.youtube.com/watch?v=vlKp5NolGjQ

Mother Earthの他作品もチェックを!

『Stoned Woman』(1992年)
Stoned Woman

『The People Tree』(1993年)
People Tree

『The Desired Effect』(1996年)
The Desired Effect
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2012年11月19日

Laurie Holloway『Cumulus』

英国産メロウ・ジャズ・グルーヴの知られざる名作がCD化☆Laurie Holloway『Cumulus』
キュムラス
発表年:1979年
ez的ジャンル:英国産メロウ・ジャズ・グルーヴ
気分は... :エレピ好きにはたまりません・・・

今回イギリス人ジャズ・ピアニストLaurie Hollowayが1979年にリリースした『Cumulus』です。知られざる名作が遂にCD化となりました。

Laurie Hollowayは1938年イギリス、オールダム生まれ。16歳の頃からプロ・ミュージシャンとして活動を開始し、その後ジャズ・ミュージシャンや職業作曲家としてキャリアを重ねてきました。

そんなLaurie Hollowayが1979年に自主制作したアルバムが本作『Cumulus』です。

レコーディング・メンバーはLaurie Holloway(el-p、p)、Dave Markee(b)、Barry Morgan(ds)、Hugh Burns(g)、John Girvan(g)、Norma Winstone(vo)という編成。

アルバム全体としてはエレピ好きにはたまらないメロウ・ジャズ作品に仕上がっています。幻想的な楽曲から躍動するジャズ・グルーヴ、ジャズ・ロック的な楽曲、壮大なスケールの楽曲までダイナミズム溢れる1枚に仕上がっています。印象的なNorma Winstoneの女性スキャットが非常に効果的に使われています。

正直、本作のLaurie Hollowayの作品は全く知りませんが、ライナーノーツを読む限りでは本作は異色作ということらしいので、こうした英国産メロウ・ジャズ・グルーヴを楽しめるのは本作だけのようです。

とりあえず「Nebula」「Corona」「Stratus」の3曲を聴けば、本作の素晴らしさが実感できると思います。

全曲紹介しときやす。

「Nebula」
Norma Winstoneの透明感のあるスキャットをフィーチャーした幻想的なメロウ・チューン。真っ白な夢の中へ誘われるようです。このオープニングを聴けば、本作が買いであることを認識できるはずです。
http://www.youtube.com/watch?v=lutaDWxw2N8

「Cumuli Nimbus」
エレピとピアノが織り成す哀愁メロウが印象的な1曲。英国的な佇まいも感じる哀愁のメロディにグッときます。

「Corona」
エレピの幻想的な響きが静かなるコズミック・ワールドへと誘ってくれる。ここでもNorma Winstoneのスキャットが音空間を浮遊します。昨今の「静かなる音楽」系作品あたりと一緒に聴いてもマッチしそうな雰囲気です。
http://www.youtube.com/watch?v=adW2JIhlc3Q

「Cirrus」
フュージョン寄りのアーバン・メロウ作品。エレピ好きにはたまらない美しいメロウ・チューンです。

「Twister」
壮大なサウンド・スケープのような仕上がり。大自然のドキュメンタリー映像のBGMにピッタリです。

「Whirlwind」
それまでの繊細なタッチから一変し、力強いタッチのピアノがダイナミックに躍動します。リズム隊が生み出すソリッドなビートもグッド!

「Abigail」
再びNorma Winstoneのスキャットがネビゲートする幻想的なメロウ・チューン。何度聴いてもこの浮遊するエレピの幻想的な響きにヤラれてしまいます。

「Stratus」
本作で一番フロア向けのメロウ・グルーヴ。フリーソウル/レア・グルーヴ系の音が好きな人であれば気に入るはず。透明感のあるNorma Winstoneのスキャット、エレピの心地好い響き、リズム隊の力強いビート全てが噛み合った1曲だと思います。
http://www.youtube.com/watch?v=DJZuj66hKKk

「Aurora」
エレピとギターの演奏によるチルアウトな仕上り。聴いているだけで癒されます。

「Vortex」
ラストはファンキーな躍動感にグッとくるジャズ・グルーヴで締め括ってくれます。

今週は早くも忘年会が2本入っています。
もうそんな時期なんですね・・・
posted by ez at 00:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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