発表年:1968年
ez的ジャンル:プエルトリカン・ギタリスト/シンガー・ソングライター
気分は... :ジャケが素敵ですね!
プエルトリコ出身の盲目のギタリスト/シンガー・ソングライターJose Felicianoのヒット・アルバム『Feliciano!』(1968年)です。
Jose Felicianoの紹介は『And the Feeling's Good』(1974年)、『And the Feeling's Good』(1974年)に続き3回目となります。
本作『Feliciano!』(1968年)は盲目のギタリスト/シンガーJose Felicianoの名を一躍世に知らしめたヒッ・アルバムとしてお馴染みですね。特にDoorsの大ヒット曲カヴァー「Light My Fire」は全米シングル・チャート第3位となりました。
レコーディングにはJose Feliciano(g、vo)以下、Ray Brown(b)、Milt Holland(per)、Jim Horn(fl、afl、recorder)が参加しています。
プロデュースはRick Jarrard、オーケストレーションをGeorge Tiptonが担当しています。
Felicianoの哀愁を帯びた味わい深いヴォーカルと魅惑のギターが、オーケストレーションと見事に調和し、独特のFelicianoワールドを満喫できます。
全曲カヴァーなので、オリジナルをご存知の方はその対比でFelicianoの個性を十分に実感できます。まあ、彼の場合、どんな有名曲でも彼の独特の節回しで歌ってしまえばFelicianoワールドへ突入してしまいますが(笑)
紹介する順番が逆になってしまいましたが、最初に聴くべきFeliciano作品かもしれません。
全曲紹介しときやす。
「California Dreamin'」
The Mamas & The Papasの大ヒット曲をカヴァー(John Phillips/Michelle Phillips作)。哀愁モードの「California Dreamin'」もなかなかグッときます。
http://www.youtube.com/watch?v=Jq7aSC-ezBk
「Light My Fire」
ご存知Doorsの大ヒット曲「ハートに火をつけて」のカヴァー。このFelicianoヴァージョンも全米シングル・チャート第3位、同R&Bチャート第29位の大ヒット・シングルとなりました。軽くパーカッシヴなリズム、美しいストリング、浮遊するフルートをバックに、Felicianoの味わい深いヴォーカル&ギターを満喫できます。一味違う「ハートに火をつけて」を楽しめます。
http://www.youtube.com/watch?v=2ncP93fontY
「Don't Let The Sun Catch You Crying」
Gerry & The Pacemakers、1964年のヒット曲をカヴァー(Gerry Marsden作)。オリジナルの甘酸っぱい雰囲気とは異なる深みのある仕上がりがいい感じです。
http://www.youtube.com/watch?v=DbLbJ-FrhMk
「In My Life」
Beatlesのカヴァー1曲目。ストリングス・アレンジが素晴らしい感動的なバラードに仕上がっています。Feliciano独特の節回しがこの曲にフィットしていすね。
http://www.youtube.com/watch?v=DbAwntHoZNw
「And I Love Her」
Beatlesのカヴァー2曲目。ここではインスト・カヴァーで聴かせてくれます。この曲はいかにもFelicianoのギターにハマりそうですよね。
http://www.youtube.com/watch?v=CTXsnKY1ADs
「Nena Na Na」
僕の一番のお気に入り曲。Jorge Ben「Nena Nana」をカヴァー。オリジナルは当ブログでも紹介した『Sacundin Ben Samba』(1964年)に収録されています。元々「Mas Que Nada」のパート2といった趣の曲ですが、Felicianoもその雰囲気を受け継いでいます。
http://www.youtube.com/watch?v=BSfLmxjGOeY
「(There's) Always Something To Remind Me」
Hal David/Burt Bacharach作。Lou JohnsonやSandie Shawのヴァージョンでお馴染みの曲。この曲の出来も素晴らしいですね。Felicianoのヴォーカル&ギター、そしてストリングスが見事に調和しています。
http://www.youtube.com/watch?v=lms65VvfZq8
「Just A Little Bit Of Rain」
Fred Neilのカヴァー。オリジナルは『Bleecker & MacDougal』(1965年)に収録されています。Linda Ronstadtが在籍していたThe Stone Poneysもカヴァーしています。美しいストリングスとFelicianoのギターが印象的です。
http://www.youtube.com/watch?v=8I_dz1K0MSQ
「Sunny」
Bobby Hebbの1966年のヒット曲のカヴァー。結構この曲自体好きなのですが、本ヴァージョンはサラッとした中にもセンスを感じるカヴァーに仕上がっています。涼しげなフルートがいい感じです。
http://www.youtube.com/watch?v=dGtpukF_dgw
「Here, There And Everywhere」
Beatlesのカヴァー3曲目。インスト・カヴァーですが、Felicianoのロマンティックなギターに魅了されます。3曲あるBeatlesカヴァーの中では一番好きですね。
http://www.youtube.com/watch?v=fDNBf7IVQDA
「The Last Thing On My Mind」
ラストはTom Paxtonのカヴァー。牧歌的な雰囲気と美しいオーケストレーションが印象的なカヴァーに仕上がっています。
http://www.youtube.com/watch?v=Z3AuiVbXI9w
The Last Thing on My Mind" is a song written by American musician and singer-songwriter Tom Paxton in the early 1960s and recorded first by Paxton in 1964. The song
Jose Felicianoの他作品もチェックを!
『10 To 23』(1969年)
日本での最大のヒット「Rain」や「Hey Jude」収録
『That The Spirit Needs』(1971年)
人気曲「Wild World」収録
『And the Feeling's Good』(1974年)
人気曲「Golden Lady」収録。