2013年01月05日

Repercussions『Earth And Heaven』

Gary Katzプロデュース。N.Y.らしいアーバンなアシッド・ジャズ☆Repercussions『Earth And Heaven』
アース・アンド・ヘヴン
発表年:1995年
ez的ジャンル:N.Y.系アシッド・ジャズ
気分は... :新年からモヤモヤ?

今回はSteely Dan作品でお馴染みのGary Katzがプロデュースしたアシッド・ジャズ作品Repercussions『Earth And Heaven』(1995年)です。

RepercussionsはN.Y.で結成されたジャズ・ファンク・グループ。1992年にデビューし、今日紹介する1st『Earth And Heaven』(1995年)と2nd『Charmed Life』(1997年)という2枚のアルバムをリリースしています。

今日紹介する1st『Earth And Heaven』時点のメンバーは、Genji Siraisi(ds)、Jonathan Maron(b、key)、Nicole Willis(vo)、Gordon "Nappy G" Clay(per、vo)、Andy Faranda(g)、Daniel Wyatt(b、key)という6名。

このうち、Genji SiraisiJonathan MaronGordon "Nappy G" Clayの3名は同時期に同じくN.Y.で活動していたジャズ・ファンク・グループGroove Collectiveのメンバーも掛け持ちしていました。Groove Collectiveも本作と同じくGary Katzプロデュースにより、デビュー・アルバム『Groove Collective』(1994年)をリリースしています。

Gary Katzプロデュースといえば、以前に当ブログでも紹介したロンドン出身のアシッド・ジャズ・グループRaw Stylusの唯一のアルバム『Pushing Against the Flow』(1995年)もそうですね。ちなみに『Pushing Against the Flow』にはRepercussionsのメンバーも参加しています。

Gary Katzプロデュースというのが強調される本作ですが、実際にはGary Katzに加えてDaniel Wyatt、Genji Siraisi、Repercussionsの名がプロデューサーとしてクレジットされています。

レコーディングにはBill Reichenbach(tb)、Jerry Hey(tp)等のホーン隊やRobin Clark、Lani Groves、Fonzi Thornton、Diosa Gary、Derin Young、Tawatha Agee(元Mtume)等のバック・ヴォーカル陣、さらにはJoe Sampleなども参加しています。

The Brand New HeaviesIncognitoに代表されるアシッド・ジャズにN.Y.らしいセンスが加わっている感じが魅力の1枚ですね。

抜けの良いアシッド・ジャズ・サウンドは年始向けなのでは?
いつ聴いてもフレッシュ感のある1枚です。

全曲紹介しときやす。

「Find Your Way」
アシッド・ジャズらしいライトなジャズ・ファンク・サウンドとNicole Willisの伸びやかヴォーカルが生み出す爽快感がグッド!

「Test Of Time」
N.Y.らしいアーバン・ムード漂うミッド・グルーヴ。このあたりはGary Katzプロデュースらしいのかもしれませんね。

「Turn Your Card」
ライト&メロウ・グルーヴ好きにはグッとくるサマー・モードの仕上がり。落ち着いたブラジリアン・グルーヴとセットで聴くのもいいかも?

「Promise Me Nothing」
本作のハイライト。アシッド・ジャズらしい小気味良いジャズ・ファンク・サウンドがグッドなヒット・チューン。N.Y.版Incognitoって雰囲気に惹かれます。
http://www.youtube.com/watch?v=x8MAwcVR-6c

Masters At Workによるリミックスもチェックを!
「Promise Me Nothing (Masters At Work Mix)」
http://www.youtube.com/watch?v=sDuBmwAu2ic

「Slice Of Heaven」
アーバン・メロウな雰囲気がいいですね。N.Y.流アシッド・ジャズらしい仕上りなのでは?Joe Sample参加曲。
http://www.youtube.com/watch?v=-iiep084YZ8

「It's A New Day」
密かに僕のお気に入り曲。アシッド・ジャズらしいライト&メロウな疾走感が心地好いです。最高のドライヴ・ミュージックなのでは?

「Keepin' It All Together」
ラップも織り交ぜたこの時期のN.Y.らしい仕上り。アングラー・ジャジーHip-Hop好きの人はフィットするのでは?ヴァイヴの音色のアクセントもグッド!
http://www.youtube.com/watch?v=Pw633AGH38I

「Love Like The Sun」
Nicole Willisの伸びやかヴォーカルを活かしたメロウ・グルーヴ。僕の一番のお気に入り曲です。愛は太陽の如しですな・・・
http://www.youtube.com/watch?v=M46vhmjUZBw

「A Gentle Kind Of Love」
Adriana Evansあたりと一緒に聴きたくなるメロウ・グルーヴ。イントロのブレイクもいい感じです。
http://www.youtube.com/watch?v=gHjGoeEpVXo

「If There's A Question」
ラストはライト&メロウなファンキー・グルーヴで爽快に疾走します。The Brand New Heaviesがお好きな人であれば気に入るのでは?

ご興味がある方はGroove Collectiveもセットでチェックを!

Groove Collective『Groove Collective』(1994年)
The Groove Collective

Groove Collective『We the People』(1996年)
We The People

Groove Collective『Dance of the Drunken Master』(1998年)
DANCE OF THE DRUNKEN MASTER [Import]

Groove Collective『Declassified』(1999年)
DECLASSIFIED

Groove Collective『People People Music Music』(2006年)
People People Music Music (Dig)
posted by ez at 06:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 1990年代 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする