2012年11月16日

Jaye P Morgan『Jaye P Morgan』

David FosterプロデュースによるAOR名盤☆Jaye P Morgan『Jaye P Morgan』
ジェイ・P・モーガン(紙ジャケット仕様)
発表年:1976年
ez的ジャンル:David Foster系AOR
気分は... :芸能人は歯が命!

今回はAORファンに人気の高い1枚Jaye P Morgan『Jaye P Morgan』(1976年)です。

Jaye P Morganは1931年コロラド生まれの女性ポップ・シンガー。

1950年代半ばにいくつかのヒット曲を放ち人気を博しますが、その後失速し、60年代に入ると活動もペースダウンしてしまいます。

そんな往年の人気シンガーが後の人気プロデューサーDavid Fosterの指揮の下、創り上げた傑作アルバムが本作『Jaye P Morgan』です。

結局、本作も商業的には成功を収めませんでしたが、1990年代に入り再評価が高まり、今日はAOR名盤として広く認知されるようになりました。

何といっても参加ミュージシャンが豪華ですよね。

David Foster(key)、Jay Graydon(g、syn prog)、Lee Ritenour(g)、Ray Parker, Jr.(g)、David Hungate(b)、Henry Davis(b)、Chuck Domanico(b)、Steve Schaeffer(ds)、Jeff Porcaro(ds)、Harvey Mason(ds)、Ed Greene(ds)、Steve Forman(per)、Bill Mays(p)Bill Champlin(back vo)、Kenny Loggins(back vo)、Carmen Twillie & Venette Gloud(back vo)、Kathy Collier(back vo)、Donny Gerard(back vo)、Lenny Pickett(ts、as、lyricon)、Emilio Castillo(ts)、Stephen Kupka(bs)、Mic Gillette(tp、tb)、Greg Adams(tp)、Ernie Watts(sax)、Chuck Findley(tp)等がレコーディングに参加しています。

それにしても、こうしたマイナー作品によくこれだけのメンツが揃いましたね。

僕の場合、熱狂的なDavid Foster/Jay Graydon好きというわけではないので、David Fosterプロデュースというだけで食指が動くわけではありませんが、本作はDavid Fosterの手腕が光る1枚に仕上がっていると思います。あの手、この手で往年のポップ・シンガーを再生させています。

全体的にはメロウなポップ・アルバムですが、アルバム全体のメリハリが効いていて飽きずにアルバム1枚を楽しめます。

昔、「芸能人は歯が命」というCMが流行りましたが、本作のジャケを観るたびJaye P Morganの歯に視線が行ってしまいます(笑)

David Foster/Jay Graydon好きをはじめ、AOR/メロウ好きの人はぜひチェックを!

全曲紹介しときやす。

「I Fall In Love Everyday」
Jay Graydon/Harry Garfield作。軽快なオープニング。Jay Graydonのギター・ソロも堪能できます。David Foster/Jay Graydon好きにはたまらない展開なのでは?
http://www.youtube.com/watch?v=o43QDiBHTK8

「Keepin' It To Myself」
Alan Gorrie作。Average White Bandのカヴァー。オリジナルは『AWB』に収録されています。大人の爽快メロウに仕上がっているのがいいですね。バック・コーラスを含めたヴォーカル・アレンジがサイコーです。僕の一番のお気に入り曲。
http://www.youtube.com/watch?v=54UzrSaYT4Y

「Here Is Where Your Love Belongs」
Bill Champlin作。オリジナルはThe Sons Of Champlin『A Circle Filled With Love』に収録されています。アーバン・メロウなミディアム・スロウに仕上がっています。

「Closet Man」
David Foster/Eric Mercury/Donny Gerrard作。この曲も僕のお気に入り。ボッサAORとでも呼びたくなるようなボッサ・フレイヴァーのメロウ・チューンです。
http://www.youtube.com/watch?v=dpj-RdTfRB4

「It's Been So Long」
Stevie Wonderのカヴァー。オリジナルは『Music Of My Mind』収録の「Seems So Long」です。ここではしっとりとしたバラードで聴かせてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=4HWm_lG6Gt8

「Let's Get Together」
Luke Gross/George Kerr/Sidney Barnes作。ファンキー・サウンドと妖艶なJaye P Morganのヴォーカルがマッチしたブラック・フィーリングに溢れた仕上がりがいい感じです。
http://www.youtube.com/watch?v=agHFDswm2SI

「Can't Hide Love」
Skip Scarborough作。Creative Sourceのカヴァーと説明するよりもEW&Fのヒット曲と説明した方がわかりやすいですね。EW&Fヴァージョンは『Gratitude』に収録されています。また、当ブログではD'angeloによるライブ・カヴァー(『Live At The Jazz Cafe,London』収録)も紹介済みです。ここではオリジナルの雰囲気をそのまま受け継いだカヴァーに仕上がっています。
http://www.youtube.com/watch?v=e_Q5ub4dk20

「You're All I Need To Get By」
Nicolas Ashford & Valerie Simpson作。
Marvin Gaye & Tammi Terrellによる1968年の全米R&BチャートNo.1ヒットのカヴァー。当ブログではDiana RossKenny Lattimore & Chante Mooreのカヴァーも紹介済みです。ここではDonny Gerardとのデュエットにより、ライトタッチのカヴァーに仕上げています。
http://www.youtube.com/watch?v=CeYCLawRZiw

「It All Goes Round」
Benard Ighner作。ラストはここまでの流れとは多少異なる雰囲気のバラードでアルバムは締め括られます。
http://www.youtube.com/watch?v=b6YP2ql_zqs

気づけば来週はすでに忘年会が2件入っています。
もうそんな時期なんですね。本当に1年は早い・・・
posted by ez at 11:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする