発表年:2005年
ez的ジャンル:レジェンド系チョイエロ男性R&B
気分は... :Let's Chill...
今日はCharlie Wilsonのソロ・アルバム第3作『Charlie, Last Name Wilson』(2005年)です。
元The Gap BandのリーダーであるCharlie Wilsonのソロ作の紹介は、『Uncle Charlie』(2009年)、『Just Charlie』(2010年)に続き3回目となります。
本作『Charlie, Last Name Wilson』(2005年)は、『You Turn My Life Around』(1992年)、『Bridging The Gap』(2000年)に続くCharlieの5年ぶり3枚目のソロ・アルバムとなります。
それまでの2枚のソロ作はそれ程話題にもならずチャート・アクションも芳しくありませんでしたが、本作『Charlie, Last Name Wilson』は全米アルバム・チャート第10位、同R&Bアルバム・チャート第3位まで上がり、最終的にはゴールドディスクを獲得する大ヒット作品となりました。
Charlie Wilson復活!を見事に印象づけたアルバムですね。
長年蜜月関係にあるSnoop Doggをはじめ、will.i.am(Black Eyed Peas)、Justin Timberlake、Twistaがゲスト参加しています。
また、R. Kelly、The Platinum Brothers(Adam Gibbs/Mike Chesser)、Dre & Vidal(Andre Harris/Vidal Davis)、The Underdogs、T-Pain、Jaw Breakers、Gregg Pagani、Kay Gee、Terence "Tramp Baby" Abney、Cordell Walton、そしてCharlie Wilson本人等がプロデュースしています。各プロデューサーがそれぞれのアプローチでUncle Charlieを盛り立てている感じがいいですね。
アルバム全体としては、バラード作品が充実しているのがいいですね。流行のサウンド・プロダクションや歌い回しに違和感なく対応できる柔軟性は、レジェンド・シンガーというよりも現役バリバリ・シンガーといった感じですね。
ベテラン・シンガーの貫録と時代に対応する柔軟さを兼ね備えたUncle Charlieの絶品バラードの数々を堪能しましょう。
全曲を紹介しときやす。
「Magic」
R. Kellyプロデュース。アルバムからの2ndシングルとして全米R&Bチャート第27位となっています。Uncle CharlieとR. Kellyの持ち味が見事にバシッとハマった極上R&Bバラードに仕上がっています。やはりこの顔合わせはサイコーですな。
http://www.youtube.com/watch?v=BuZH9h_2Cns
「Charlie, Last Name Wilson」
R. Kellyプロデュース。アルバムからのリード・シングルとして全米R&Bチャート第11位となっています。R. KellyらしいエロくどきR&Bを、Charlieが貫録のエロさで歌い上げる大人のR&Bチューン。
http://www.youtube.com/watch?v=wa4wR4G-5eE
「So Hot」
The Platinum Brothersプロデュース。Twistaをフィーチャー。バンピーなR&BサウンドとTwistaの早口フロウに負けじと、Uncle Charlieもセクシー・ヴォーカルで応戦します。
http://www.youtube.com/watch?v=h8QYQN-Lsvo
「Let's Chill」
The Platinum Brothers/Larry "Rock" Campbellプロデュース。Guyの名バラードをカヴァー(Bernard Belle/Teddy Riley/Keith Sweat作)。オリジナルは当ブログでも紹介した『The Future』(1990年)に収録されています。これを聴いたTeddy RileyやAaron Hallは泣いて喜んだのでしょうね。Guy好き、The Gap Band好き、みんなが歓喜する「Let's Chill」に仕上がっていると思います。
http://www.youtube.com/watch?v=q0WYOcJpgW0
「No Words」
R. Kellyプロデュース。これは正攻法バラード。切々とCharlieが歌い上げます。
http://www.youtube.com/watch?v=3_t0sfnlhX0
「Floatin'」
Jaw Breakersプロデュース。will.i.am(Black Eyed Peas)とJustin Timberlakeをフィーチャー。Fonda Rae「Over Like A Fat Rat」ネタのトラックが印象的なセクシーR&Bグルーヴ。
http://www.youtube.com/watch?v=GFxs_gVixUQ
「Asking Questions」
Gregg Paganiプロデュース。美メロの絶品バラード。やはり、こういう曲を歌わせたらUncle Charlieは天下一品ですな。大人の切なさにグッときます。
http://www.youtube.com/watch?v=50lBm0rDlnI
「What If I'm The One」
The Underdogsプロデュース。 僕の一番のお気に入りはこの大人のR&Bバラード。さすがThe Underdogsという手腕でCharlieの魅力を引き出してくれています。12月に聴くと余計にグッとくるバラードですな。
http://www.youtube.com/watch?v=WmvyHoxECGw
「You Got Nerve」
T-Painプロデュース。Snoop Doggをフィーチャー。やはり、Uncle CharlieのアルバムにSnoop Doggは欠かせませんね。とは言いつつ、Snoopの出番は控えめであくまで主役はCharlie。T-Painによるスパニッシュ・テイストのアッパー・トラックを見事に自分のものにしています。
http://www.youtube.com/watch?v=Mvj5EWUlnJ0
「Thru It All」
Dre & Vidalプロデュース。実にオーセンティックなR&Bバラードに仕上がっていますが、逆にそれがいいですね。大人のセクシー・ヴォーカルで切々と歌い上げます。
http://www.youtube.com/watch?v=9fr8j1ZK43Y
「My Gaurantee」
Kay Gee/Terence "Tramp Baby" Abney/Cito Crandleプロデュース。リゾート・モードのスパニッシュ感が印象的なセクシー・メロウR&Bグルーヴに仕上がっています。
http://www.youtube.com/watch?v=uHRCXaDclO8
「Cry No More」
Charlie Wilson/Cordell Waltonプロデュース。ラストは壮大なスケール感のある感動バラードで締め括ってくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=2htWbFj0VU0
Charlie WilsonやThe Gap Bandの過去記事もご参照下さい。
『Uncle Charlie』(2009年)
『Just Charlie』(2010年)
『The Gap Band II』(1979年)
『The Gap Band III』(1980年)
『Gap Band IV』(1982年)