2013年01月07日

Miles Jaye『Irresistible』

魅惑のバリトン・ヴォーカルによるスロウ〜ミディアムにグッとくる!☆Miles Jaye『Irresistible』
Irresistible
発表年:1989年
ez的ジャンル:テディベア系ブラコン
気分は... :RG3に勝利の女神は微笑むのか?

只今NFLのワイルドカード・プレーオフ「レイブンズ対コルツ」を生放送で観戦中。

このままいけばレイブンズが勝ちそうなので、AFCのディビジョナル・プレーオフは「ブロンコス対レイブンズ」「ペイトリオッツ対テキサンズ」となりそうですね。「ブロンコス対レイブンズ」はかなり面白い試合になると期待しています。(試合途中でいうのも失礼ですが)敗れはしたもののコルツのQBラックの落ち着いたプレーぶりには感心しました。来シーズン以降さらに飛躍しそうですね。

さらにこの後はワイルドカード・プレーオフで一番楽しみにしていたカード「レッドスキンズ対シーホークス」です。RG3に期待したいですがシーホークスは強そうですね。

今回は80年代後半から90年代初めにかけて活躍した男性ソウル・シンガーMiles Jayeの2ndアルバム『Irresistible』(1989年)です。

Teddy Pendergrassばりのバリトン・ヴォーカルが魅力の男性シンガーMiles Jayeの紹介はデビュー・アルバム『Miles』(1987年)に続き2回目となります。

1st『Miles』に続き、本作『Irresistible』でも魅惑のバリトン・ヴォーカルを武器に、大人のブラコン作品に仕上がっています。

特にスロウ〜ミディアム系の楽曲が魅力的ですね。

レコーディングには、Grover Washington Jr.(ss)、Steve Graham(syn、prog)、Nat Adderley Jr.(key)、Steve Green(元Breakwater)(b)、Herb Smith(g)、Jef Lee Johnson(g)、Vic Stevens(ds)、Annette Hardman(back vo)、Charlene Holloway(back vo)、Paula Holloway(back vo)が参加しています。

『Miles』に比べて地味な印象かもしれませんが、しっかり聴けばなかなかグッドなブラコン作品に仕上がっていると思います。

プロデュース、アレンジはMiles Jaye本人。ソングライティングもカヴァー1曲を除き、Miles Jayeのオリジナルです。

全曲紹介しときやす。

「Irresistible」
タイトル曲は打ち込み系のトラックですが、Miles Jayeのテディベア系バリトン・ヴォーカルを楽しめます。Jef Lee Johnsonのロッキンなギターも印象的です。

「Objective」
アルバムからのシングル曲。Grover Washington Jr.がゲスト参加しています。80年代後半らしいダンサブルなブラコンに仕上がっています。Grover Washington Jrのソプラノ・サックスも盛り上げてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=LrC201OfWrU

「Next Time」
オーソドックスなアーバン・スロウ。Miles Jayeのシンガーとしての魅力を満喫できます。女性バック・コーラス隊の絡みもいい感じ。
http://www.youtube.com/watch?v=PztfFptOqc4

「Slo Dance」
まさにスロウ・ダンスなブラコン。個人的にはアルバムのハイライトだと思います。大人の男性シンガーの色気が香ります。
http://www.youtube.com/watch?v=_K9aezPoVKs

「Message」
これも感動的なバラード。美しいメロディと切なるヴォーカルで胸一杯にさせてくれます。

「Next Time」から「Message」までのバラード3連発は本作最大の聴きどころだと思います。

「Neither One Of Us」
本作唯一のカヴァーはGladys Knight & The Pips‎の大ヒット曲を取り上げています(Jim Weatherly作)。お馴染みの名曲をオリジナルと趣の異なるアーバンな雰囲気で聴かせてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=hCrQRUXnr2c

「Interlude」
インタールード。

「I'll Be There Tonight」
哀愁モードのミディアム・スロウ。哀愁モードながらも温もりのあるバリトン・ヴォーカルが優しく包み込んでくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=FeSSkuYV440

「Heaven」
アルバムからのシングル曲。ダンサブルな爽快ブラコン。バリトン・ヴォーカルがよく栄える感じがいいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=tkPorhfoGr4

「Love In The Night」
ラストはアーバン・メロウな雰囲気で締め括ってくれます。有名なジャズ・ミュージシャンNat Adderleyの息子Nat Adderley Jr.がキーボードで参加しています。

『Miles』(1987年)
Miles
posted by ez at 05:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 1980年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年01月06日

Rime『Our Kingdom』

北欧発のエレクトリック・ソウル!なかなかクセになる音です☆Rime『Our Kingdom』
Our Kingdom
発表年:2011年
ez的ジャンル:北欧系エレクトリック・ソウル
気分は... :NFLはポストシーズンへ

NFLはいよいよポストシーズンに突入しました。
レギュラーシーズンは我がマイアミ・ドルフィンズが予想通りの成績でポストシーズンに進めず寂しいものがありましたが、それでもポストシーズンに入ると観戦に気合いが入りますね。

AFCはブロンコス対ペイトリオッツのチャンピオンシップを観たいですね。心情的にマニング率いるブロンコスにスーパーボウル進出して欲しいですね。

NFCはどうなるのか予想できないですね。個人的にはRG3のレッドスキンズを応援したいですが、明日のシーホークス戦はシーホークスに分がありそうですね。

今月の週末はNFLから目が離せませんね。

さて、今回はフィンランドのクロスオーヴァー・ユニットRimeのフルアルバム『Our Kingdom』です。

2011年リリースですが、国内流通が昨年末からだったので新譜扱いで構わないと思います。

Rimeはフィンランド人プロデューサーAntti Hynninenとエジプト系フィンランド人女性シンガーSara Sayedによるユニット。Antti Hynninenはジャズ・コンボAuteur Jazzのリーダーでもあります。

さて、本作『Our Kingdom』ですが、北欧らしいエレクトリック・サウンドとErykah Baduを思わせるSara Sayedのヴォーカルが織り成す独特の音空間が印象的なエレクトリック・ソウル作品に仕上がっています。

本作収録の「Sucker」はアメリカの大人気ドラマCriminal Mindsのシーズン7のサウンドトラックで使われたそうです。僕もWOWOWでCriminal Mindsを観ていますが気づきませんでした(笑)

個人的にはもっとクロスオーヴァーなイメージを持っていましたが、思っていた以上にエレクトリック・ソウルな1枚に仕上がっています。ちなみに僕は某大手CDショップのジャズ売場で購入しました。

こういうアルバムを購入するのはクロスオーヴァー系リスナーだと思いますが、Erykah Badu好きのR&Bリスナーにもぜひ聴いて欲しい1枚です。

全曲紹介しときやす。

「Intro/The Beginning Of All」
アルバムのイントロ。

「Smoke And Regret」
美しくも何処か物悲しいエレクトリック・ソウル。Erykah Baduがお好きな人であれば気に入ると思います。僕も一番のお気に入り曲です。
http://www.youtube.com/watch?v=aK1zyqKN6iA

「Our Kingdom」
弦楽器も交えた荘厳なタイトル曲。何か闇を感じる美しさ&物悲しさがクセになりそうです。
http://www.youtube.com/watch?v=tLmQWIs8EsM

「Revolution」
幻想的な音空間を浮遊するかのようなエレクトリック・ソウル。こういう音好きです。

「Thirsty」
Antti Hynninenのジャズ的センスをエレクトリック・サウンドと上手く融合させた1曲。このユニットならではの1曲なのでは
http://www.youtube.com/watch?v=t6RoUKugQ0Y ※スタジオ・ライブ

「Loose Ends」
北欧エレクトリック・サウンドにネオ・ソウル的なエッセンスが加わった感じですね。

「Sucker」
前述のようにCriminal Minds使用曲。この曲もErykah Badu好きであれば気に入るはず!
http://www.youtube.com/watch?v=hhA2-qE1iWA

「Creeps」
エキゾチックな雰囲気の仕上がり。Saraの雰囲気にフィットするのかもしれませんが、いかにもな感じが僕にはビミョーです。

「Walking」
淡々とした浮遊感が印象的です。独特のエレガント感とエレクトリック・サウンドの絡みがいい感じです。

「Demon Above」
近未来感のあるエレクトリック・ソウル。一筋縄ではいかない面白さを持った1曲なのでは?

「Break You」
エレクトリック・サウンドとSaraのヴォーカルが見事に一体化したフューチャー・ソウル。

「Time Is My Enemy」
エキゾチック・エレクトリック・ソウル。ジャズのエッセンスも織り交ざった不思議なサウンドです。

「Outro/Phooonky Phases」
クロスオーヴァーなアウトロ。この雰囲気の曲をもう少し聴きたかった気もします。

本作とは路線が異なりますが、ご興味がある方はAuteur Jazzのアルバムもチェックを!

Auteur Jazz『Aphorisms』(2009年)
Aphorisms

Auteur Jazz『Cunning Album』(2012年)
Cunning Album
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2013年01月05日

Repercussions『Earth And Heaven』

Gary Katzプロデュース。N.Y.らしいアーバンなアシッド・ジャズ☆Repercussions『Earth And Heaven』
アース・アンド・ヘヴン
発表年:1995年
ez的ジャンル:N.Y.系アシッド・ジャズ
気分は... :新年からモヤモヤ?

今回はSteely Dan作品でお馴染みのGary Katzがプロデュースしたアシッド・ジャズ作品Repercussions『Earth And Heaven』(1995年)です。

RepercussionsはN.Y.で結成されたジャズ・ファンク・グループ。1992年にデビューし、今日紹介する1st『Earth And Heaven』(1995年)と2nd『Charmed Life』(1997年)という2枚のアルバムをリリースしています。

今日紹介する1st『Earth And Heaven』時点のメンバーは、Genji Siraisi(ds)、Jonathan Maron(b、key)、Nicole Willis(vo)、Gordon "Nappy G" Clay(per、vo)、Andy Faranda(g)、Daniel Wyatt(b、key)という6名。

このうち、Genji SiraisiJonathan MaronGordon "Nappy G" Clayの3名は同時期に同じくN.Y.で活動していたジャズ・ファンク・グループGroove Collectiveのメンバーも掛け持ちしていました。Groove Collectiveも本作と同じくGary Katzプロデュースにより、デビュー・アルバム『Groove Collective』(1994年)をリリースしています。

Gary Katzプロデュースといえば、以前に当ブログでも紹介したロンドン出身のアシッド・ジャズ・グループRaw Stylusの唯一のアルバム『Pushing Against the Flow』(1995年)もそうですね。ちなみに『Pushing Against the Flow』にはRepercussionsのメンバーも参加しています。

Gary Katzプロデュースというのが強調される本作ですが、実際にはGary Katzに加えてDaniel Wyatt、Genji Siraisi、Repercussionsの名がプロデューサーとしてクレジットされています。

レコーディングにはBill Reichenbach(tb)、Jerry Hey(tp)等のホーン隊やRobin Clark、Lani Groves、Fonzi Thornton、Diosa Gary、Derin Young、Tawatha Agee(元Mtume)等のバック・ヴォーカル陣、さらにはJoe Sampleなども参加しています。

The Brand New HeaviesIncognitoに代表されるアシッド・ジャズにN.Y.らしいセンスが加わっている感じが魅力の1枚ですね。

抜けの良いアシッド・ジャズ・サウンドは年始向けなのでは?
いつ聴いてもフレッシュ感のある1枚です。

全曲紹介しときやす。

「Find Your Way」
アシッド・ジャズらしいライトなジャズ・ファンク・サウンドとNicole Willisの伸びやかヴォーカルが生み出す爽快感がグッド!

「Test Of Time」
N.Y.らしいアーバン・ムード漂うミッド・グルーヴ。このあたりはGary Katzプロデュースらしいのかもしれませんね。

「Turn Your Card」
ライト&メロウ・グルーヴ好きにはグッとくるサマー・モードの仕上がり。落ち着いたブラジリアン・グルーヴとセットで聴くのもいいかも?

「Promise Me Nothing」
本作のハイライト。アシッド・ジャズらしい小気味良いジャズ・ファンク・サウンドがグッドなヒット・チューン。N.Y.版Incognitoって雰囲気に惹かれます。
http://www.youtube.com/watch?v=x8MAwcVR-6c

Masters At Workによるリミックスもチェックを!
「Promise Me Nothing (Masters At Work Mix)」
http://www.youtube.com/watch?v=sDuBmwAu2ic

「Slice Of Heaven」
アーバン・メロウな雰囲気がいいですね。N.Y.流アシッド・ジャズらしい仕上りなのでは?Joe Sample参加曲。
http://www.youtube.com/watch?v=-iiep084YZ8

「It's A New Day」
密かに僕のお気に入り曲。アシッド・ジャズらしいライト&メロウな疾走感が心地好いです。最高のドライヴ・ミュージックなのでは?

「Keepin' It All Together」
ラップも織り交ぜたこの時期のN.Y.らしい仕上り。アングラー・ジャジーHip-Hop好きの人はフィットするのでは?ヴァイヴの音色のアクセントもグッド!
http://www.youtube.com/watch?v=Pw633AGH38I

「Love Like The Sun」
Nicole Willisの伸びやかヴォーカルを活かしたメロウ・グルーヴ。僕の一番のお気に入り曲です。愛は太陽の如しですな・・・
http://www.youtube.com/watch?v=M46vhmjUZBw

「A Gentle Kind Of Love」
Adriana Evansあたりと一緒に聴きたくなるメロウ・グルーヴ。イントロのブレイクもいい感じです。
http://www.youtube.com/watch?v=gHjGoeEpVXo

「If There's A Question」
ラストはライト&メロウなファンキー・グルーヴで爽快に疾走します。The Brand New Heaviesがお好きな人であれば気に入るのでは?

ご興味がある方はGroove Collectiveもセットでチェックを!

Groove Collective『Groove Collective』(1994年)
The Groove Collective

Groove Collective『We the People』(1996年)
We The People

Groove Collective『Dance of the Drunken Master』(1998年)
DANCE OF THE DRUNKEN MASTER [Import]

Groove Collective『Declassified』(1999年)
DECLASSIFIED

Groove Collective『People People Music Music』(2006年)
People People Music Music (Dig)
posted by ez at 06:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年01月04日

Sheila Landis/Rick Matle『Colors Of Brazil』

ブラジル色を全面に打ち出した女性ジャズ・ヴォーカル作品☆Sheila Landis/Rick Matle『Colors Of Brazil』
Colors of Brazil
発表年:2001年
ez的ジャンル:ブラジリアン&AOR系女性ジャズ・ヴォーカル
気分は... :I Need to Believe!

今回はデトロイト出身の女性ジャズ・シンガーSheila Landisが公私のパートナーであるギタリストRick Matleと共同名義でリリースしたアルバム『Colors Of Brazil』(2001年)です。

Sheila Landisの紹介は、『Guess I'll Call It Love』(1981年)、『Singer/Songwriter』(1983年)に続き3回目となります。

これまで紹介した2枚でのアルバムでもブラジリアン・フレイヴァーのジャズ/フュージョン作品で楽しませてくれたSheila Landisですが、本作では『Colors Of Brazil』というアルバム・タイトルの通り、全編ブラジリアン・フレイヴァーのアルバムに仕上がっています。公私のパートナーRick Matleがプロデュースを手掛けています。

アルバムはオリジナル、Antonio Carlos Jobimのカヴァー、ポピュラー/ジャズ・スタンダードのカヴァーから構成されています。オリジナルには『Guess I'll Call It Love』『Singer/Songwriter』収録曲のセルフ・カヴァーも含まれます。

「What a Difference a Day Made」「Girl from Ipanema」の2曲のみライブ・レコーディングです。

Sheila LandisとRick Matleの二人三脚で創った大人のブラジリアン・ジャズで魅了してくれます。

ブラジリアン・フレイヴァーという切り口で彼女のアルバムを聴くのであれば、最初に本作を聴くべきかもしれません。

全曲紹介しときやす。

「Summertime」
George Gershwinの名曲カヴァー。ブルージーなイメージの強いスタンダードですが、ここでは軽やかな「Summertime」を聴かせてくれます。
http://www.youtube.com/watch?v=Fd0muYa21Y8

「I Don't Speak Your Language」
Rick Matle/Sheila Landis作。Sadeあたりと一緒に聴きたくなる哀愁メロウ感があります。Rick Matleのギター・プレイも聴きどころ。

「What a Difference a Day Made」
Maria Grever作のポピュラー・スタンダードのカヴァー。当ブログではLos BrasiliosMeta Roos & Nippe Sylwens Bandのカヴァーを紹介済みです。ライブ・レコーディングですが、Sheilaのヴォーカル&スキャットが冴え渡る軽快なサンバ・チューンに仕上がっています。僕は本作を中古で購入したのですが、その中に前保有者の方(多分DJをやっている方)の「3曲目を○○につなげると良い」というメモが残っていました。確かにDJユースにも使える曲だと思います。

「House by the Sea」
Rick Matle/Sheila Landis作。大人の落ち着いたボッサ・チューン。しっとりエレガントな雰囲気がグッド!

「Parenthe-Seizure」
Sheila Landis作。当ブログでも紹介した『Guess I'll Call It Love』のハイライト曲のリミックス。クラブ・ミュージック好きにはLes Gammasによるリミックスもお馴染みですが、本ヴァージョンもクラブ向けの仕上がりです。ブラジリアン・フレイヴァーのクラブジャズとセットで聴くとピッタリ!

「Angel Says」
Sheila Landis作。当ブログでも紹介した『Singer/Songwriter』に紹介されていたメロウ・ボッサのセルフ・カヴァー。ただし、オリジナル・ヴァージョンとさほど違いを感じません。

「Agua de Beber」
Antonio Carlos Jobim/Vinicius de Moraes作の名曲「おいしい水」のカヴァー。当ブログでは、Sergio Mendes & Brasil'66Wanda Sa(Wanda De Sah)Diane Denoir/Eduardo MateoAl JarreauBossacucanova & Roberto Menescalのカヴァーを紹介済みです。聴き慣れた曲ですが、女性ジャズ・ヴォーカル作品らしい小粋なセンスのグッド・カヴァーに仕上がっていると思います。Rick Matleのギターもキマっています。

「Antonio」
Rick Matle/Sheila Landis作。タイトルからしてAntonio Carlos Jobimへのオマージュですね。中身もSheilaのスキャットとRick Matleのギターが織り成すビューティフル・ボッサに仕上がっています。

「Girl from Ipanema」
Antonio Carlos Jobim/Vinicius de Moraes作の名曲「イパネマの娘」のライブ・カヴァー。当ブログではTamba TrioAgustin Pereyra LucenaDiane Denoir/Eduardo MateoRoberto MenescalBossacucanova & Roberto Menescalのカヴァーを紹介済みです。軽やかな中にも品格のある「イパネマの娘」に仕上がっています。

「Nature Boy」
Eden Ahbez作。Nat King Coleのヒットでお馴染みのスタンダード。パーカッシヴなリズムが印象的なボッサ・チューンで聴かせてくれます。

「I Need to Believe」
Rick Matle/Sheila Landis作。国内盤のボーナス・トラックです。元々は1997年リリースのアルバム『The Bird Inside』収録曲です。爽快ラブリーなアコースティック・メロウに仕上がっています。これがなかなかいいんです。実は僕の一番のお気に入りだったりします。なので絶対国内盤で入手した方がいいと思います(実態として国内盤でしか入手できませんが)。

Sheila Landis/Rick Matleのコンビはもう1枚『Riding the Round Pool』(2002年)というアルバムもリリースしています。

『Riding the Round Pool』(2002年)
Riding the Round Pool

その他のSheila Landis作品もチェックを!

『Guess I'll Call It Love』(1981年)
Guess I’ll Call It Love

『Bebop Angel』(1982年)
Bebop Angel

『Singer/Songwriter』(1983年)
Singer/Songwriter
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2013年01月03日

Leroy Hutson『Feel The Spirit』

ファンク色を強めた4thアルバム☆Leroy Hutson『Feel The Spirit』
Feel the Spirit
発表年:1976年
ez的ジャンル:Curtom系メロウ・ファンク
気分は... :新年1発目は・・・

2013年最初に紹介するアルバムはニューソウルを代表する男性シンガーLeroy Hutsonの4thアルバム『Feel The Spirit』(1976年)です。

毎年新年の1枚目って悩むんですが、今年は年末時点ですんなり本作に決定!年末に部屋でCDを整理していたら、本作のジャケが僕を呼んでいました(笑)。ジャケの雰囲気も新年らしい気がしませんか?

これまで当ブログで紹介したLeroy Hutson作品は以下の3枚。

 『Hutson』(1975年)
 『Hutson II』(1976年)
 『Closer To The Source』(1978年)

今日紹介する4thアルバム『Feel The Spirit』(1976年)は、彼の作品のなかでもファンク色の強い1枚です。本作ではThe Free Spirit Symphonyというバック・バンドをフィーチャーしているあたりもファンク・バンドを意識したものかもしれませんね。

ただし、ファンク色を強めたといったもメロウなフィーリングも保たれているのがLeroy Hutsonらしいところかもしれません。また、ファンキーといってもド派手な感じがしないのもLeroy Hutson作品らしいです。

プロデュース&アレンジはLeroy Hutson本人。数曲でRichard Evansがアレンジを手掛けています。

入手しづらいせいもあって、あまり取り上げられることの少ないアルバムかもしれませんが、Leroy Hutson好きであればぜひゲットしたい1枚ですね。

全曲紹介しときやす。

「It's The Music」
Leroy Hutson/Stephen Harris作。トライバルなパーカッションのイントロでスタートするファンキー・グルーヴ。Jerry Wilsonのサックスも盛り上げてくれます。EW&Fあたりの影響も感じますね。
http://www.youtube.com/watch?v=qRYrWukmdto

「Let's Be Lonely Together」
Donnell Hagan/Leroy Hutson/Michael Hawkins作。ファンキーな味わいとメロウネスがいい感じでバランスしているLeroy Hutsonらしいメロウ・ファンク・チューン。
http://www.youtube.com/watch?v=oOJkM2PvKUw

「Never Know What You Can Do (Give It A Try) 」
Leroy Hutson/Michael Hawkins作。イントロのアープ・シンセの音色が印象的なメロウ・ファンク。じわじわと熱くなっていく感じがいいですね。
http://www.youtube.com/watch?v=MMogLKykp1w

Yak Ballz feat. Cage & Bobby Atlas「Pimped Out」、Memphis Bleek feat. M.O.P.「First, Last and Only」、Paul Wall「Smooth Operator」、Afu-Ra「Only U」、Ten Typ Mes「Definicja」等のサンプリング・ソースにもなっています。

Yak Ballz feat. Cage & Bobby Atlas「Pimped Out」
 http://www.youtube.com/watch?v=128c1FJ0MBI
Memphis Bleek feat. M.O.P.「First, Last and Only」
 http://www.youtube.com/watch?v=DUy22l6K45Q
Paul Wall「Smooth Operator」
 http://www.youtube.com/watch?v=zF5ddcnXWkE
Afu-Ra「Only U」
 http://www.youtube.com/watch?v=2C8cGzWZpiM
Ten Typ Mes「Definicja」
 http://www.youtube.com/watch?v=-yxy5c3QL9U

「Lover's Holiday」
Leroy Hutson/Michael Hawkins作。Leroy Hutsonのメロウ・ソウルな魅力を味わうにはこの曲が一番かもしれませんね。僕もこの曲が一番好き!
http://www.youtube.com/watch?v=6m92tt7UlB0

「Feel The Spirit ('76)」
Leroy Hutson作。アルバムのハイライトはやはりタイトル曲ですね。ガラージ・クラシックとしても人気のメロウ・ディスコ・チューンです。シングルとして全米R&Bチャート第25位となりました。
http://www.youtube.com/watch?v=AV6WF7VozQo

「Don't Let It Get Next To You」
Leroy Hutson/Michael Hawkins作。このミディアム・スロウもメロウ・ソウルなLeroy Hutsonがお好きな人にはグッとくるのでは?
http://www.youtube.com/watch?v=kFUPRANafQ0

「Butterfat」
Steve Khan作。ラストはファンキーなインスト。オリジナルはDavid Sanborn。彼のデビュー作『Taking Off』(1975年)に収録されています。ここでもJerry Wilsonのサックスが大活躍です。
http://www.youtube.com/watch?v=9kaRVvRoOPw

Curtom時代のLeroy Hutsonは最高です!

『Love Oh Love』(1973年)
Love Oh Love / the Man!

『The Man!』(1974年)
The Man!

『Hutson』(1975年)
Hutson

『Hutson II』(1976年)
Hutson II

『Closer To The Source』(1978年)
Closer to the Source
posted by ez at 01:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 1970年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする