発表年:1988年
ez的ジャンル:Larry Blackmon系エレクトリック・ファンク
気分は... :ビッグ・マネーは得られませんでしたが・・・
今回はCameoのLarry Blackmonに見出されたファンク・グループCashflowの2ndアルバム『Big Money』(1988年)です。
アトランタ出身のファンク・グループCashflowの紹介は、1stアルバム『Cashflow』(1986年)に続き2回目となります。
Larry Blackmonがプロデュースし、シングル「Mine All Mine」がダンス・ヒットとなった1stアルバム『Cashflow』(1986年)は注目を浴びましたが、2ndとなる本作『Big Money』(1988年)は同じLarry Blackmonプロデュースにも関わらず、殆ど話題になりませんでした。確かに1stに比べて小粒になった印象を受けますが、個人的には当時よく聴いていたアルバムです。
本作におけるメンバーはGaylord Parsons(ds、per、vo)、Kary Hubbert(vo)、James Duffie (key、vo)、Simeo Overall(key、vo)の4名。前作からRegis Fergusonが抜け、Simeo Overallが新たにメンバーに加わっています。
プロデューサーLarry Blackmonに加え、Tomi Jenkins、Nathan Leftenantもレコーディングに参加し、Cameoの3名が勢揃いしています。それ以外にも
それ以外にもCharlie Singleton(g、back vo)、Bernard Wright(key)、Keni Burke(b、back vo)等がレコーディングに参加しています。改めて聴くと、全般的にCharlie Singletonのギターが目立っていますね。
結局、タイトルのようなビッグ・マネーを稼ぐことなく、グループは本作を最後にシーンから姿を消すことになってしまいました。
今聴くと、正直B級で小粒なファンク・アルバムだと思いますが、それでも愛着のある1枚です。
全曲紹介しときやす。
「That's The Ticket」
オープニングはLarry Blackmonプロデュースらしいファンク・チューン。シングルにもなりました。Kary Hubbertのリード・ヴォーカルにCameo風のコーラスが絡み、Charlie Singletonのギターが唸りを上げます。
「Come Closer」
Kary Hubbertのヴォーカルの魅力を満喫できる美しいスロウ。前作に収録されていた名バラード「Reach Out」が好きな人であれば気に入るはず!Melvin Wellsのサックスがロマンティック・ムードを盛り上げてくれます。
「Devastation」
80年代らしいエレクトリック・ファンク・チューン。ラップ・パートも入ったB級感溢れる仕上がりですが、なかなかいいノリです。
「Love Education」
この曲もシングルになりました。アップものではコレが一番好きですね。前作のダンス・クラシック「Mine All Mine」がお好きな人であれば、気に入るであろうエレクトリック・ファンク・チューン。軽快ながらも適度にメロディアスなのがいいですね。
「All Systems Go」
軽快に疾走するB級ムード満点のエレクトリック・ファンク・チューン。良くも悪くもこの時期らしい音ですな。
「You Know That」
Cameo風のソリッドさが印象的なラップ入りファンク・チューン。この曲でもCharlie Singletonのギターが目立っています。
「Big Money」
タイトル曲もCameo風のファンク・チューン。でも小粒感は否めませんが・・・
「Love's Funky」
この曲のみメンバーのオリジナル曲ではありません。タイトル通りファンキーに押しまくってアルバムは幕を閉じます。。
『Cashflow』(1986年)