※全て当ブログで紹介した作品です。作品の詳細は各エントリーをご参照下さい。
Carlos Aguirre『Orillania』
Celso Fonseca『No Meu Filme』
「Alegria de Viver」
http://www.youtube.com/watch?v=JZx7sh_HKFc
Papik『Music Inside』
「The Puzzle Of Life」
http://www.youtube.com/watch?v=z7AD0SvgK40
Shareholder Tom『45 Minutes Out Of 25 Years』
『45 Minutes Out Of 25 Years』-Album Teaser
http://www.youtube.com/watch?v=OrG2CvVIQhk
Afro Latin Vintage Orchestra『Last Odyssey』
「Sequences」
http://www.youtube.com/watch?v=TXQ_YhA_rcU
Sy Smith『Fast And Curious』
「Nights (Feel Like Gettin' Down)(feat. Rahsaan Patterson)」
http://www.youtube.com/watch?v=yrdUxRLjWiY
Robin McKelle & The Flytones『Soul Flower』
「Fairytale Ending」
http://www.youtube.com/watch?v=bsbWuksIceI ※ライブ音源
Cody ChesnuTT『Landing On A Hundred』
「'Til I Met Thee」
http://www.youtube.com/watch?v=PHBqWnKIZwo
Jarrard Anthony『Ready To Live』
「Never See Her Again」
http://www.youtube.com/watch?v=bqSNwI1a54U
Freddie Joachim『Fiberglass Kisses』
「I Say I」
http://www.youtube.com/watch?v=iW4JU9Z7tUg
例年の如く、各ジャンルからバランス良くセレクトしたつもりです。
今年はアルゼンチン・コンテンポラリー・フォルクローレやブラジル・ミナス系アーティストによる"静かなる音楽"をよく聴きました。そのなかでも最も聴いたのがアルゼンチン・コンテンポラリー・フォルクローレの最重要アーティストCarlos Aguirreの最新作。今年の僕のハイライト作品と呼べるかもしれません。
本当はこのカテゴリーで、Andres Beeuwsaert『Cruces』、Antonio Loureiro『So』、Rafael Martini『Motivo』(ブログ未エントリー)の3作品からもう1枚セレクトしたかったのですが、枠が足らず泣く泣く断念しました。
ブラジル人アーティストで唯一セレクトしたのはベテランCelso Fonseca。厳密には2011年作品ですが、日本で流通するようになったのが年明け以降だったので2012年扱いということで。ブラジルものについては、Tibless『Afro-Beat-Ado』、Qinho『O Tempo Soa』といった新進アーティストの作品も興味深かったですが、Celso Fonsecaのブラジリアン・シティ・ミュージックの魅力には抗えませんでした。
今年Carlos Aguirreと並んで、最もよく聴いたのがPapik『Music Inside』。伊達男の国の小粋なクラブジャズをエヴァーグリーンなポップ感覚で聴かせてくれたのはサイコーでしたね。
スタイリッシュな格好良さでいえば、Style Council的ジャーマン・ジャズ・ファンクだったShareholder Tomの新作も負けていません。また、選外となりましたが、小粋な男性ジャズ・ヴォーカル作品Lincoln Briney『Lincoln Briney's Party』にもグッときました。
アフロ・サウンド系の音もこの1年よく聴きました。ガーナのレジェンドによる最新ハイライフ・サウンドEbo Taylor『Appia Kwa Bridge』、N.Y.産の最新アフロビートAntibalas『Antibalas』、カナダ発アフロ・ファンクThe Souljazz Orchestra『Solidarity』といった候補もありましたが、それらを代表してパリ発の現行アフロ・ファンク作品Afro Latin Vintage Orchestra『Last Odyssey』をセレクトしました。
女性R&Bについては少し変則なセレクトになりました。Sy Smith『Fast And Curious』はR&Bとクロスオーヴァーの中間あたりのエレクトリック・ソウルといったところでしょうか。このセレクトは、Mark De Clive-Loweに拠るところが大きいのですが・・・。もう1枚このジャンルからセレクトしたのがRobin McKelle & The Flytones『Soul Flower』。サイコーの女性ジャズ・シンガーによる、サイコーのソウル・アルバムだと思います。
今年はAngie Stone『Rich Girl』、Keyshia Cole『Woman To Woman』といった僕の大好きな女性R&Bアーティストの新作もリリースされましたが、上記2枚には及ばなかった印象があったので選外としました。
男性R&Bについては、Eric Benet、R. Kellyの両ベテランがそれぞれ前作に続き、素晴らしい新作を届けてくれたのですが枠が足らずに泣く泣く選外に・・・この2人ならば次回またチャンスがあるでしょう(笑)
その2枚に代わってセレクトしたのが、Cody ChesnuTTとJarrard Anthonyの2人。10年ぶりの新作アルバムとなったCody ChesnuTTは、The Roots「The Seed (2.0)」のイメージを一変させた本格的なソウル作品で驚かせてくれました。"ミスター・インディペンデント"Jarrard AnthonyはインディーR&Bならではの魅力で楽しませてくれました。
昨年はHip-Hopから1枚もセレクトしませんでしたが、今年はアングラ・ジャジーHip-Hop作品Freddie Joachim『Fiberglass Kisses』をセレクト。それ以外にもOthello Plus The Pocket Change Band『Translation Please』、ArtOfficial『Vitamins & Minerals』、Kero One『Color Theory』等の素晴らしい作品が続々リリースされ、アングラ・ジャジーHip-Hopは充実の1年だった気がします。
例年以上にタラタラ書いていたら長文になってしまいました。まぁ、いいっか。
今年は上記10枚以外に特別賞として以下の3枚をセレクトしてみました。
10枚に収まらなかった特例措置です(笑)
話題賞Robert Glasper Experiment『Black Radio』/『Black Radio Recovered: The Remix EP』
「Afro Blue (feat. Erykah Badu)」
http://www.youtube.com/watch?v=MA81bMvO2_o
「Afro Blue (9th Wonder's Blue Light Basement Remix)」
http://www.youtube.com/watch?v=HlIJyXI_H8s
ジャンルの枠を飛び越えた話題作でしたが、『Black Radio Recovered: The Remix EP』までちゃんと聴かないと完結しません。この2枚のピープルツリーをきちんと整理するだけで今の音楽シーンへの着眼点が豊かになるはず!
功労賞Thee East L.A. Philharmonic『Thee East L.A. Philharmonic』
「I Love Los Angeles/Chicano Power/Don't Let Me Lose This Dream」
http://www.youtube.com/watch?v=tFzni8Yg8qc
プロジェクト開始から約10年、困難を乗り越えて完成させた作品は、アーバン・チカーノAORとしても一級品です。特に「I Love Los Angeles」は何度も何度もリピートして聴きました。
カムバック賞SWV『I Missed Us』
「The Best Years」
http://www.youtube.com/watch?v=3VOzkzP4cYA
Coko、Taj、Leleeの3人の歌声を聴けて、内容云々に関係なく素直に嬉しかったです。
例年の如く、僕にパワーを与えてくれた素晴らしい音楽に改めて感謝する大晦日です。
では皆さん良いお年を!